【映画】KANOレビュー/「21UとU21」や「18UとU18」の表記はどう違うの?
映画を観たのは先月で今更なのですが、現在選抜高校野球が行われているのと、前回の記事で21U ワールドのことを書いて思い出したので、記録として記事にしておこうと思います。
この映画については約1年前のブログ記事『【映画】“球は霊なり”-『KANO』-甲子園で準優勝した嘉義農林学校の物語【ブログ主覚書】』でご紹介していますが、1931年(昭和6年)、日本統治時代の台湾からの出場校、嘉義農林学校(通称嘉農/かのう/KANO)の実話を描いた映画です。
映画なのでもちろん脚色はありますが、弱小野球部が台湾代表になるまでのプロセス、忠実に再現した甲子園球場での試合展開、日本人水利技術者、八田與一(はったよいち)による灌漑事業など、"ネタバレ上等”でドキュメンタリ感覚で観るべき映画だと思います。(烏山頭ダムは実際は前年に完成していたようですが、映画では工事が同時に進行しています。)
上映時間185分というのはかなり長いのですが、落としたくないエピソードがあったのかも知れません。KANOの生徒達は農林高校の生徒でもあり、その授業風景や実習の様子も描かれますが、当然教師は日本人で、治水だけでなく、様々な技術を台湾に真摯に伝えようとする日本人が丁寧に描かれており、良い映画でした。
甲子園大会では、初めは見下していた日本人も、KANOの奮戦ぶりに徐々に魅せられていく、というのもマンガみたいな展開ですが、事実そうなのでしかたがありません。
エンディングにKANOのメンバーや対戦相手のライバル達の「その後」が紹介されますが、時代が時代だけに辛いものがありました。
レビューらしきものはここまでで、以下は覚え書き。
台湾大会の実況は文化放送の斉藤一美アナウンサー、甲子園決勝の解説は水上善雄氏(野球解説者、現ソフトバンクホークスの二軍監督)でした。
この大会(第17回全国中等学校優勝野球大会〔1931年〕)で、第1回戦の嘉農の相手は横浜の神奈川商工で、嘉農の選手達が「横浜は日本の野球発祥の地だ。そこにある学校だから強いに違いない。」というようなことを言っていましたが、野球発祥の地にあるプロ野球チームは... と、思わず苦笑してしまいました。調べたら、神奈川商工はOBに大沢親分がいるのですね。
なお、KANOのエース呉明捷(ご めいしょう)を演じた曹佑寧(TSAO Yu Ning/ツァオ・ヨウニン)さんは昨年台湾で行われた第1回21歳以下ワールドカップ(21U Baseball World Cup 2014)にも外野手として出場していました。ブログ主はテレビで観戦していましたが、国内では「メンバーに選ばれたのはごり押し」みたいなことも言われていたそうです。しかし、日本との決勝ではリードオフマンとして5打数2安打と活躍し、ベストナインにも選ばれました。(結果は0-9という圧倒的大差で台湾の優勝)
「U21とU21」や「18UとU18」はどう違うの?
ところで、この「21歳以下」の表記ですが、第1回大会では「21U」と表記されていました。サッカーでよく見るのは「U18」(アンダー18)で、調べたら「18歳以下」をこう表記しているようです。
「under」は「less than」の意味なので、どちらかと言うと「21U」の方が正しく、英語では「以下」という便利な単語がないので、規定などで明確にする必要がある場合、“Children aged twelve or under must be accompanied by an adult.”(12歳以下の子供は大人同伴でなくてはならない)のように「12歳か(それ)以下」のように書きます。
ただ、この表記は今回までらしく、来年(今年)以降は「U-○○」の表記に統一すると、21Uの解説をしていた元ロッテの里崎捕手がTwitterで語っていました。
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