【ブログ主覚書】「岩盤規制」の名付け親は?
先日の日本経済新聞朝刊(2017/05/29)に『戦略特区に罪はない』(上級論説委員 大林尚)という記事がありました。
その中で、
「規制を墨守する勢力を岩盤に擬したのは、オリックスの宮内義彦シニア・チェアマンが最初だ。」
と、その由来が書いてありました。2003年頃のことだそうです。
『墨守』という表現は、ブログ主は寡聞にして知らなかったのですが、“ぼくしゅ”で漢字変換時に辞書を表示したら、「〔昔、中国の墨子が城を固守して屈しなかった故事から〕昔からのやり方や自説を がんこに守り通すこと。」とありました。「旧習墨守」のように使うようです。墨子は春秋戦国時代の思想家です。
話が横に逸れましたが、記事によると、宮内氏が初めてこの言葉を使ったのは、2003年、規制改革会議の議長だった時に、官業の民間開放や海外からの高度人材の受け入れを当時の小泉純一郎首相に答申し、「岩盤に少し動意が見えた」と記者に語ったそうです。
その後、“岩盤勢力”により、“宮内おろし”の攻撃に遭ったそうで、日経の『私の履歴書』シリーズでも「岩盤を砕くのに夢中だった私は知らぬ間に岩盤から突き落とされそうになっていた。」とも語ったとのこと。
なお、この記事自体はタイトルからも分かるように、岩盤を砕く戦略特区について語っており、その例を挙げています。
前後しますが、冒頭で紹介されている戦略特区の始まりが、短い言葉で分かりやすいので、ブログ主の覚え書きとして転記しておきます。
戦略特区は元祖アベノミクス(※1)の第3の矢「民間投資を喚起する成長戦略」のエンジンとして指導した。2013年6月、政権は日本再興戦略(副題はジャパン・イズ・バック ※2)を閣議決定し、翌14年初に首相は自らを議長に特区諮問会議を発足させた。
-
※1 デフレと円高からの脱却、名目3パーセント以上の経済成長の達成などを掲げており、物価上昇と円安へ誘導することで日本経済を復活させるというもの。これを実現するための強気な経済政策案が挙げられている。3つの大まかな政策をまとめて「三本の矢」とも言われる。
- ※2 新たな成長戦略 ~「日本再興戦略-JAPAN is BACK-」~ 日本産業再興プラン(成長戦略2013)
「日本再興戦略」とは、政府が今後重点的に取り組む政策や規制改革などを示したもので、13年から毎年まとめられ、今年(2017年)で5回目。(2017/05/29付読売新聞朝刊によると、30日に開く未来投資会議-議長・安倍首相-で示し、6月上旬にも閣議決定の予定。)
新たに【政治】関連のカテゴリを増やし、ブログ主の覚え書きをメモするためのカテゴリ『(´-`).。oO(ブログ主のつぶやき)』から独立させます。
記事のカテゴリを移動させる作業は追々行う予定です。
« 【加計学園問題】TBS NEWS23に出演した「今治加計獣医学部問題を考える会」って何者? | トップページ | 【加計学園問題】獣医学部新設の是非に反論できなかった文科省の無能ぶり【今治市に関するヒアリング】 »
« 【加計学園問題】TBS NEWS23に出演した「今治加計獣医学部問題を考える会」って何者? | トップページ | 【加計学園問題】獣医学部新設の是非に反論できなかった文科省の無能ぶり【今治市に関するヒアリング】 »
コメント