【加計学園問題】課長時代から挙証責任を理解できていなかった前川喜平氏【文科省】
この記事は、実は加計学園問題とは関係ないのですが、取り敢えずこのようなタイトルにしました。
この記事に提示する議事録は、ブログ主もまだ他の資料と共に完全に読み込んでいないのですが、前川喜平氏が文科省の初等中等教育局初等中等教育企画課長時代の2005年(小泉政権時代)に、規制改革の会議でとんでもない醜態を晒していたので、メモするために一旦公開します。
(まぁ、ここで議論されているテーマを理解しなくても、前川氏の発言、思考回路の異常さを知るだけでもいいとは思いますが、簡単に書くと、教員免許取得にいくつかの方法があり、例えば社会人を採用する制度もあります。そう言った制度が上手く機能しているのか、それを検証するために、それを検証できるデータや統計、つまり証拠=エビデンス=はありますか?と委員が訊ねているだけなのに、前川氏は「上手く行っていない」と決めつけられたと思い込み、キレているのです。
PDCAサイクル〔plan-do-check-act cycle〕ってご存知でしょうか。制度なり、業務なりを改善するには、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)と繰り返し、その効果を確認して更に改善するのは当たり前のことで、こうした当たり前のことさえ理解していないか、あるいはやろうとしないのが文科省なのです。今回の「獣医学部新設」を巡るゴタゴタも起こるべくして起きた問題と分かる良い“エビデンス”です。)
その議事録とは、『規制改革・民間開放推進会議』(平成17年〔2005年〕7月12日)の議事録です。
タイトルは『第14回 教育WG 議事録(文部科学省ヒアリング)』で、探したところ、こちらの文科省のサイトに他の資料と共にリンクが貼られています。(分かりにくいのですが、上の議事録は、画面上部の「議事概要」というPDFのアイコンが表示されているボタンにリンクされています。)
上記サイトを見つけたのはブログ主ですが、前述の議事録はダイアモンドオンラインの高橋洋一氏が執筆した記事『稲田問題のリーク源から、安倍内閣「倒閣運動」の深刻度が見えてくる』(2017/07/24←つまり今日付け)の中で紹介されていました。
議事録のテーマは『教員免許・採用制度について』、『学校選択制について』で、規制改革・民間開放推進会議の識者4名が文科省をヒアリングしたもので、文科省側の出席者は下記の4名。
- 前川 喜平 初等中等教育局初等中等教育企画課長
- 戸渡 速志 初等中等教育局教職員課長
- 勝野 頼彦 初等中等教育局視学官
- 塩見 みづ枝 初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室長
前川氏に対して、委員は 「もうばかばかしいからやめてください。」 、 「発言を打ち切られているのだから黙りなさい。」 とまで言わせているのです。
高橋洋一氏が言う「挙証責任が分かっていない」というのはP.10辺りで前川氏が「ちょっとお待ち下さい。もし今の教員免許制度に意味がないとか、必要がないとおっしゃるのであれば、そちらの理由を挙げて頂きたいと思います。」と割り込んでくるところから。
一部書き出してみます。
安念専門委員が「全然違います。必要があるかないかを議論するデータがないということなんです。」
前川企画課長「それを福井先生が出していただきたい。」
福井専門委員「文科省は教育に責任を持つ中央官庁です。教育について自らやっていることについて論証していただくのはあなた方の責任であって、我々は説明を伺う権利がある。」
・・・
国家戦略特区WG(ワーキングループ)での文科省の出席者とまるで同じことを2005年に前川氏がやっているのです。
上記は、高橋洋一氏の手記の「枕」というか「掴み」に過ぎません。
手記は「稲田おろし」をテーマにしていますが、本質は、
“ひょっとしたら、安倍政権の倒閣運動が、各省庁の段階ではなく、かなりの広範囲で行われている可能性も示唆しているのだ。”
という部分です。
野党、省庁、マスコミが一致団結しての企みが、“捏造・歪曲お構いなし”で進んでいる恐ろしさを、我々は今、目の当たりにしています。
« 【閉会中審査】参考人として国会に出る、出ない、やっぱり出る?二転三転する北村直人獣医師会顧問【加計学園問題】 | トップページ | 【獣医学部新設問題】閉会中審査(7月24、25日) (2)審議を視聴して【加計学園問題】 »
コメント
« 【閉会中審査】参考人として国会に出る、出ない、やっぱり出る?二転三転する北村直人獣医師会顧問【加計学園問題】 | トップページ | 【獣医学部新設問題】閉会中審査(7月24、25日) (2)審議を視聴して【加計学園問題】 »
【ブログ主】
分かりやすいように(?)、ガンの新薬に喩えて説明してあげてるんですよね...
頭が悪いのか、何が何でも仕事をしたくないのか。
最後は勝利宣言みたいなこと言ってて笑ってしまいました。
いや、笑えないか。
いじめ問題などが起きる度に各自治体の教育委員会の対応を見ては呆れますが、理解できた気がします。
投稿: 大師小ブログ主 | 2017/07/26 18:16
まず、ビーチ前川は「エビデンス」の意味を知らないというのはわかりました。
次に、ビーチ前川が相当オツムが弱いというのも理解できました。
投稿: Y | 2017/07/26 13:48
【ブログ主】
>ビーチ前川
もう、そんな渾名になっちゃいましたかw
この時の専門委員て、国家戦略特区で言うとワーキンググループのような方々なんですが、たとえば草刈主査は日本郵船代表取締役会長と、そうそうたるメンバーなんですよね。
前川氏の非常識さがよく分かる、面白い資料です。
投稿: 大師小ブログ主 | 2017/07/26 09:02
ビーチ前川さんって凄い人格ですね〜。
議事録、さっとですけど読んでみました。
「そういうやくざの言葉遣いみたいなことはやめていただきたい」
「あなたはこの場にいるのに不適格です」
「やめましょう。こんな人を相手にしても仕方ない」
「中央官庁の責任者が、そんな占い師みたいなことを
言ってもらっては困るのです」
とか、さんざん言われてます。
なかなかここまで言われる事ってないと思うのですが・・・
あと、結局、北村のおジイさんは逃走しちゃいましたね。
あとで「官邸からの圧力で出席できなかった」みたいなこと
言わなきゃいいけど、言うかもしれん。
投稿: C | 2017/07/25 17:04