【ドールハウス工作】 No.244 本格的な製本のミニチュアブックを作ってみよう No.3【Excel】
前回の続きで、今回は下のような本のカバーを作成します。
カバーのタイトルや画像は最初は勘で配置することになり、背タイトルは帯状の紙の中央に置けばよいのですが、表紙に当たる部分のタイトルや絵などの位置は本の厚みに左右されるので、プリントしてみてからの微調整が必要になってきます。
ただ、安価なコピー用紙でも使って試し刷り(プリント)しつつ調整すればよいので、それほど面倒ではありません。
以下の説明は、No.1とNo.2の記事を読んでいることを前提としています。
テンプレートを取り込む
下の図をクリックして拡大表示(オリジナルサイズの画像を表示)し、一旦PCに保存して、Excelに取り込んで下さい。(色はExcelで変更できます。→後述)
この画像は、No.2の記事で作成した本がだいたい高さ26mmになったので、260ピクセル×730ピクセルで作成しています。
これをExcel(Excel2013)に取り込んで(図形に変換した後)、高さ26mmに設定すると、縦横比が変わらずに横は730mmになる、ということはNo.1で説明しました。
この730mmというのは、No1.のアウトラインを使って本文ページを3ブロック(1ブロック=8ページのものを3つ)使い、No.2のように製本した場合に適した長さ(横幅)です。(もし730mmで足りなければ、取り込んだテンプレートに対し「縦横比を固定する」のチェックを外して横の長さを適宜変えて下さい。長ければ印刷後にカバーの両端をカットすればOK。)
下の画像の本は本文の高さを32mmにした結果、表紙が35mmになったので、カバーもそのサイズに設定したものです。ページ数は2ブロック分で薄いのですが、カバーの横幅はそのままで違和感ありません。
テンプレートの色を好みの色に変更する
このような単色の図形なら、Excelで色を簡単に変えることができます。
画像を選択した状態で、「図ツール/書式」タブ→「色」から行います。
今回用意したのは山吹色のような画像ですが、例えば上の図のように薄いグリーンの上にマウスカーソルを重ねるだけでその色がシミュレーションされます。クリックすると決定します。他の色にする場合は「その他の色」から色を選択できます。
イラストや本のタイトルを挿入する
イラストを挿入する方法は【ドールハウス工作】 No.191 ハロウィン no.3 Excelでトリートバッグ(Treat Bag)を作ろう!【Excel2013】で説明しました。
ここでは「ワードアート」を使用して文字を入力する方法を簡単に説明します。
ワードアートとテキストボックスの違い
テキストボックスもオブジェクトとして文字を入力できますが、文字に対する装飾は限定されています。ワードアートでは文字色をグラデーションにしたり、立体的にしたり、変形したりと様々な装飾を加えることができます。
また、画像としてコピーしても劣化が少ないようです。(Excel2003の頃はテキストボックスの文字を画像に変換するとかなり劣化しました。)
「挿入」タブ→「ワードアート」(A のボタン)をクリックすると様々なテンプレートが表示されますが、これは後からでも変えられるので、左上のシンプルなタイプを選択(クリック)します。
(図-2)
すると、下のようにワードアートが挿入されるので、文字を入力したり、フォントやサイズを変更します。
(図-3)
文字をドラッグして選択(図-5)すると、いつでも上のようなツールボックス(メニュー)が表示されるので、フォントに関する設定はいつでも変えられます。
下図はフォント名とフォントサイズを変更した例です。
(図-4)
ワードアートを縦書きにする
ワードアートは様々な効果をつけることができますが、全てをご紹介することはできないので、ここでは背表紙に使う可能性がある縦書きについて説明します。
図-3の「文字の効果の設定」から行いますが、その下のメニュー(「図形の書式設定」)からでも最終的に縦書きの設定をするパネルを表示することはできます。
上のように、右側に表示されるパネルから、「文字のオプション」→「テキストボックス」(アイコン)→「文字列の方向」を「縦書き」にします。
行間を調整
テキストボックスやワードアートで改行をすると初期値で行間が1行に設定されているので、行間を詰めたくなるときがよくあります。行間を変更するには右クリックメニューがから「段落」を選択します。
(図-6)
行間は初期値で「1行」になっているので、「固定値」に変えて、ポイント数を変更(小さく)します。([OK]を押さないとワードアートに反映しません。)好みの行間になるまで調整します。
必要であればイラストなどを加えて下さい。
(図-7)
これをNo.1の記事で説明したように、印刷用のシートに画像として貼り付け、高さを調整した後にプリントします。
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