【ドールハウス工作】 No.266 ミニチュア朝顔の作り方
前回ご紹介した朝顔の作り方を説明します。
参考のために前回の画像を再掲。
材料
- 樹脂粘土(白、青、緑、黄/全てダイソーのもの)…花、萼(がく)
- 色画用紙(黄緑色/ダイソーのもの 色名:たけ)…葉
- 紙巻きワイヤー(ダイソーのもの)…茎
- 竹ひご…支柱
- プリンター用紙(厚手のマット紙)…植木鉢
- オアシス(ドライタイプ)、コーヒーの出し殻…土
奇しくもダイソーの商品が多くなりました。
朝顔の花の作り方
まずは実物の画像の観察から...
(Wikimediaから直接表示しているので、混み合っているときなどは表示されにくい場合があります。)
説明するまでもありませんが、花はラッパあるいは漏斗状の花で、1枚の花びらのように見えますが、合弁花(ごうべんか/対義語は「離弁花」)と言って、元は数枚の花びらがくっついているので、よく見ると筋が入っていて1枚1枚の名残が見えます。
調べたら元は5枚の花びらだそうで、従って正面から見ると円形ではなく多角形(5角形)の形をしています。
葉は画像のように切れ込みが入っているのが典型的です。
こういった特徴を捉えてミニチュアを作っていきました。
(図-1)
白い粘土でしずく型(と言うか、短いニンジンのような形)を作り、青い粘土(青+白を混ぜたもの)を少し細長く伸ばして白い粘土の太い方に巻きます。(図-1参照)
粘土の量(バランス)はだいたいイラストの通りです。
これを、青い部分を平たく伸ばしたり、中心をくぼませたりして朝顔の形を作りつつ、白と青の境界はヘラ(スパチュラ※)などで自然になじませます。
スパチュラで中心から放射状に筋を付け、花びらが大きすぎるときはハサミで周囲をカットします。
※スパチュラ(spatula)は調理用のフライ返しの意味もありますが、工具としては粘土細工などに使うヘラのことです。
ブログ主は実店舗で実物を見て購入し、パッケージも捨ててしまったのでメーカ名などは失念してしまったのですが、ネットで検索して、下の4種類の中のピンクの柄のものだと分かりました。単品で購入できるショップもあります。
ANEX アネックス スパチュラ4本組 No.274 |
アネックス ANEX スパチュラ A No.270 |
1番目の商品ページには先端の拡大写真がありますが、このピンクの柄のものは、片側がやや広くて平ら、片側は細くなっているので、こちら側を使いました。
(図-2)
スパチュラの細い方の背を押し当てて中心から放射状に筋を付け、花びらが大きすぎるときはハサミで周囲をカットします。
萼(がく)は緑+黄を混ぜた粘土で作り、図-3のように花の基部に4~5枚貼り付けます。(実際は花びらの数と同様、5枚なのだそうです。)
萼を付けるときは、数時間おいて、花がある程度堅くなってから作業した方が付けやすいと思います。
必要な数だけ花を作り、1日ほどおいて乾燥させます。
今回、つぼみは作らなかったのですが、つぼみの場合は青と白の粘土をねじってしずく型にまとめたらいいかと思います。
この間に植木鉢と茎(蔓)を作成しましょう。
植木鉢の作り方
植木鉢は以前の記事『【ドールハウス工作】 No.253 植木鉢とジョウロの作り方/Temple Maker』でご紹介したサイト(Temple Maker)でコーン型の型紙を作りました。使い方は前述の記事をお読み下さい。
今回、口(上の円)の直径18mm、底面(下の円)の直径12mm、高さ17mmに設定しています。縁の厚みは、同じ紙で型紙と同じカーブで5mmくらいの幅に細く切り、コーン型の上部に貼り付けています。
好みの色で塗装して下さい。
茎や支柱の作り方
茎は紙巻きワイヤーを12cmくらいにカットしたものを4~5本用意し、土に植え込む部分をねじってまとめておきます。
植木鉢の中にオアシスを小さく切ったものを詰め、上にコーヒーの出し殻をまぶします。上からボンド水をかけてコーヒーに含ませます。。(ボンド水についてはリンク先をお読み下さい。)
ワイヤーのねじった部分に木工用ボンドを付け、植木鉢の中央に植えます。
支柱は竹ひごを適当に切ったものを5本程度、ボンドを付けて鉢に立てます。この状態でボンドが固まるまで置きます。(これ以降の作業は花や葉を付ける作業なので、1日くらい放っておけばいいかと。)
ボンドが完全に乾いてから茎を広げ、支柱に絡ませたりしますが、茎は葉を付ける土台の役割と考え、また、葉で隠れてしまうので、あまり実際の蔓のように形作る必要はありません。
葉が付けやすい形・位置になるようクシャクシャと曲げますが、2本くらいのワイヤーは本物の朝顔の蔓のように支柱に巻き付け、更に先端を細い棒にクルクルと巻き付けて蔓の先端のように形作ります。
葉の作り方~完成
左の画像は葉の雛形です。
これをMS Wordに貼り付けてサイズを変え、色画用紙に印刷して切り抜きますが、今回は切り抜いてそのまま使うのではなく、切り抜いた葉の両面に絵具で着色してみました。
Wordの使い方は次回改めて説明します。
絵の具が乾いたらスタイラス(鉄筆)で葉脈をエンボスして、茎や支柱に木工用ボンドで貼ります。
葉をある程度付けたら、花を所々にボンドで付け、更に形良く葉を付けて完成です。
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