【災害対策】①大震災の火災で看過できない「電気火災」/感震ブレーカーとは?
ブログ主は新聞などの記事で、「あとでまた読みたくなるかも?」と思えるものは、とりあえずページを抜いて分野別にホルダーに挟んでおき、思い出したときに整理するのですが、特に増えたのが災害対策関連の記事。
そんな記事について、これから少しずつ、あとから調べたことなどを補足して覚え書きとして記事にしていこうと思います。
新聞の記事は『大震災の火災398件/学会調査 揺れで出火 半数が「電気」』(2016/03/12付)というタイトルで、日本火災学会が東日本大震災における火災に関してまとめた報告書を元にした記事です。
それによると、東日本大震災における火災は、「地震の揺れ」によるもの239件、「津波」による火災が159件の計398件で、「地震の揺れ」による239件のほぼ半数(51%)の122件は電気器具や配電盤から出火した「電気火災」とのことです。(下図)
冬だったので、電気ストーブの上にタオルなどの燃えやすい物が落ちてきたために起きた火災も多いようですが、阪神淡路大震災(1995年1月17日)後の検証で問題視された、「住民の避難後、停電の復旧により、スイッチを切り忘れた電気器具などから出火する」という事例だけでなく、壊れたコンセントから出火したり、オーブントースターなどが落下してスイッチが入ってしまったりと、電気の供給が継続している間にも電気火災が発生するリスクも軽視できないことが判明しました。
この記事を保存していた理由は、記事には、有効な予防策となる「感震ブレーカー」の設置率の遅れ(2013年内閣府調査で6.6%)に言及されていましたが、これについては詳しく書いていなかったので、あとで調べようと思っていたのでした。
そこで調べてみると、地方自治体でも、感震ブレーカーの設置を呼びかける広報は行っているようで、横浜市では(対象地域がかなり限定的、且つ、先着順ですが)設置費用の補助も行っているようです。ちなみに川崎市に訊いてみたところ、補助はないとのこと。
感震ブレーカーは名前からして一定の震度を感知して電気を遮断するものと機能は想像できますが、具体的にどのようなものかと思っていたら、川崎市の『地震による電気火災の対策を!』というサイトに『感電ブレーカータイプ別の特徴(PDF形式, 654.02KB)』もありました。
下は上記パンフレットから切り取ったものですが、工事(業者の作業)が伴うタイプ(分電盤に外付けタイプ・内蔵タイプ)で2~8万円くらいの価格のようです。
個人で設置できるタイプは重りやバネで揺れを検知するという、見るからにちゃちな感じですね。
なお、この続きにありましたが、感震ブレーカーには第三者による性能テストの結果が表示されている場合がある(下図)とのことで、この性能表示の有無や内容が選ぶ基準にはなるかと思います。
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