ココログには既存のカテゴリ名も用意されていますが、自分でも新規にカテゴリを作成することができます。作成したカテゴリ名を変更したり、一度記事に設定したカテゴリを別のものに設定し直すこともできますが、気をつけないと、カテゴリを変えたのにその記事が古いカテゴリに残ったままだったり、使われないカテゴリページがゴミのように残ったりするので、ちょっとコツがいります。
ブログ主も、今回少し大がかりにカテゴリを設定し直して、新たに分かったことがあるので、まとめておこうと思います。
SEO的にも効果的なカテゴリ
ブログを書いているからには検索されてアクセスして欲しいと考えるのが一般的ですが、このような“集客”のテクニックをSEO(Search Engine Optimization: 検索エンジン最適化、要するに検索サイトに優先して貰おうということ)と呼びます。
適切なカテゴリ分けはSEOにも効果的です。
ブログ記事にカテゴリを一つ以上設定して公開すると、そのブログ記事が単独のページ(HTML文書)として公開されるだけでなく、そのカテゴリのトップに追加されます。このカテゴリページも固有のURLを持つHTML文書です。
例えば、記事に「旅行」というカテゴリを付けた場合、下のようなイメージでカテゴリページが作られます。(下図1-カテゴリページのイメージ)
(図1-カテゴリページのイメージ)
Googleなどの検索サイト(サーチエンジン)で検索の上位に表示されるには、“記事の有用性”というのは重要な要素です。実際にはどのようなロジックで有用性を判定しているかは分かりませんが、
- 記事に適度な長さがある。
- 検索キーワードが含まれている。
ということは容易に考えられます。
記事が長いということは“滞在時間が長い”ことにもなります。この滞在時間というのも記事の有用性を高めるのに重要です。
卑近な例で恐縮ですが、当ブログの一つに『【野鳥観察】バードフィーダー(鳥の餌台)』というカテゴリがあります。現在は、7記事くらいが属していますが、結果的にこのカテゴリページには7記事分の情報がまとめられた内容になっています。
話題の範囲がバードフィーダーに限定され、検索されるであろう、「野鳥 観察 バードフィーダー 作り方」などのキーワードが満遍なくちりばめられたページになっています。単独の記事では出現する単語は限定されますが、複数記事がまとまったことにより、バードフィーダーに関する単語が頻繁に出てくる記事(ページ)となるわけです。
最初は個々のページへのアクセスだったのが、カテゴリにまとめたことにより、カテゴリページへのアクセスが増えてきました。(アクセスされることと、滞在時間がながいことで、更にサーチエンジンの認知度が高まっているようです。)
カテゴリページはココログの管理画面、コントロールパネル→ファイルマネージャで見ることができるので確認してみると、
(図-2)
ファイルサイズは97.3KBとなっています。
これが例えば「趣味」などというカテゴリで、雑多な話題のカテゴリページとなってしまうと、内容がぼやけ、キーワードも散漫になります。また、ファイルサイズも数百KBと大きくなり、表示に時間もかかることになります。いわゆる“重たい”ページです。
ですから、最初は『旅行』というカテゴリになんでもかんでも放り込んでもいいのですが、その内、『温泉探訪記』とか『登山日記』とか分け、個々の旅行が複数記事に渡る場合は『赤岳登山(2017年春)』とか、より具体的なカテゴリに分類した方が効果的です。
もう一つ、カテゴリを細かく分けて、それをサイドバーに表示することのメリットがあります。
ブログのヘッダーやサイドバーは全ての記事に共通に追加されます。つまり、サイドバーに多くの情報(文字)があれば、それだけ各ページの情報量が多くなるわけです。
(今はログに検索キーワードが表示されないことが多いのですが、)かつては、「なんでこんなキーワードでこの記事にアクセスしたのだろう?」と思うアクセスがログに見られましたが、たいていは本文の中の単語+サイドバーにある単語の組み合わせでした。
カテゴリを好みの順番に並び替えるテクニック
この部分は過去の記事から転載し、加筆しています。
ただ、細かくカテゴリを分けると、一つ問題になってくるのが、カテゴリの並び順です。例えば、各記事に大分類として『旅行』、下位分類として『赤岳登山(2017年春)』などと付けた場合、それぞれのカテゴリの並び順がバラバラになってしまいます。
これは、漢字というか日本語で書いても、並び順は内部的なコードに因って“昇順”(小さいものが上)に並んでしまうからで、これでは見た目がよくありません。
もちろん、カテゴリ名の前に「001、002...」などの番号を振れば昇順に並びますが、その番号を見せない方法をご紹介します。
これを、「<!-- -->」というコメントタグ(「<!--」と「 -->」に挟まれた部分はコメント(摘要)扱いで画面には表示されない)を利用して並び替えるというテクニックがあります。過去の記事にまとめたものをここに移動して加筆します。
このノウハウはcocologの「サポート/ヘルプ」に『カテゴリーをサイドバーに好きな順番で並べる方法』というタイトルに掲載されていて、それを読めば理解できるのですがHTMLの知識がない方のために、少し予備知識的なことも書いておきます。
1. 「<!-- -->」って何?
ココログのカテゴリは、
- 「ブログ」→「設定」→「カテゴリー」で予め作成しておいて、記事を作成するときにそのカテゴリを選択する方法 と、
- 記事を作成する際に、「新規カテゴリーを追加」を選択して表示されるウィンドウに直接カテゴリ名を記入して、新規カテゴリの作成と記事へのカテゴリの付与を同時に行う方法
の2種類の作成方法があります。
いずれにしても、カテゴリを作る際に、実際にブログに表示したいカテゴリ名(ex. 旅行、温泉、etc.)の前に、「<!-- 001 -->」のように、
「<!--」+半角スペース+「連番(何桁でもよいが半角に統一すること)」+ 半角スペース+「-->」
という文字を付けることによって、ブログ上は「<!-- 001 -->」の部分は表示されずに、連番どおりの順番に並ぶというテクニックです。
これは前述のように、「<!-- ■■■ -->」はHTMLの世界でコメントとか摘要を書くためのものなので、間の文字(■■■)は無視され(=「コメントアウトする」などと言うことがあります)て、表面上には表示されないのです。
但し、カテゴリ名としてはこれも含めて値の大小が比較されるので、「<!-- 001 -->旅行」、「<!-- 002 -->温泉」はブログのサイドバーで「旅行」、「温泉」の順で並ぶわけです。
「■■■」部分は何文字でもいいのですが、分かりやすく、半角数字に統一してください。全角文字では内部コードがよく分からないからです。(「あ」と「い」では「あ」のほうが小さいのですが、これは読みとは関係ない話で、「阿」と「胃」が「阿」<「胃」かどうかは分かりません。)
ちなみに下図はブログ主の作ったカテゴリの一部です。
(図-3)
ドールハウス関連の記事は大分類として『なんちゃってドールハウス1』(①)か『なんちゃってドールハウス2』(②)を設定しています。(これは1つのカテゴリが200KBを超えて重たいから2つに分けたものです。)
①と②はどちらも先頭が「<!-- 200 -->」ですが、「<!-- 200 -->なんちゃってドールハウス」まで同じでも、最後に「1」と「2」という文字(数字)を付けているので、これにより①<②になります。
②<③となるのは説明不要ですね。
次に、③<④になるのは、③が「<!-- 201」 の次が半角スペースで、④が「-」(半角ハイフン)だからです。 半角スペース<「-」ということです。
④と⑤は、後ろが隠れていますが、
- ④「<!-- 201-01 -->┗【HowTo】 100均フォトフレームで壁掛けドールハウスを作る」
- ⑤「<!-- 201-01 -->┗【HowTo】 100均フォトフレームで飾り台を作る」
となっています。
この順番に並ぶのは(ブログ主が分かってたわけではありませんが、)「壁」<「飾」だからです。これは、どっちが上になっても良かったので、同じ「<!-- 201-01 -->」を先頭に付けました。
このように、システムは先頭から大小を比較して並べます。
実際にどういう順番に並ぶかが分からなくても、カテゴリの管理ページで、カテゴリ名を編集したり追加して[変更を保存]ボタンを押すと、昇順に並び替えられるので、ここで納得のいくまで修正すればいいかと思います。
この画面で編集したら、一旦[サイトに反映]ボタンで再構築(※後述)を行いましょう。
ブログ主がおすすめするのは、例えば「旅行」カテゴリに100番台を与える方法です。(大分類「旅行」を作るなら、「<!-- 100 -->」を与えますが、大分類があると言うことは巨大なファイルを作ってしまうので、あまりおすすめはしません。)
「旅行」は100番台、「読書記録」は200番台などと決めておけば、「旅行」は旅行でまとまってサイドバーに表示されます。
次に“未分類”用のカテゴリを作っておく方法。
- <!-- 110 -->登山
- <!-- 120 -->温泉
: : :
- <!-- 199 -->その他旅行(未分類)
などと、未分類用のカテゴリを作っておいて、カテゴリ分けするほどでもない記事をここに属させます。(そこである程度記事数が増えてきたら、「<!-- 130 -->サイクリング」などとカテゴリを作って、未分類からここに移動させます。
あるいは、「登山」多いなら、
- <!-- 111 -->2013年4月○○岳登山
- <!-- 111 -->2013年5月○○山登山
などと、日付を前に持ってくれば、隠し番号が同じでも日付順に並んでくれます。(枝番を<!-- 111-01 -->のように付けてもOKです。)
2. 既存のカテゴリを修正する際の注意点は?
下はこれ以降に書いていることのまとめです。
- カテゴリを追加・修正したときやブログのカテゴリを変更したときは必ず再構築を行うこと。(カテゴリページを作り直してくれる)
- 但し、再構築でもカテゴリページが正しく作り直されない場合もあるので注意。(その場合は、ファイルマネージャで手動で不要なファイルを整理要)
- 特に、旧カテゴリから新カテゴリへと全ての記事のカテゴリを変更しても、旧カテゴリページは残るので注意。
旧カテゴリページのフォルダ名をメモしておき、ファイルマネージャでindex.htmlを消すこと。
例えば、現在、「旅行」というカテゴリがあり、これは大分類として残して下位分類「温泉」を作りたいとします。
この場合、新規に「<!-- 100 -->」旅行」を作る必要はなく、現在ある「旅行」のカテゴリ名を「<!-- 100 -->」旅行」に変えて、“再構築”(※後述)を行えば、既存の記事のカテゴリは全て「<!-- 100 -->」旅行」に変えてくれます。
あとは、例えば「<!-- 110 -->」温泉」を新規に作り、「<!-- 100 -->」旅行」の記事の中の「温泉」に該当するものに適宜「<!-- 110 -->」温泉」というカテゴリも追加すればいいことになります。
以下、画像を交えて説明します。(過去の記事からコピペしたので、例が変わっていますがご容赦を。)
「ブログ」→「設定」→「カテゴリー」を開くと、上に「標準的なカテゴリー」、その下に「新規カテゴリー」を登録できる場所があり、既に使用しているカテゴリを修正する場合は、赤で示したように、上から上書きし、ページの下方にある[変更を保存]ボタンを押します。
(図-4)
ここでは、「同窓会」というカテゴリを「<!-- 010 -->同窓会・同窓生便り」に変えたとします。
既存記事のカテゴリを変更するには、このあと、再構築を行います。
なお、「標準的なカテゴリー」のものはココログが用意したもので編集できません。
以下、FAQより関連FAQ。
- 新規カテゴリは空欄を全て使っても、更新([変更を保存])すると、新たな空欄が現れるので、いくつでも作ることができます。→FAQ『カテゴリー数を増やしたい』
- カテゴリを作るということは、カテゴリ毎のインデックスページが作成されますが、そのページのサイズが10MBを超えるとエラーになるなどのトラブルがあります。→『カテゴリーバックナンバーが増えてきたら』
上で「カテゴリーバックナンバー」と呼んでいるのは、この記事で言う「カテゴリページ」のことです。
3. 再構築の方法
再構築を行う方は2種類あります。
- カテゴリを変更したとき、ページの上部に表示される、[サイトに反映]というボタンを押す。
- ブログ→デザイン→現在のテンプレートを編集 のページの下の方にある[反映]ボタンを押す。
どちらでも構いません。
(図-5)
すると、上のような小さいウィンドウが開くので[反映] ボタンを押します。反映が完了するには数分かかる場合があります。
これによって、ブログに「同窓会・同窓生便り」カテゴリが表示され、旧「同窓会」カテゴリの全ての記事がここに表示されます。
“再構築”はカテゴリページの再作成だけでなく、様々ことを内部的に行ってくれます。
例えば、ヘッダーを修正(サブタイトルを変更してときとか)したときなど、全てのページ(HTML文書)を書き換えないとならないので、このようなときにも“再構築”を行う必要があります。
そのため、管理画面のブログ→設定→基本情報で「ブログのサブタイトル(キャッチフレーズ)」を変更したときも、[サイトに反映]ボタンが出現します。
4. 記事一覧画面のカテゴリによる絞り込み機能
例えば、「旅行」カテゴリの記事の中から、適宜、「温泉」や「登山」などの2つめのカテゴリを設定するとき、記事の一覧画面にあるフィルタ(“絞り込み”)機能を使って、まず「旅行」カテゴリの記事だけに絞り込むと便利です。(図-6)
(図-6)
編集のために記事を開く場合は、クリック(左クリック)で開かず、記事タイトルの上で右クリックして表示されるメニューから、別タブで開くと便利です。
(図-7)
(図-7)
絞り込んだリストは表示したまま、記事を別タブで開くということです。
カテゴリの整理やカテゴリを削除したときに古いカテゴリページが消えない!?
前述のように、カテゴリ名を「カテゴリー」管理画面で変更して再構築したり、記事に設定したカテゴリを別のカテゴリに変えた後など、作業が一通り終わった後に再構築をしていればカテゴリページも更新されるのですが、再構築を行う前に「カテゴリー」管理画面でカテゴリを削除してしまうと、消したはずのカテゴリページが残ってしまうことがあります。
例えば、「旅行」というカテゴリがあったとして、「国内旅行」と「海外旅行」というカテゴリを新設し、各記事を「旅行」から「国内旅行」か「海外旅行」のどちらかに設定し直した後、これで「旅行」カテゴリの記事は無くなったと思って、再構築をせずに「カテゴリー」管理画面で「旅行」を削除してしまった場合などです。(下図-8)
(図-8)
この場合、「旅行」カテゴリはブログのサイドバーから消えますが、カテゴリページは依然残ったままです。
但し、ブログ記事のカテゴリを変更すると、旧カテゴリページからちゃんと消えていることもあり、動作が一定しません。
- カテゴリA→Bのような単純な変更ならOKですが、AとBのカテゴリを指定していたののBだけを外す時はBのカテゴリページに残ったままとか、
- カテゴリを変更して“再構築”まで行ったのに、旧カテゴリページに何件かの記事が残ったまま(しかし、サイドバーからはそのカテゴリが消えている)とか
どうやら、不具合があるのか、何か他にも条件があるようです。
こうなると、ファイルマネージャで手動で残ったカテゴリページを削除しなくてはなりません。
上の図-8で左側のルートディレクトリ=親ディレクトリ(親フォルダ)が「blog」となっていますが、人によって異なる可能性があります。これは、管理画面の、ブログ→設定→基本情報で設定したフォルダ名で任意に変えられるからです。
ご自分のブログのURL(当ブログはhttp://daishi100.cocolog-nifty.com/blog/)の「blog」の部分がフォルダ名になります。
これはブログを始めるときに最初に設定しているはずで、何もしなければ、デフォルト値の「blog」なので、自分では意識していないかも知れません。
上記画面で後から変更できてしまいますが、これを途中で変えると自分のブログのURLが変わってしまうので、お知り合いがせっかくリンクしてくれたり、ブックマークしてくれたのに、それらが無効になってしまいます。
不要なカテゴリページを削除するには?
ゴミのように残ってしまったカテゴリページは、ファイルマネージャで該当のフォルダを見つけて、削除しなくてはなりません。
図-2を再掲しますが、カテゴリページのURLが分かれば、フォルダ名も分かります。
(図-2)
ブログ主はアクセスログで消したはずのカテゴリページへのアクセスがあるのを見て気づき、リンク先のページを開いてURLを知ったことがありますが、URLが分かる場合は、コントロールパネル→ファイルマネージャから、ホーム→“ルートディレクトリ”と開き、そこからカテゴリページが格納されているフォルダを探し、中にあるファイル(index.html)を削除します。index.htmlを削除した後は、そのフォルダも削除することができます。
URLが分からずに不要なカテゴリページが残っていないか探すのはは結構大変です。
というのは、カテゴリ名がまちまちなため、フォルダはルートディレクトリの下にバラバラに並んでいるからです。
ココログ公式FAQ『カテゴリーディレクトリ名の命名規則について』によると、
カテゴリーページのアドレスは、現在以下の規則に従って、カテゴリー名から自動的に作成されます。
- カテゴリー名から全角文字を取り除く
- 半角空白を _ に変換する
- 何も残っていない場合には cat<番号> とする
- すでに同じカテゴリーディレクトリ名があった場合には _番号を末尾に追加する
とのことで、日本語(=全角文字)のみでカテゴリ名を付けた場合は「cat+番号」、少しでも半角文字があれば、その文字がフォルダ名に使われてしまいます。
ココログ公式FAQの『カテゴリ』に属するFAQ一覧
下記にリンクを貼っておきます。
http://cocolog.kaiketsu.nifty.com/categories/78/faqs
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