【ブログ主覚書】ラガービールってなに?/ハマスタでのオープン戦
今週からハマスタ(横浜スタジアム)でもオープン戦が始まりました。
試合自体は(オープン戦なので勝敗はいいのだけれど)負けたとは言え、我が軍の若き主砲、筒香選手のHR が見られたのは良かった。
ファンクラブ会員はオープン戦は無料で、去年まではチケット売り場で内野自由席と交換していたのを、今年は会員証をゲートで読み取って入場できたのでスムースでした。
また、従来のショップとは別に、1塁側のゲート付近にもうひとつショップができていて、関内駅から1塁側に向かう観客には便利になりました。(外側からだけでなく、内側からも入れるようになっているそうです。)
このところまた寒さが戻っているけど、ブログ主が観戦したロッテ戦の日は暖かくて、ビールが美味しかった。
で、本題なのですが、土曜日の日経新聞に「クラフトビール」の解説記事が載っていました。そこで、ビールの種類についてわりと“雑な”ことを書いてあったので記事にしようと思います。
まず、クラフトビールなるものですが、たまたま「クラフトビール」と入力したら、ATOK(日本語変換ソフト)が教えてくれたので、それをコピペすると、
小規模なビール醸造所で作られるビール。いわゆる「地ビール」を英語圏ではこのように呼ぶ。近年は日本でもクラフトビールという呼び名が広まり始めている。
アメリカのブルワーズ・アソシエーションは「An American craft brewer is small, independent and traditional」つまり「小規模で、独立していて、伝統的である」ものと定義している。
ということです。要するに、大規模なビールメーカーが作る“大量生産品”と対比するために、実際は機械化されていても、“手作り感”を出すための表現のようです。
これについてはいいのですが、ブログ主が紛らわしいと思ったのは、「醸造方法(酵母)で分けたビールの種類」の説明。間違っているというか、ちょっとずれているのです。
ビールを大別するのに、酵母のタイプで分けるのは一般的で、記事でも下のように分類していました。(赤字はブログ主が追加)
- 10度前後でゆっくり発酵/発酵が進むと酵母が底に沈む/穏やかですっきりした味わい(⇒下面発酵ビール)
- 20度前後で発酵し、発酵時間は短め/発酵中に酵母が浮いてくくる/華やかでフルーティーな香り(⇒上面発酵ビール)
つまり、酵母の動き方により、下面発酵(bottom fermented)と上面発酵(top fermented)と分けるのですが、わざわざ「下面発酵ビール」を「ラガービール」、「上面発酵ビール」を「エールビール」と呼ぶのが問題です。
発酵温度からも分かるように、下面発酵ビールが製造されるようになったのはかなり新しく、一方、上面発酵ビールの中でも代表的なエール(Ale)の一種は紀元前1000年頃に既に飲まれていたと言われます。
上面発酵ビールで代表的なビールは、エールはもちろん、アイルランドのギネス(Guinness)社の製品に代表されるスタウト(Stout)という黒ビール。ドイツなら、デュッセルドルフのアルト(Altbier)、ケルンのケルシュ(Kölschbier)など。
一方、下面発酵ビールは低温で比較的長く“貯蔵”しなくてはならないので、上面発酵ビールが主流の英国人はそれを「大陸ビール」と揶揄したような言い方をしたり、「貯蔵ビール」と呼びました。ラガービールのラガーとはドイツ語の倉庫を意味するLagerから来ているのです。
もうひとつ誤解を呼ぶのが、日本では、ラガービールとは「瓶や缶に詰めて“加熱殺菌”したビール」のことで、これに対するのは加熱殺菌していない「生ビール」です。「生ビール」も大半は「貯蔵ビール」。
ちょっとずれているというのはこういう理由で、素直に下面発酵、上面発酵と呼べばいいのに、日本での呼び方を含めて誤解を呼ぶような表記をしていることです。
ま、美味しければいいんですが。
ところで、今年もアサヒビールの株主優待の時期になりました。
選択肢の一つに、株主限定特製ビールがあり、ブログ主は毎年これが楽しみです。
画像は去年のもの。(何故か写真に撮ってあるのを見つけました。)
« 【ブログの楽しみ方】モバイルフレンドリー/ココログとモバイルの親和性を考える | トップページ | 【ブログ主覚書】侍ジャパンvs.欧州選抜、その他プロ野球関連放送予定 »
コメント
« 【ブログの楽しみ方】モバイルフレンドリー/ココログとモバイルの親和性を考える | トップページ | 【ブログ主覚書】侍ジャパンvs.欧州選抜、その他プロ野球関連放送予定 »
大阪のねこさんが住んでらした南ドイツでよく見る「ヴァイツェンビア」(Weizenbier=小麦ビール)も上面発酵ビールですよ。
白っぽくて、やや濁った、酸味のあるビールです。
フルーツで香りづけする以外にも、ドイツには「燻製(煙)ビール」(Rauchbier/ラオホビア)なるものもあります。
一度、ビール巡りをするためにドイツを旅行したことがあるのですが、ラオホビアはバンベルグの地ビール。
モルツを生のブナで燻して香りづけをするそうです。
ドイツの人は、家庭でも、飲むビールに合わせてグラスを選んでくれます。
投稿: 大師小ブログ主 | 2015/03/11 10:29
(o^-^o)
ビールの違いがよくわかりました、なるほど~!ドイツビールはほとんどすべてラガーだと勝手に思っていましたが、全部がそうってわけでもないのですね。そういえばベルギーにはフルーツ入りとか麦芽で作らない不思議なビールも。先日BSNHK「国際報道」でアメリカでビールを作るのがはやっているとの話題がありました。クラフトビールでひと儲け?を狙う人もいたり、創意工夫を凝らしてビールを作り、みんなで飲んで、なんだかとっても楽しそうでした。
投稿: 大阪のねこ | 2015/03/09 09:21