【ドールハウス工作】 No.272 ミニチュアおせち料理/(3) 黒豆/おせちの詰め方
黒豆のミニチュアを作ってみました。
こんなの↓。
(黒い板のサイズは5×3cm)
ミニチュアの説明をする前に...
おせち料理を作るに当たって、重箱の詰め方を調べてみました。
伝統的には四段の重箱に詰め、一の重は「口とり」、二の重は「酢のもの」、三の重は「焼きもの」、与の重は「煮もの」なのだそうですが、現代は三段の重箱が多いようです。
口とりとは「口とり肴(ざかな)」の略で、広辞苑を引いてみたら(と言っても、ブログ主は日本語変換にATOKを入れているので、「くちとりざかな」と入力して[END]キーを押すと広辞苑や新明解、場合によっては英語訳も表示してくれるのです。 )、
“饗応の膳で、吸物と共に先ず出す取り肴。古くは、熨斗鮑(のしあわび)・昆布・勝栗の類。のちには、うま煮にした魚肉をきんとん・かまぼこ・卵焼・寄せ物などと盛り合わせたもの。くちとり。くちとりもの。”
とのことで、また、一の重には「祝い肴」というものが入ります。
この「祝い肴」は東と西では異なり、関東は田作り・数の子・黒豆、関西は田作り・数の子・たたきごぼう、なのだそうです。(参考:味の素公式サイト、キッコーマン公式サイト)
へぇ 西の方では黒豆は必須じゃないんですね。そう言えば、以前、京都の料亭のおせちっていうのを注文してみたら、中にたたきごぼうが入っていて、その時に初めてたたきごぼうというものを食べました。
おせち料理も地方によって特色はあるでしょうから、ブログ主が作っているおせちも、ご覧になっている方の出身地によっては、「いや、これじゃない」、「あれが入ってない」って思われるかも知れませんね。
あ、たたきごぼうは、参考にしているミニチュアフードの本にも出てくるので、ブログ主のミニチュアおせちにも入る予定です。
で、おせちの詰め方に話を戻すと、
祝い肴以外に一の重に詰めるものは、二の重~与の重の分類に入らないようなもの、ということですね。
蓋を開けたときに真っ先に目に入る重なので、華やかな海老とかも目にしますが、本来は、調理法によって三の重あるいは与の重に入れるものかも知れません。
二の重の酢のものは、舌をリセットする役割で、こういうのを「口代わり」と言うのだそうです。一の重には甘ったるいものが多いので、酢のものを食べるのは理に適っていますね。
現代は二の重に酢のものや焼きものが一緒に入っていて、三の重に煮もの、ということが多いようです。
詰め方(料理の並べ方)は色々あるようで、ここでは詳しく書きませんが、格子状に区切ったり、扇のように一つの角を扇の要(かなめ)にして曲線的に詰めたり、中心に黒豆などの 入った器を置き、放射状に並べる八方詰めなどというのもあるそうで、これは幸福が四方八方に広がるように、という意味なのだそうです。
ここでようやくミニチュアの説明です。
【作り方ワンポイント・粘土の混色】
- 黒豆: 黒
- チョロギ: 赤
黒豆は黒い粘土(あるいは黒く着色した粘土)を豆の形に丸めるだけなので、誰が作っても同じですが、盛りつけ方は参考にしている本とは変えています。
器はホームセンターに売っていたプラパイプ(8mmΦ)を竹に見立てて塗装し、6mmほどの高さにカットして器にしました。
チョロギ(変換したら「草石蚕」って出てきた。こんな字を当てるんだ...。)も入れてみました。
チョロギはシソ科の多年草で、巻き貝のような形をした塊茎を食用にします。とは言え、ブログ主はこんな風に赤く染めて酢漬けになったものしか見たことがありません。
粘土は、赤い粘土を細長く伸ばしてひねり、形の良い部分をカットして使います。
【参考図書】
以下の本を参考にしていますが、このブログでは材料は基本的にダイソー樹脂粘土で、ブログ主独自の方法で作っています。
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