【ドールハウス工作】 No.246 パンジーのミニチュアの作り方【ミニチュアフラワー】
散歩中のカネゴンがまた何かを見つけました。
パンジーです。
花の直径は約6mmなので、1/12スケールの世界では7cmくらい。実物は5~6cmといったところなのでやや大きいのですが...
これは市販のクラフトパンチやスクリューポンチで切り抜いた紙をそのまま使いました。
植えてあるコンテナ(木製プランター)は以前作ったもので、バルサで作っています。(横幅は5cmくらい)
以下、作り方のご紹介です。
材料・道具
下は今回使用した道具です。
パンチ類については後述します。
スタイラス(stylus)はエンボス用のツールで、紙に凹凸を付けるのに使います。今回は100円ショップ・セリアで買ったネイル用として売られているものを使いました。商品名は忘れてしまいましたが、用途(クラフトのジャンル)によって、同じようなものが別の呼び方をされるようです。
エンボス用に専用マットも多分あるとは思いますが、スチレンペーパーの切れ端を使いました。印鑑用のマットも使えます。
紙は花びらなどの繊細さを出すために薄いものであることと、両面に色が付いている必要があります。ここではトレーシングペーパーに色を塗ったものを使いました。
クッキングペーパー(baking parchment paper)やグラシン紙などでもいいかと思います。クッキングペーパーの材料はパーチメント(parchment)紙ですが、パーチメントとは羊皮紙のことで、文字通り昔は羊・山羊・牛・鹿などの薄い皮をなめし、滑石で磨いて作った筆写用材料。パーチメント紙はこれに模した紙のことで、日本語では硫酸紙(りゅうさんし)と呼ばれます。
若干の製法の違いはあれど、似たような紙で、硫酸紙やパラフィン紙、グラシン紙などがあります。例えばクッキングペーパーは食品がくっつかないように表面にシリコンを付着させていますが、アクリル絵具であれば色を塗ることができます。(ブログ主はミニチュアに着色する際、下にクッキングペーパーを敷いていますが、絵具は定着します。水彩絵の具だと弾かれるかも知れません。)硫酸紙というのは製造の過程で硫酸を使うと言うだけで、紙はもちろん無害です。
トレーシングペーパーやクッキングペーパーは100均でも手に入ります。
ワイヤーはダイソーで買った紙巻きワイヤーで、パッケージに直径0.55mmと書いてあったので調べたらアートフラワー用の紙巻きワイヤーでは#24(24ゲージ)に相当するようです。
サインペン:ここではパンジーの花びらの模様を描くのに(株)サクラクレパスのピグマの筆ペンタイプ(PIGMA BRUSH/ピグマブラッシュ)を使いました。筆ペン代わりに使うために以前から持っていたものです。
ピグマシリーズは顔料インクで耐水性と耐光性(色あせがない)に優れ、保存用の文書に適するもので、筆ペンタイプも現在は何色かのラインナップがあります。(→公式サイトピグマブラッシュのページ) 確か130円くらいと安いのでおすすめです。
作り方
今回使用したクラフトパンチは下の2点です。好みの色を塗った紙を切り抜きます。ハートは小さい方を使いました。丸い紙はスクリューポンチで抜いた直径4mmの円です。(スクリューポンチについては後半にレビューを書きます。)
円を切り抜く道具としてはスクリューポンチの他に下のようなクラフトパンチや、ハサミのような形のパンチもありますが、スクリューポンチは刃(先端駒)を代えるだけで様々な大きさの円を切り抜くことができます。
クラフトパンチ カーラクラフト CN12143 ミニクラフトパンチ 絵柄 ハート&ハート 10… |
クラフトパンチ カーラクラフト スモールサイズ CP-1 デイジーS 10P26Mar16 |
- 花びらに模様を描き、スタイラスでくぼませたりして少しカールさせる(「参考画像」参照)
- 4~5cmに切ったワイヤーの先端に黄色いアクリル絵具をつける。(花心のつもり)
- 花心の周囲に花びらをつける。(下図参照)
- ペンチで茎を折り曲げ、花の角度を調整
植木鉢やプランターに植える
画像はないのですが...
- プランターの中にフラワーアレンジメントに使うオアシスを小さくカットして入れます。
- 表面にボンドを塗り、緑色に着色された乾燥モスを載せる。
- 花やつぼみ、葉を挿す。
オアシスは生花用のもの(水を含ませて使う)とドライフラワーやプリザーブドフラワー用のものがありますが、ここではドライフラワー用のものを使っています。まぁ、どっちでもいいかと。どちらも100均で目にします。 乾燥モス(水苔かなにかに着色したもの)もダイソーで時々目にします。下のアフィリエイト画像は商品画像が分かりやすいものを貼りました。
【花材】プリザーブドフラワー資材 オアシスドライ用セックブリック1個 レギュラータイプ |
【ドライ】大地農園/山ゴケ・大袋 1kg グリーン/61171-700【02】《プリザーブドフ… |
葉は今回は100均のフェイクグリーンを使いましたが、下のように紙をカットして作ってもいいかと思います。
単純な形の葉や花びらは下図のように紙を半分に折って切り出すことができます。小さめのよく切れるハサミを使用して下さい。
下に敷いた乾燥モスでごまかせるので、葉の枚数はそれほど必要なく、細部に拘 らず、細長い葉を何枚か切り出し、ワイヤーにつけてオアシスに差し込みます。
参考画像
Wikimediaから直接表示しています。
下は野生種のもののようですが、つぼみの形の参考にして下さい。
スクリューポンチ(野中製作所)レビュー
これはたまたま銀座伊東屋で見つけました。
円に切り出すのに直径10mm程度ならどうにかハサミで切り出すことはできますが、もっと小さくて精度の高い円を切り出せるものはないものかと思い、最初は単品のクラフトパンチをいくつか揃えようと思ったのですが、店頭でこれを見つけ、1mm~5mmまでの10種類以上のサイズで替え刃(先端駒)があることも知りました。
伊東屋では3mmと4mmの先端駒付きで3,000円(税込み3,240円)で、後からネットショップで調べてみましたが、わりとリーズナブルな価格でした。
ブログ主はスクリューポンチの存在は以前から知っていましたが、革などの厚いものを切るという先入観があり、選択肢になかったのですが、用途を伝えたところ、店の方が紹介してくれたものです。実物を試すコーナーもあり、実際に使わせても貰えました。
上から押して切り抜くタイプのクラフトパンチはせいぜいコピー用紙2枚程度しかカットできず、しかも薄い紙だとよれてくしゃくしゃになってしまうことがあるのですが、これはかなり薄い紙でもカットできます。ペーパークラフトやスクラップブッキング、パンチしたり切り抜いた紙を使ってカードなどを作る工作(←こういうのを何というか知りませんが)等、紙を使った工作で小さな円を切り出す必要がある方には便利かと思います。
これもあとで知ったのですが、このタイプのスクリューポンチは野中製作所のオリジナル商品だそうです。特許切れに伴い他社も替え刃付きでかなり安く類似品を販売していますが、そういうものは国産品ではないようです。
クラフトパンチなどを利用した花はこれからもご紹介しようと思っています。
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