【ドールハウス工作】 No.217 揺りかごのミニチュア/「ローラの小さな家」進捗状況/ターナーのミルクペイント
揺りかごのミニチュアを作りました。
こんなの↓。
これはドールハウス本に掲載されているものです。
横から見たらこんな感じ↓です。
加工しやすいバルサですが、このように曲線的に削るのは割れやすいのでちょっと大変でした。
この揺りかごを作るために、念のために古い時代の揺りかごの画像を色々と調べましたが、似たような揺りかごはたくさん見つかり、下の画像はその一つ、イギリス植民地時代(アーリーアメリカン)の揺りかごです。
English: The original cradle for Benjamin Thompson (1753–1814), Count Rumford, as exhibited in his birthplace - the Benjamin Thompson House, Woburn, Massachusetts. Photograph taken by me, September 2005.
このような揺りかごは今でもD.I.Y.の揺りかごの定番らしく、型紙を販売しているサイトもありました。
「アーリーアメリカン」を辞書(ブリタニカ)で引くと“19世紀前半、アメリカ開拓期のスタイル。エプロンドレス、ショール、ペザントスカート、地味な色調の小花プリント、パッチワーク、バンダなど、実用的素朴さが特徴”とあり、実はちょっと混乱してしまいました。
と言うのは、植民地時代(「独立戦争/1775年4月19日~1783年9月3日」以前)ということは18世紀の話だと思ったのですが、服飾文化とか生活用品で言うと100年くらいのバッファ(範囲)があるようですね。実際、上に挙げた「アーリーアメリカン」の文化はローラが少女期を送った時代のファッションのように思えます。
あ、今思い出しましたが、ターシャ・テューダーさんの生活スタイルですね。(リンク先はWikipedia)
ちなみに、「ペザントスカート」(peasant skirt)を検索してみると、三段くらいの切り替えを付けてギャザーをふんだんにとったスカートで、ラルフローレンとかにありそうなデザインです。
この辺に拘った理由は後述します。
赤ちゃん(末娘のキャリーのつもり)の“おくるみ”は友達がエプロンを作って送ってくれたとき、一緒に送ってくれた端布を使いました。
「家」については、内壁の塗装をしました。
画像では分かりにくいのですが、壁には予め紙をちぎったものを貼り付けてテクスチャを付けており、仕上げに白い塗料を塗っています。(①正面奥の壁、②正面右側の壁、③正面左側の壁、④右側面の壁、⑤左側面の壁/②と③は開くようになっている)
左側面の壁は本来1階部分には窓は無いのですが、ロフトの下ということで暗くなるので窓を空けました。
この壁の塗装には、教本によると「つや消しの白」とありました。
手持ちのアクリル絵具やトールペイント塗料の白系でも、さほどツヤは無いのですが、ホームセンターでターナー社のミルクペイントという塗料を見つけて、それを使ってみました。「アーリーアメリカの柔らかい色調」という謳い文句に惹かれたからです。
アーリーアメリカンが生活様式としては西部開拓時代も含むと分かり、ローラの時代のミニチュアに使うのにぴったりの塗料だと思いました。
左の画像は楽天市場からの画像ですが、カラーサンプルでも分かるように、他の色もナチュラルな色調です。
振るとシャバシャバとしてペンキより薄い感じで、成分はミルクカゼインとのことですが、アクリルも使われており、基本的にはアクリル塗料と同じように扱えます。(筆などは水で洗える)
ボトルに直接筆を入れることを想定しているようで、口は広く、くびれああるので筆に付いた塗料を内側でしごくことができます。使いやすいボトルだと思います。
このボトルは開封後は蓋の一部だけが本体と繋がっています(ヒンジキャップと呼ぶようです。調味料などによくあるタイプの蓋)。使う前に振りますが、蓋を開けたとき蓋の裏に付いた塗料は、この繋がった部分を伝って本体に垂れるので、ボトルの口が汚れません。
メーカーのHPにはミルクペイントシリーズには各種メディウムもあるようで、使い方などが動画付きで紹介されています。
ミルクペイントHP: http://www.turner.co.jp/paint/milkpaint/
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