【加計学園問題】怪文書は文科省内の“創作物”だった/松野文科大臣会見より
本日午後13:30に松野文科大臣の会見があり、文科省が行った“怪文書”に関する調査結果が発表になりました。
会見動画は既にあちこちにupされているようで、例えば下記で観ることができます。
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https://youtu.be/nE8gH88M8so (毎日新聞)
- 記者会見配付資料(共産党宮本徹議員のHPにPDFがあり)
HP URL: http://miyamototooru.info/4100/
配付資料URL: http://miyamototooru.info/miyamoto/wp-content/uploads/2017/06/4af767d07616272a890558552ae4bf2e.pdf
ここで明らかにされたのは、前回の調査から、調査対象の部署、職員を拡大したところ、民進党が所持しているという19の文書の内14文書は同趣旨の文書あるいは同内容の文書(11は存在を確認、3は同趣旨の記述)はあったが、2つは無かった。3つは法人の利害に関わるため現時点では存否を明らかにできない、ということでした。
前回は、国家戦略特区用の共有フォルダ(担当部署は3部署)だけで、ファイル名が不明だったため、全ての文書を開けて、マンパワーで調べたそうです。(文科省の調査が甘かった、とも言えますが、最初は公文書のように言われていたので、該当するフォルダを調べたのでしょう。)
一連の怪文書を作成したのは課長補佐の女性
そして、この怪文書を創作したと思われる人物は高等教育局専門教育課の課長補佐とのことでした。週刊文春最新号でも記事になっており、これによると、
『安倍首相が生贄にする文科省女性課長補佐(33)』
再調査では「文書は本物、内容が間違い」と逃げる予定。この文書を作成し、流出させたと疑われているのが、高等教育局の女性課長補佐。彼女は内閣府の圧力に「ひどいじゃないですか」と憤っていたというが…
http://bunshun.jp/articles/-/2859
(上記は文春公式サイトの予告より、記事の一部を転載したもの)
とのことで、とあるサイト(関西学院大学のフォーラム)に該当の女性が掲載されていたことで、氏名まで特定されています。
- http://www.kwansei-ac.jp/iba/happycareer/leader/forum/
実際この女性は、今治市に先立つ新潟市の提案に関わるワーキンググループでのヒアリングにも出席していますが、京都府に関わる議事録を読むと、その席で委員からやり込められるシーンが見られます。氏名はそこに書いてあります。(→『【加計学園問題】獣医学部新設の是非に反論できなかった文科省の無能ぶり【今治市に関するヒアリング】』)
文科相の会見によると、“総理のご意向”の部分に関しては「自分が作った個人メモなのだろう。こうした趣旨の発言があったのだと思う。但しその真意は分からない。」などと曖昧というか他人事のように答えているようです。
この女性は然るべき処分が下るでしょうが、ブログ主が問題だと思うのは、最初の調査で文科省職員が誰もこの文書のことを申告しなかった点です。
この怪文書をネタに、民進党がどれだけ国会を空転させたのか、それを分かってて黙っていたわけですから、創作した課長補佐と、知っていて黙っていた職員は思いは一緒だったのでしょう。
文科省のメンツを潰されたことからか、許認可権を侵害されたことからかは分かりませんが、この混乱を知っていて文科省全体が傍観していたわけですから。
外部への流出ルート、見つからなかった2文書(日本テレビによると、萩生田副長官の文書と北村氏の文書らしい)はどこにオリジナルがあるのか? これらがまだ明かではありません。
しかし、民進党や朝日新聞と文科省を繋ぐ人物といえば、あの人が浮かび上がるのですが...
なお、一部マスコミは、会見で明かされたことを正確に伝えず、“19文書の内14文書は見つかった”ということだけを伝えているようです。どこまで印象操作するのでしょうか。
夕方のニュースによると、民進党から自民党に対し、前川前事務次官の参考人招致を要請され、自民党は持ち帰って検討という返事をしたそうです。
会見で公にされた以上の情報を掴んでいると思われる自民に対し、民進はどんな争いを挑むのでしょうか。
また、会見に応じた山本幸三地方創生大臣は、この文科省の調査結果を受け、内閣府でも担当部局の審議官から聞き取りを行う方針で、徹夜してでも明日には発表したいとのことです。
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