【偏向報道】いまだに『総理のご意向』文書を報じるTBS NEWS23
最終更新: 2017/11/06 10:53
先日、岡山理科大学獣医学部(学校法人加計学園)が認可へ、という報道がなされましたが、よほど悔しいのか、TBSは今更ながらに前川喜平前事務次官の電話インタビューを流していたようです。(ブログ主はネットニュースのヘッドラインでたまたま見つけました。)
内容には下のように新しい事実は全くなく、もう“お腹いっぱい”状態なのですが、悪質な報道の例として記録に残しておきます。
獣医学部正式認可へ、前川前次官「再検証を」
3日23時56分 TBS NEWS23 (動画あり)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3202425.htm
来週、正式に認可される見通しとなった加計学園の獣医学部。しかし、この問題で、「行政がゆがめられた」と指摘してきた文部科学省の前事務次官・前川喜平氏はなおも疑問を呈しています。
3日の獣医学部建設現場の様子。建物の最上部には、「岡山理大」「獣医学教育病院」の文字が。定員は140人、日本最大の獣医学部が来年の春に誕生することになります。文部科学省の大学設置に関する審議会は2日、加計学園の獣医学部について、設置を認める意見をまとめました。
獣医学部設置をめぐっては、加計孝太郎理事長が総理の「腹心の友」であったこと、「総理のご意向」と記された文書が文科省に存在していたことなどから、安倍総理の関与があったのではないかと指摘されてきました。なかでも文科省の前事務次官・前川喜平氏は、「加計ありき」で「行政がゆがめられた」と訴えてきました。
「設置審は既存の最低基準に照らして設置できるかどうかを確認するだけの機関」(前川喜平 前文科事務次官)
前川氏は認可されたとしても、加計学園が選ばれたプロセスの不透明さが解消されたわけではないと指摘します。
「獣医学部に関しては、もともとの経緯として、国家戦略特区で特別に認められた経緯があるので、その経緯に照らして、もう一度検証する必要があると思う。権力の私物化と疑われるようなことがあったのではないか。この問題はいずれにしても残る。きちんと国会の場で明らかにされるべき問題」(前川喜平 前文科事務次官)
一方、獣医学部の責任者である吉川泰弘氏は、「行政が歪められた根拠はない」とした上で、これまでの苦労をこう振り返ります。
「規制を見直すというのはなかなか大変なことで。科学評価とは全然別の形での力学の問題が、たまたまテーマとして巻きこまれた。単純に言えばいい迷惑だったなと」(加計学園・岡山理科大獣医学部責任者 吉川泰弘氏)
地元・愛媛県今治市では・・・
「若者が来てくれると思うからいいと思う」(今治市民)
「家族とかが来てにぎわうならまだいざ知らず、全然関係ないと思います。活性化に」(今治市民)
今治市は県の補助を前提に、最大96億円の補助金を出す方針ですが、現在、市の第三者委員会が妥当性を検証しています。
映像は例によって、建設中の大学の空撮から始まり、
加計孝太郎理事長が総理の「腹心の友」であったこと
のナレーションではお決まりの、ゴルフ場の総理や加計氏の映像、そしてパーティーでのスナップ写真と続き、
「総理のご意向」と記された文書が文科省に存在していたこと
というナレーションでは、
わざわざ、
「これは総理の」
「ご意向だ」の部分をクローズアップ。
(丁度この記事を書いているときにTBS『サンデーモーニング』で全く同じ映像を使っていました。 )
もう、既にご存知の方も多いはずですが、この文書は全体は下のようなもので、(赤枠部分ではなく最初の項目に注目してください。)
クローズアップされた「これは総理の」の上の行の文言から分かりますが、1つめの項目から切り取った映像です。また、総理のご意向の真意は、日頃、総理や内閣府が言っている「スピード感を持ってやるように」という指示なのです。
そして、ブログ主がマーキングした赤枠部分。
“「国家戦略特区諮問会議決定」という形にすれば、総理が議長なので、総理からの指示に見えるのではないか。”
と、書かれていることからも分かるように、これは、国家戦略特区ワーキンググループ(会議)で文科省の役人(これを書いた牧野美穂課長補佐等)がワーキンググループ委員に反論できずに獣医学部新設を押し切られたことを誤魔化そうとしているものです。
そのため、この文書を最初にスクープ()した朝日新聞は、この部分が見えては都合が悪いので、下のように周囲を暗くして読めないようにしています。
これに続く前川喜平前事務次官のインタビューも、相変わらず、プロセスが不透明で行政が歪められたと言う旨のことを壊れたレコードのようにくり返すだけです。
いまだにこんな文書を引っ張り出してきて悪あがきをするTBSが哀れになります。
【追加画像】週刊新潮2017年6月1日号
怪文書の出所はおおかたのマスコミは知ってて口をつぐんでいるようですが...
【補足】この時期の背景を少し説明しておくと、読売新聞が前川前事務次官の風俗店通いを社会面に掲載した直後で、この記事のメインはその話題。なお、風俗店通いの話は読売だけでなく他社の社会部も掴んでいたと、後にBSフジ・プライムニュースで反町氏が言っていた。また、新潮と文春は、文春が新潮の中吊りを事前に盗み見していたことが発覚した直後で敵対状態。これはこの号の中吊りが示している。つまり、このネタの頃は、後の、マスコミ各社がスクラムを組んで政府叩きをする体制はまだ整っていなかった。
この怪文書(メモ)を書いたのは、その後の文科省内調査で課長補佐が作成したことは分かっている。次はその文書の流出経路が話題になるはずだが、この号で新潮が書いて以来どこも追求しない。
想像するに、逆に、新潮はうっかり書いてしまったことを後悔しているんじゃないかと。マスコミ的には美味しいネタ元ですし。
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まず未だに怪文書の出所が不透明なんですが(笑)
投稿: DIE | 2017/11/06 02:55