【偏向報道】ネット党首討論で立憲・枝野氏が握手拒否→なぜか自民・安倍氏が拒否したと報道【フジ・新報道2001、テレ朝・ANNニュース】
掲題の話題の前に、本日(10月9日)に読売新聞の全国世論調査の結果から。
グラフに書いてあるように、今回は10月7、8日の2日間で行われた調査で、前回(9月28、29日)との比較です。
前回の調査ではどのような状態かというと、調査に先立つ27日に小池氏と国会議員14人が「希望の党」の旗揚げを正式発表、28日に解散、その日の午後に行われた民進党の両院議員総会で希望の党への合流が全会一致で承認されました。
希望の党側の民進党左派の排除の姿勢が明らかになったのは30日頃なので、この19%という数値は「民進党の支持率+希望の党への期待」が込められたものかと想像します。
今回の調査では希望13%、立憲民主7%なので、民進党支持者における左派に対する支持がそのまま立憲民主にシフトしたように思われます。
詳しい記事は後述(※1)
フジテレビ、テレビ朝日の安倍首相に対するネガティブキャンペーン
先週の週末は党首討論が相次ぎましたが、その皮切りとなった7日のニコニコ生放送の党首討論はなかなか面白いものでした。(ニコ生は視聴には無料の会員登録が必要。有料会員もあり。)
他党党首に対して名指しでの質問と回答は厳密に1分と制限されていたのでテンポも良く、司会進行は公平で、日本記者クラブの党首討論での司会者(NHK島田敏男解説員)のような邪魔もなく、各党首への質問も事前に番組寄せられたものから4つ選んだ中から更に番組前に視聴者の投票で選択したものを1つぶつけるといった形式でした。(これに比較して、日本記者クラブの各社代表記者による質問は朝日と毎日が“二人でモリカケ”をやっていました。)
さて、翌日の新聞やテレビではこの様子を報じていましたが、この時にテレビ朝日とフジテレビで姑息な印象操作を行っていました。
それは、フォトセッションで報道陣から全員で握手することを求められ、希望の党の小池百合子氏が真っ先に腕をクロスさせて左右に手を差し出したところ、自民党の安倍氏がそれを拒否したという虚偽の報道です。
これは、朝日新聞の報道によると、実際は立憲民主党の枝野氏が拒否したとのことでした。(下記参照)
枝野氏、ニコ生で党首握手を一時拒否 「戦う相手に…」
朝日新聞デジタル 2017年10月7日23時34分
http://www.asahi.com/articles/ASKB77DP0KB7ULFA004.html
(以下、一部引用)
討論会が終わると、党首らが記念撮影に応じる場面になり、カメラマンから握手を求める声が飛んだ。枝野氏は「これから戦う相手にそれはできない」と拒否。小池氏や公明党の山口那津男代表らは手を引っ込め、会場は堅い雰囲気に包まれた。
しばらくして小池氏が「やっぱりいいじゃないですか」と促すと、枝野氏も手を差し出し、安倍首相始め全ての党首が握手に応じた。
これを「安倍氏が拒否」と報じたのはテレビ朝日系列のANNニュースとフジテレビ系列の『新報道2001』です。
【動画】テレビ朝日・ANNニュース
https://youtu.be/-mHWKgQwgeA?t=7m16s
(ナレーション)
“この2人は全く目を合わせません。
この後、全員が一列に並んで写真撮影が行われますが...カメラマンからこんなリクエストが...
「手ぇ繋いでもらえますかね。みんな仲良く。」
小池氏は手を繋ごうとするものの、安倍氏は応じません。
そして、この苦笑い...”
枝野氏が拒否の声を上げたと言うことは伏せて安倍氏が拒否したように見せかけるだけでなく、動画を観ても普通に笑っているだけだと思うのですが、「苦笑い」という印象操作。
【画像】フジテレビ・新報道2001
ブログ主が録画しておいたビデオを確認したところ、ナレーションであからさまに「安倍氏が拒否した」と言わないだけで、安倍首相が拒否したと取れる編集。
(ナレーション)
“その最後に行われたフォトセッションでは、カメラマンが...
「手繋いでもらえますかね。みんな仲良く。」
小池代表は手を出したものの...
安倍総理は...(差しだした手に応じない安倍氏のアップ)
すると小池代表が一言。「まぁ、いいじゃないですか。手を。」”
ブログ主はたまたまテレビで両方とも観ていて、「あれ、こんな場面あったかな?」と思ったので、ニコ生のタイムシフトで実際の動画を確認してみたところ、
問題の部分は上のような引きの映像で音声も入っていなかったために、小池氏の声はもちろん、枝野氏が拒否する声も入っておらず、単に小池氏が真っ先に手を差しだして、他の党首が遅れて握手したとしか分かりませんでした。
今日は公示前の最後の1日。
公示後はこうしたあからさまなネガティブキャンペーンはできず、多分、今日は日頃ワイドショーを観ない層も観るかも知れないので、各局とも張り切って最後のキャンペーンを行うことと思います。
【参考】読売新聞の全国世論調査
【今回調査】
自民32%、希望13%…衆院比例選の投票先
2017年10月09日 05時00分
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2017/news1/20171008-OYT1T50059.html
読売新聞社は7~8日、全国世論調査を実施した。
衆院比例選の投票先は、自民党32%がトップで、衆院解散直後調査(9月28~29日)の34%からほぼ横ばいだった。希望の党は13%(前回19%)に下がり、立憲民主党が7%で続いた。
このほかの投票先は、公明党5%(前回6%)、共産党4%(同5%)、日本維新の会3%(同2%)などの順で、「決めていない」は27%(同25%)。
安倍内閣の支持率は41%(前回43%)でほぼ横ばい。不支持率は46%(同46%)だった。
今回衆院選で、自民党と公明党の与党が過半数の議席を「維持する方がよい」は44%で、「そうは思わない」の42%と意見が割れた。衆院選後の望ましい政権は「自民党中心で一部の野党が協力する政権」54%が最も多く、「今の野党が中心の政権」20%、「自民党中心の政権」16%となった。
東京都の小池百合子知事が代表を務める希望の党に「期待する」は36%で、「期待しない」の58%を下回った。全体の4割近くを占める無党派層では「期待する」43%、「期待しない」50%。都内有権者では「期待する」が25%だった。
民進党の前代表代行の枝野幸男氏らが結成した立憲民主党に「期待する」は、全体の28%で、「期待しない」が64%に上った。
小池知事が希望の党の代表を務めていることについては、「都知事の仕事に専念すべきだ」が71%(前回62%)に上昇した。「今のまま、希望の党の代表と都知事の兼務を続けるべきだ」は19%(同21%)、「都知事を辞職して、衆議院選挙に立候補すべきだ」は7%(同12%)。
政党支持率は、自民党33%(前回32%)、希望の党8%(同9%)、立憲民主党が4%などで、無党派層は38%(同40%)となった。
【前回調査】
自民34%、希望19%…比例投票先・読売調査
2017年09月30日 06時05分
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2017/news1/20170929-OYT1T50131.html
読売新聞社は、衆院が解散し、民進党が希望の党への合流を決めた直後の28日夕から29日にかけ、緊急全国世論調査を行った。
衆院比例選での投票先は、自民党が34%で最も多く、希望が19%で2番目だった。「10月10日公示・22日投開票」の衆院選は、自民と希望を対立軸とした「政権選択選挙」となりそうだ。
このほかの投票先は、公明党6%、共産党5%、日本維新の会2%などの順で、「決めていない」が25%だった。自民党が衆院選で圧勝した2014年の解散直後調査では、比例選投票先は自民党41%、民主党14%、公明党6%などの順だった。民進党は希望の党への合流を決めたため、比例投票先の調査対象には含めなかった。(以下略)
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