【Photoshop/Picasa】光彩拡散/グロー効果で画像に紗をかけたような効果を与える
まずはサンプルです。
左が元画像、中央はPhotoshop Elements11、右はPicasa(ピカサ)を使用して加工したもので、分かりやすいようにちょっとオーバー目にエフェクトをかけています。(画像は無料の素材を使っています。)
ところで、「紗(しゃ)をかける」とは、元々映画の用語で1930年代に多用された映像効果。実際にガーゼ(gauze)をレンズの前に置き、対象物の焦点をぼかし、光を乱反射させてソフトなイメージを出す効果があります。
ガーゼと聞くと医療用のガーゼをイメージしますが、薄く織った目の粗い織物で、日本語では絽(ろ)・紗(しゃ)などに当たり、夏の羽織・蚊帳に使われるような織物です。(語源はパレスチナの「ガザ」(Ghazzah)で、この地域の織物だったそうです。そのため、日本ではゴースとかゴーズという言い方もあります。絹の織物の場合、英語ではsilk gauzeとなります。)
【参考】
“ソフトフォーカス(軟焦点)”とか“ぼかし”も似たようなものですが、こちらは文字通りの効果で、映像の世界ではライティングも重要な要素で、“紗をかける”とは強い光を効果的に当てて、光を拡散させ、幻想的なイメージにします。(輪郭をぼかし、しわや肌のきめを誤魔化す効果も。)
このような効果を、Photoshop Elements(ブログ主はver.11を使用)やGoogleが提供する無料の画像管理ソフトPicasa(ピカサ)を使えば簡単に得ることができます。
Photoshop Elements ~光彩拡散~
Photoshop Elementsでは「フィルター」→「変形」→「光彩拡散」で行います。
光彩拡散フィルターは、ソフトな拡散フィルターを通して見ているような画像を描きます。このフィルターは、白色透明のノイズを画像に加え、選択範囲の中心から光が出ているように見せます。(公式ヘルプより引用)
調節できる項目は「きめの度合い」、「光彩度」(光の強さ)、「透明度」で、「きめの度合い」を小さな数字にすればぼやけて滑らかになります。
白が加わるので、白っぽい部分はより白く輝く効果がありますが、注意するのは、元々白い部分。色飛びしてつぶれてしまいます。そのため、選択ツールでフィルターをかけたくない部分は除外する必要があります。
Picasa ~グロー~
カーソルを「グロー」に当てると説明がポップアップしますが、「写真を細かい網目状に明るくする」効果があります。
調節できる項目は、「強さ」と「範囲」です。
「強さ」を大きくするとぼけが大きく滑らかになり、Photoshop Elementsで言うと「きめの度合い」の数字を小さくしたような効果です。「範囲」はちょっと分かりにくい表現ですが、「透明度」で、右にスライドバーを動かすと画像が透明に近づきます。
「グロー」だけではイマイチだという場合は、「明るさ調整」(左から2番目のタブ)で「明るさ」や「ハイライト」を調節します。
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