熊本地震:避難所を装って総額600万ほどの文房具を購入させた学校をNHKが擁護!?
- 龍田小学校・龍田中学校のAmazonのほしいものリストを利用した詐欺疑惑
- 火消しをするかのようなNHKの後追い記事
- 火消しをしたつもりが実は墓穴を掘ったNHKと龍田小学校
1.龍田小学校・龍田中学校のAmazonのほしいものリストを利用した詐欺疑惑
前回の記事『熊本地震:Amazonの欲しいものリストを利用して避難所となっている学校が緊急性のない物資や学校備品を調達?-譜面台、一眼レフ、ビデオカメラ、他-』で書きましたが、簡単に説明をしておくと、龍田小学校と龍田中学校がAmazonの「ほしいものリスト」に楽器や家電、その他600万ほどの文房具(総額は1000万とも)を“希望”し、善意の人が購入してあげました。
この「ほしいものリスト」というのはAmazonの「たすけあおうNippon」にリンクしており、この小学校や中学校に避難している被災者を助けるという趣旨だと謳っています。
しかし、前述のように購入を希望する物品は被災者のためではなく、明らかに、学校の備品であったり、小中学生が使うには高級すぎる文房具且つ異常な数です。(下はネットからのコピペに追加したもの/善意の人に購入してもらいタダで入手した商品のほんの一部で、「ほしいものリスト」画面キャプチャは前記事にあります。)
- Panasonicデジタルハイビジョンビデオカメラ¥73,500 3台 (¥220,500)
- Canon一眼レフカメラEOSkiss ¥64,310 2台(¥128,620)
- シャープ40V型ハイビジョン液晶テレビAQUOS¥59,800 6台 (¥358,800)
- JVCポータブルワイヤレスアンプ¥48,490
- PanasonicLEDデスクスタンド¥9,734 5台 (¥48,670)
- YAMAHA軽量譜面台ケース付¥4,730 60台 (¥283,800)
- YAMAHAメトロノーム ¥3,280 50台 (\164,000)
- コクヨテープのり¥900 700個 (¥630,000)
- 3MScotchプロ仕様はさみ¥809 700個 (¥566,300)
- 北星えんぴつArtSet¥658 700個 (¥460,600)
- マルマンF6スケッチブック¥537 700冊 (¥375,900)
- ポストイット1000枚入¥394 700個 (¥275,800)
- OLFAマグネタッチ2個入りカッター¥389 700個 (\272,300)
- キレイキレイ薬用泡ハンドソープ¥257 300個 (¥77,100)
- 三菱えんぴつ多色ボールペン0.5mm 350本 (¥108,150)
- 三菱えんぴつ多色ボールペン0.5mm 350本 (¥108,150)
- キャンパスノート5冊パック×1400セット 7000冊(\560,000)
- トンボ 消しゴムMONO 10個パック 700セット 7000個(¥241,500) etc.
数に注目すると、700とか300,1400とか異常なのが分かるかと思います。
2.火消しをするかのようなNHKの後追い記事
これは、先週末からネット上で話題になっていて、ある意味“炎上”していたのですが、それを火消しするかのようなNHKのweb記事が今日になって出ました。
『義援金だけでない お金の支援』 4月26日 14時55分
(経済部 篠崎夏樹記者 野口恭平記者)
〔一部抜粋〕...また、「欲しいものリスト」を見ていて、なぜノートや筆記用具の要望が多いのか、その理由が最初は分かりませんでした。熊本市の小学校の校長先生に確認したところ、連休明けに学校を再開しようと準備しているものの、自宅から避難している児童が鉛筆や消しゴムを全く持っていないため、友達と一緒に授業を受けるにあたって、筆記用具がとても重要だということが分かりました。...
と、NHK記者は納得しているようです。
この地区は、断水などはありましたが、家屋が全半壊といった甚大な被害はないところで、この小中学校は避難場所と言っても、一時的な退避勧告が出たときか、自主避難された方が訪れる避難所です。
ノートも鉛筆も失ってしまうような生徒が300人とか700人といった単位で出たとはとても思えません。
この「ほしいものリスト」は4月22付けの記事にある動画で映っており、テレビでも何度か流れました。このニュースでインタビューに応じ、PCを操作しているのは小学校の校長ですが、下の画像に写っているのは小学校のリストではなく、中学校のリストです。(ポストイットだのスケッチブックだのが見えます。)
中学校に隠れているが、校長も文具の調達を容認していた龍田小学校
ブログ主はリアルタイムでほしいものリストの商品が追加されたり購入されていくのを見ていましたが、中学校のリストが完売したら、小学校にバトンタッチするかのようにリストに追加しだした ので、多分同一人物か一箇所かで2つのリストに掲載していたのだと思います。
実際、中学に届いた荷物を下ろしているのは中学のPTA会長と小学校の校長です。
小学校のほしいものリストは、すぐに(購入希望数に満ちて)リストから消えるのを狙ったかのように「希望:30」のように比較的少ない数で掲載されていたので、ほとんどキャプチャを撮る暇がありませんでしたが、その一部は前記事にあります。
これらは完売したため、既にネット上では見られないので、明らかにネットで炎上しているか分かっていての今回の記事でしょう。
多分、トランシーバー、テレビ、ビデオカメラ、一眼レフ等の家電類、ピアニカといった楽器もどさくさに紛れて購入させた ことも知っているはずです。
数や金額の異常さ を知っているのに、それを伏せて報道し、沈静化させるかような記事を書く記者の常識を疑います。
3.火消しをしたつもりが実は墓穴を掘ったNHKと龍田小学校
状況証拠から龍田中学校と龍田小学校それぞれの欲しいものリストは龍田中PTA会長を中心とする計画的なものだと分かっています。
しかし、1に挙げた文房具類は中学校のリストで、龍田小校長がNHKの取材を受けたときに画面に映ったリスト(2に提示したキャプチャ)も龍田中のもの。以前の記事で書いたように、リアルタイムで龍田小のリストを見ていましたが、一つずつの商品は希望数が少ないため、リストに表示されているのはごくわずかな時間でキャプチャを撮る暇さえ無い状態でした。
つまり、世間の人(ネットでこの騒動を知らない人達)は龍田小校長も文具を購入させていたことは知らず、またNHKの記者(篠崎夏樹記者、野口恭平記者)は龍田小も大量の文具を購入させていたことは知らないはずで、記者が龍田小校長に文具のことを尋ねる必要もないし、龍田小校長も答える必要はないのです。
実際にはNHKの記者はネットで話題になっているのを知っていたのでしょうが、この後追い記事のせいで、むしろ世間に龍田小も文具を購入させていたことの言質を取ってしまったようなもので、火消しのつもりがとんだ勇み足になってしまったということです。
実際に龍田小校長は小学校の避難所の欲しいものリストには最初から積極的に関わっていることがTwitterのやりとりで明らかになっています。
【2016/04/27追記】テレビ朝日 羽鳥慎一モーニングショーでこの騒動を取り上げました。
『被災中学が欲しい物リストに高額商品…賛否』
中学の校長がインタビューに答えていらっしゃいますが、追求すべきは小学校の校長もです。
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