【加計学園問題】2017/06/17 ユアタイム/動画『「加計問題」高橋洋一氏に聞きました』
昨晩(6月17日)のフジ系列ユアタイムに評論家の高橋洋一氏が出演されていました。
高橋氏は早くから国家戦略特区のワーキンググループ議事録を読み解き、加計学園問題の本質を雑誌のネット記事に執筆されていましたが、テレビではほとんど無視されていました。
これは、氏の説明を聞けばあっという間に問題が解決してしまうことを恐れてのことでしょう。
番組の動画を観て
ブログ主は見逃したのですが、FNNニュースのサイトに『「加計問題」 高橋洋一氏に聞きました。』(06/17 02:05)というタイトルで、その部分の動画がupされていたので、視聴しました。
7分20秒ほどの動画なので、動画が消えないうちに視聴することをおすすめしますが、観ながら内容をメモしたので、記事として残しておくことにします。(発言の意図を想像して、適宜カッコ書きで言葉を足しました。)
【出演】(敬称略)
- 市川紗椰 野島卓 風間晋
- ゲスト: 高橋洋一
番組での高橋氏の解説(文字に起こしたもの)
註: 理解しやすいようにブログ主が適宜括弧内に言葉を補っています。
野島: 文科省と内閣府の説明の食い違いについて色々と伺っていきたいと思います。(上の画像)
高橋: 文科省が勝手に書いた文書で内閣府は見ていないのだから、こういうことはありますよ。
なぜ勝手に書いたかと言うことですが、時間の経緯を追ってみれば分かりますが、早い段階で決着が付いていることなんです。
文書は決着が付いた後に出てきたもの。内閣府に(ヒアリングでコテンパンに)やられちゃった文科省が、上に上げる(=報告する)のに、それじゃかっこ悪いから言い訳じみてやってるってことが見て取れます。
ブログ主註: ヒアリングの様子は下記のブログ記事1にあります。
ハッキリ言って、課長レベルで交渉が終わってしまったんですね。それじゃかっこ悪いから、内部に上げるときにそう(総理のご意向と)しちゃった。
野島: そう言われるともう一つの齟齬を検証する意味がなくなっちゃうんですが(苦笑)、見ていきましょう。
高橋: 内閣府の中で指示したことは事実だが、文科省の中で全くでたらめに伝わった わけだから、 文科省官僚(牧○課長補佐)が書いた文書は全くでたらめと言っているだけです。
ブログ主註: この萩生田副長官からの指示という根拠は、国家戦略特区を主管している内閣府へ文科省から出向している職員(但し、国家戦略特区の担当ではない)が、手書きで追加された文書をこっそりとコピー(PDF化)して文科省宛に添付してメールし、そのメールの文中に書かれていたことです。
(詳細はブログ記事『【加計学園問題】文科省も「加計1校にしてくれ」と頼んでいた !? 【原WG委員が暴露】』で解説)
野島: そうなりますと、前川前事務次官の手記や話は?
高橋: (事務次官の取るべき行動としては)間違いが多いですね。すぐ分かります 。
例えばね、2015年6月の閣議決定があって(「日本再興戦略改定2015のこと。獣医学部の新設を目標に掲げているが、いわゆる石破4条件が書いてあり、新設は需要があることという条件がつけられている。)、需要の見通しは農水省が作ってくれませんでしたと言ってるが、 そんなのアウト。主務官庁、許認可権を持っているところがやるべきで、 自分の責任じゃないと言っているが、(元役人の目から見ると) この人何言ってるんだ、って感じです。
もう一つ、部下から上がってきた文書を100%信じていると言ってたが、 正しいか正しくないか、管理職なんだからチェックすべきです。
文科省と内閣府両者の合意の文書(ヒアリング議事録)がある。それを見れば分かる。そこでもう文科省はコテンパンに負けている 。総理なんて出てこないでも課長レベルで(議論に)負けている 。私が事務次官なら、(報告書に)そう書いているけど、(ヒアリング議事録と 見比べたら)違うじゃないかと指摘して終わり。
風間: (2016年)9月のワーキンググループの資料は確かに文科省が負けている 。でも、相手方の総大将は総理じゃないですか 。まともに闘って勝てるわけがない だから、文科省としてはゲリラ戦じゃないけど、グズグズして時間切れを狙うみたいな戦い方を しているような印象を受けるんですが。
高橋: それは戦略として正しくなくて、2015年6月の閣議決定があって、その中では2016年3月までに文科省さん、こういうことをやりなさいって書いてある。これは挙証責任の問題で、ボールがどっちにあるかと言えば文科省にある。文科省が延ばして時間切れにすると言うことは文科省の負けになる。
風間: 今年の3月に設置審(=大学や学部の新設を審査する審議会のこと)にかけられて諮問があるけれど、(結論が出る)8月までまだ見えないじゃないですか。どうなるんですか?このまますんなり設置認可って通るんですか?
高橋: それは文科省の中の話で、審議官が(不許可に)できることはできるが、これまでも説得できなかったのに設置審の中でどこまで説得できるんですか?って話です。
市川: これまでの話を聞いていると全く問題ないって話ですよね。
高橋: 少なくとも特区法に基づいて手続きはおこなわれているので、それを見る限り問題はないですね。
市川: それなら(内閣府が)真っ向からそう説明して欲しいって話ですよね。
高橋: 政府はそう説明してます。それをどうやって報道するかって問題だと思いますけどね。
以上、おおよその発言内容を文字に起こしてみました。
こういったインタビューを放送したことから見ると、フジテレビ、少なくともこの番組は加計問題に幕引きを計っている様子です。
しかし、
(#゚Д゚) これで幕引きしてんじゃねーよ!
(失礼、下品になってしました。)
今まで、岡山理科大学(加計学園)側や愛媛県、今治市にほとんど反論の場も与えず、散々風評被害をまき散らした責任は取らないのですか?
フジテレビかどうかは分かりませんが、ろくな講師がいないとか、岡山理科大学が(ライフサイエンス等の新分野の人材の)養成ができるのか?とか、魔女裁判のようなことを散々やってきて、国会でも民進党や共産党、自由党、社民党は好き勝手なことを言ってきたわけです。
国会議員は選挙の場で責任を取らされるかも知れませんが、なんの責任も負おうとしないマスメディアに憤りを覚えます。
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