【自衛隊日報問題】日報を“政争の具”にするな【時系列まとめ】
今回の自衛隊の日報を巡る騒動について、特別防衛監察報告書と、BSフジ・プライムニュースに出演された佐藤正久・自民党参議院議員と織田(おりた)邦男・元空将の、元自衛官としての意見を聞いて、日報に関しての政治家や一般人の無理解が原因だと感じました。
下記に、『特別防衛監察報告書』を再掲しておきます。後半に上げた図(時系列の表)と併せて読むと分かりやすいかと思います。
特別防衛監察報告書: http://www.mod.go.jp/igo/inspection/pdf/special04_report.pdf
掲載されているサイト: http://www.mod.go.jp/igo/inspection/
日報に関する稲田大臣の対応は再調査を指示(2016/12/16)したことで適切でした。
その後、実際に陸自内にあったことが判明した後、共同通信やFNNが不確かな情報やメモに基づく報道で“稲田大臣が隠蔽に関与していた”という印象を与え、例によって一部の野党がその尻馬に乗り政局を混乱させました。
稲田大臣を巡る問題は前回の記事に書いたように払拭されるべきもので、ここでは取り扱いません。
日報問題の経緯と、自衛官の立場としての佐藤、織田両氏の意見
まとめた図は最後に提示しています。
そもそも日報とはどのような目的で、誰のためにあるのか、ということを理解しないと、この問題を正しく把握できません。
番組から発言を抽出してまとめてみました。
- 織田氏は報告を受ける側だった立場から、作成者には自由に書けというようなことを言っていたそうで、これが例えば国会で扱われたら『戦闘』という言葉が問題になるから配慮しろなどと言ったら萎縮して書けなくなってしまう、上げられた報告から情勢を読み取るのは指揮官の“度量”である、と仰っていました。そういうことを政治家には理解して、日報を政争の具に扱って欲しくないと訴えていました。
- 日報は、1のような性格のもののため、隊員の健康状態から装備の故障、位置情報などあらゆることが書いてあるそうです。
織田氏は、日報はその日一日だけの分を見ても大したことはないが、これを集めたら、自衛隊の能力を分析するようなインテリジェンス(情報)になってしまうことから、他の省庁の行政文書と同様の行政文書管理でいいのかと疑問を呈していました。
佐藤氏も、一個人の見解としてと断って、同様の意見でした。
数年後なら構わないが、活動のさなかに情報開示に応じるのは防衛上、大きな問題があるとの意見は納得できました。
- 一方、個々の自衛隊員、特に次にPKOに派遣される部隊にとっては“見たい”情報であるので、掲示板システムはそのためのものであること、一度ダウンロードしたらそれは「行政文書」として適切に扱うことを前提として、ある意味、運営を統括する統合幕僚監部以外の“あちこちにあっても”不思議ではない文書でだということも分かりました。(これは、「行政文書」であるが故に『開示請求』されたら出さなくてはならないもので、2のような疑問が生じてきます。
- 日々送られてくる日報は数十枚にもなるそうですが、日報の大きな目的の一つとしては、そこから『教訓』を得ることなので、『教訓収集センター』に集められます。そこで利用したら、その後は“紙”は破棄してもいいもので、1年未満で破棄するのは適切です。
- 日報の開示請求は非常に多いそうです。運用を司るのは統合幕僚監部(統合幕僚長)ですが、実際の管理はCRF(中央即応集団)で、開示要求に応じるには、『戦闘』のような誤解を与える文言、隊員のプライバシーに関わることなど、膨大な黒塗り作業をして、いわゆる『のり弁』にしなければならないのに、それだけのマンパワーも予算もない組織で、これに他の省庁と同じような行政文書管理をさせると、“情報開示のための作業に忙殺される”ことになるとのことでした。
最後に、佐藤氏、織田氏からの今回の騒動についての提言と、視聴者からの「今回の騒動は武器を使わないクーデターでは?という質問に対する回答を挙げておきます。
佐藤氏の提言
日報問題の本質の一つに、『作戦情報を開示』するということ。一般の官庁の行政文書と同じ扱いでPKO等の情報を開示することが馴染むのか?
もう一つは、『国会対応』。大臣が言ったことでも違ったら正しいことをいうべき。
機密保全は自衛隊という武装集団には絶対必要。
今回は多分、別に防衛大臣を辞めさせるためのリークではなくて、しっかり防衛監察の方に情報を出したけれども、それが反映されていないんではないかというやりとりの中で出たというのが実態ではないかと思う。
織田氏の提言
日報の目的の一つは教訓を得るということ。今回防衛省がいろいろな痛手を受けて良い教訓を得たと思う。
安全保障というのは空白があってはならない。今北朝鮮がミサイルを撃とうとしている、中国が東シナ海で実効支配を取ろうとしている。だから、こういう問題にいつまでも関わるのではなくて、教訓を得て再出発して貰いたい。
日報が何のためにあるのかということを、政治家にしっかり理解して貰っていたい。軍事作戦、あるいは運用に対する政治家の“リテラシー”(が問われている)だと思う。平気で文言を政争の具にする。それはやってはならない。
陸自の反乱とかクーデターとかセンセーショナルな言葉を言っているが、部内にいた者としてはそんなことはありえない。
センセーショナルに伝えることで、視聴率は取れる、文書(新聞、雑誌)は売れる、みたいな。それはやってはならない。
メディアの役割というのは、ステレオタイプを打破する。今はメディアはステレオタイプに乗って攪乱しようとしている。
メディアはよく考えて貰いたい。
こんな言葉を使うとは。非常に私は憤慨しております。
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全くです!頭に来ます。
マスコミと野党は、このような危機的な状況下でも
お構いなしに混乱を助長させ、防衛のトップを3人も辞職に追い込み
まさにその最中に北朝鮮がまたICBMをぶっ飛ばしてきました。
ICBMは日本の排他的経済水域に落ちたということですが、
「北の目標は実は日本領海だった」という米の分析があることを
韓国の中央日報が書いています。
http://japanese.joins.com/article/917/231917.html
これが事実なら、間違って手前に落ちちゃったということです。
ということは、間違って陸地に落ちちゃうこともある訳です。
夜空に光るICBMの影像も未だかつてみたこともないもので
国民はもっと緊迫感を持たなけれならない時に、
マスコミも野党もどうでもいいことで騒ぎ立てて、
国民を危険にさらして、キサマ舐めてんのかと言いたいです。
北も中国も笑って見ているに違いないです。
投稿: C | 2017/08/07 22:12