【ブログ主覚書】野球でチャンスなのにピンチランナーっていうのはなぜ?
ブログ主の覚え書きです。
先日、新聞のスポーツ欄を読んでいたら、『好機でも「ピンチランナー」?』というタイトルのコラムがありました。
野球の『代走』のことです。
一打同点(いちだどうてん)や逆転のチャンスに足の早い走者を代走に送る、という光景はよくありますが、このときに「(チャンスなのに)ピンチランナーと言うのは何故?」、「ピンチランナーとはおかしいのではないか?」という問い合わせが増えたのだそうです。〔NPB(日本野球機構)談〕
この語源は、英語の野球用語をそのままカタカナで表したもので、英語でも「pinch runner」。
「初期には、怪我などでプレーできない場合に限り代走が許されていた」ので、その関係ではないか?とのことです。
へえ、と思って、辞書を引いてみるとpinch runner(>【動詞】pinch-run:代走として出る)のすぐ近くに出ている「pinch-hit」を見て、なんとなく分かりました。
こちらは第一義が「代打で出る」ですが、もう一つ、英語の俗語としても日本語のカタカナ語(ピンチヒッター)としても、「急場の代役」みたいな意味でよく使われますね。OED(=オックスフォード英英辞典)では2番目の意味として“pinch-hit (for sb):to do something for somebody else who is suddenly unable to do it”(急にそれができなくなった〔人〕のために代役をする〕という説明。
想像ですが、pinch-hitも当初は「怪我などでプレーできない場合に限り」という条件が付いていたのではないでしょうか。そこから転じて「急場の代役」のような意味が付け加わったのだと思います。
そう言えば、高校野球には「臨時代走」という特別ルールがありますね。
高校野球特別規則. 6.臨時の代走者
試合中、攻撃側選手に不慮の事故などが起き、一時走者を代えないと試合の中断が長引くと審判員が判断したときは、相手チームに事情を説明し、臨時の代走者を許可することができる。
デッドボールなどでバッターランナー(打者走者)の治療が必要なときに、よく見る光景です。この臨時代走では治療中だけなので、たいてい、治療が終わった選手がにこやかに走って出てきて交代します。
なお、NPBでは今年のルールブックから、「ピンチランナー」は「代走者」、「ピンチヒッター」は「代打者」という表記に改められるそうです。
ここまで、ネットでは全く調べずに書いたのですが、探したら簡単に色々と見つかりました。
分かりやすいのはWikipedia。
pinch runnerは独立した項目があり、それによると、“After organized professional baseball was started with the National League in 1876, the National League changed a rule in 1878 so that pinch runners were not allowed except in cases of illness or injury with the substitute entering the game after the original player reached base.”と、「1978年にアクシデントの時のみ代走が許されるルールに変更になった」ということです。
他にも面白そうなトピックスをメモしておきます。
- Glossary of baseball(野球用語集)
- Glossary of English-language idioms derived from baseball(野球用語から派生した慣用句)
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