【PC】無料の白地図画像を使って加工してみよう No.1 /「ペイント」の「色2」の使い方
地図を描きたくて無料の白地図画像を探したところ、とても便利なサイトを見つけたので、そのご紹介を兼ねて、Windows PC付属のアプリを使って加工する方法もご紹介します。
白地図とは書きましたが、線画の一部を塗りつぶし、その後様々なエフェクトを加えるということなので、一般的な画像編集のヒントになるかと思います。
具体的には、このような作業です。
ここでは背景を透過させていますが、背景全体を塗りつぶすことも可能です。
無料の白地図をダウンロードする
地図がダウンロードできるサイトはこちら: http://www.freemap.jp/ (白地図専門店 三角形)
こちらのサイトで無料で入手できる地図は日本だけでなく世界各国の地図で、種類は地図よってgif形式、png形式、PDF、office製品(Word、Excel、Power Point)、Open Office(odg)など5~6種類で、全くの白地図、県境などが描かれたものや、地名入りなどパターンが色々あります。
基本的には二次加工や商用にも利用可能なので、例えばブログに旅行記などを書く場合にも、加工した地図にルートや説明を記入して公開することもできます。ブログのアクセントに使えるのではないでしょうか。(詳しくは利用規約をお読み下さい。)
地図はzip形式で圧縮されてダウンロードされます。
ダウンロードされたファイルの解凍
Windows8.1ではデフォルトで「ダウンロード」というフォルダに保存されます。(スタートボタンを右クリック→エクスプローラーPCの下の「ダウンロード」/下図参照)
上の例では日本地図(japan2_map.zip)をダウンロードした結果です。
規定のフォルダが「ダウンロード」ではなくファイルが見つからない、規定のフォルダを別のフォルダに変更したいという場合は、こちらを参照して下さい。→『Windows 8 / 8.1で「ドキュメント」などの保存場所を別の場所に変更する方法』
「.zip」という拡張子は圧縮されたファイルで、解凍(=展開)しないと使用できません。圧縮ファイルを選択した状態で、「圧縮フォルダツール」タブの「すべて展開」をクリックすると解凍できます。
白地図を加工する:作業概略
ここではニュージーランドの地図を使用して説明します。(「1.gif」をダウンロード /全てのファイルをダウンロードする場合は前述の三角形さんのサイトから行って下さい。)
手順としては、
- 陸地(線で囲まれた部分)を塗りつぶす。【使用アプリ:ペイント】
- 背景を透過【使用アプリ:Excel】
- ボタンを作成【Excel】
- 海を表現【Excel】
- 地名の記入【Excel】
で、今回は1のペイントの使い方を説明します。
1.ペイントで色を塗る
1.1 「色1」塗りつぶしの色を指定
上はペイントに画像を読み込んだ状態(正しくは、画像をペイントで開いた状態※)です。
※Windows8.1では、「エクスプローラ-」で画像の一覧を表示し、画像の上で右クリックして表示されるメニューから画像を開くアプリを選択することができます。(下図)
ここで「色1」に塗りつぶしに使いたい色を指定します。方法は、
- パレットから色を選択
- その他の色を使いたい場合は、「色の編集」から自分に好きな色を選んで、それをパレットに追加してから選択
のどちらでも構いません。ここでは、黄緑を新たに作成し、パレットに追加しています。この後、その色をクリックすると「色1」に指定されます。
1.2 「塗りつぶし」ツールをクリックしてから塗りつぶしたい部分をクリック
細かい部分は右下のスライダーで拡大すればクリックしやすくなります。全て塗りおえたら画像を保存します。(元画像に上書きしたくない場合は、別名で保存します。)
海の部分を水色などでべた塗りする場合は、同様に「色1」に水色を指定して、海の部分をクリックすれば、その色で塗りつぶされます。湖の部分も同様です。(下図)
ペイントを終了した後で塗り残しに気づいた場合、塗った色の色コードをを取得して、再度塗りつぶしをすることができます。
上の図で示したように、スポイトの形の「色の選択」ツールをクリックしてから陸地の部分(黄緑の部分)をクリックすれば「色1」にその色が指定されるので、「塗りつぶし」ツールで塗り残し部分を塗ります。
補足:ペイントで背景透過画像は作れるか?
結論から言えば、ペイントでは画像の一部を透過した状態で画像を保存できません。(以前はできたのですが、調べたら、WindowsXPあたりからできなくなったようです。)ただ、条件付きでイエスでもあります。
「イエスでもある」という理由の説明ですが、その前に「色2」の機能をご紹介します。
「色2」にマウスカーソルを合わせると、右のような説明(=ツールチップ/Tool Tips)が表示されます。
「(背景色)」という説明と、「消しゴムと図形の塗りつぶしに使用されます」という説明で、これだけではよく分かりません。
そこで、具体的に見ていきます。
■消しゴムとは?
消しゴムというのは、「ツール」の左下にあるピンクの消しゴムの形をしたツールですが、これを選択してから画面の上をドラッグすると、軌跡が「色2」で指定している色で表示されます。これでは「鉛筆」ツール(鉛筆の絵のツール)と同じように思えます。(但し、鉛筆の軌跡は「色1」の色で表示されます。
実は、消しゴムでなぞったところの色が消えて、背景の色(色2)が現れる、ということです。
これは画面の一部を切り取って移動させると分かりやすいかも知れません。(下図)
矩形で画面の一部を選択し、少し移動すると背景色が現れます。
「図形の塗りつぶしに使われる」というのは、下の図で分かると思います。
輪郭は「色1」、塗りつぶしは「色2」が使われています。
■「色2」を使って画像を透過させることができる?
ここでいよいよ本題です。
下は、陸地と海に色を塗った地図に、オリジナルの地図(gif画像)を貼り付けたところです。
画像の挿入は、メニューの貼り付けの下向き▼をクリックして「ファイルから貼り付け」をクリックし、挿入する画像を選択します。
この時点では、白地に線描画の地図が挿入された形です。
次に、「色2」に透過させたい色=白を指定します。そして、「イメージ」→「選択」→「透明の選択」と選んでいきます。
すると、「色2」と同じ色を持つ部分が透過されます。(下図)
「背景を透過する」というよりは、「指定した色を透明にする」という機能です。これはあくまでもペイント上の“見た目”だけで、画像の一部を透過した状態で画像を保存できないというのは、最初に述べたとおりです。
ただし、この機能を利用して、ロゴなどを作ってgif画像で保存しておき、ペイントで写真を開いてからそのロゴを挿入し、ロゴの背景色を透過させてから写真を保存すると、ロゴのついた写真が簡単に作れます。(→参考:「サポート/ヘルプ」のノウハウ『ログの写真に署名を付けてみましょう』)
少し寄り道をしてしまいましたが、次回は、この続きです。
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