【PC/Windows】マニュアル製作テクニック/「拡大鏡」を利用してマウスポインター込みのスクリーンショットを撮る
アプリケーションなどの操作マニュアルを作成する際、画面のスクリーンショットを撮ることになりますが、マウスポインター(マウスカーソル)はキャプチャ(=撮影)できません。
左の画像では、マウスポインターが手の形をしていますが、このようにマウスポインター込みでキャプチャを撮りたいということは、マニュアルを作っているとたびたびあります。
マウスポインター込みで画面をキャプチャできるフリーソフトもありますが、企業では勝手にフリーソフトをインストールすることは禁止されている場合もあるので、フリーソフトを使わずにWindows付属のソフト「拡大鏡」でマウスポインターをキャプチャする方法を解説します。
「拡大鏡」とは、本来、図-1のように画面の一部を拡大して表示してくれるものですが、「固定」モードを使って拡大された部分にマウスポインターが表示されていれば、マウスポインターも含めてスクリーンショットが撮れることを利用します。
拡大鏡の使い方はNECのFAQサイトに分かりやすく説明されていますが、この記事でもWindows8.1の環境で簡単に説明します。
拡大鏡を使用する方法:http://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/qadoc?QID=016526
拡大鏡の起動
方法はいくつかありますが、Windowsキー(ウィンドウのロゴのキー)を押しながら「+」キーを押すことで起動できます。(同時に2つ以上のキーを押す操作を、以下、Windowsキー+「+」キーのように表記)
この方法で起動できない場合は、Windowsキーでスタート画面を表示し、アプリ一覧から「拡大鏡」を選択(クリック)して起動します。(よく使う場合は、アイコンの上で右クリックして「タスクバーにピン留めする」を選択してタスクバーに追加しておくといいでしょう。)
アプリが立ち上がるまで数秒かかる場合があります。
拡大鏡の表示モード
拡大鏡の表示方法には、
- レンズ
- 固定
の二種類があり、「固定」を使用しますが、以下、両方の画面イメージを示します。
【図-1】レンズモード
レンズモードはマウスの動きに合わせてその周囲を枠の中に拡大して表示しますが、マウスポインターそのものは隠れてしまいます。
【図-2】固定モード
拡大鏡を起動している間は、画面上に上のような虫眼鏡の絵が表示されていますが、レンズモードから固定モードに切り替えるには、上図のように、ツールバーを表示させて、表示を「固定」に切り替えます。(この例では拡大率は100%にしています。)
ここでは「拡大鏡」ウィンドウに というマウスカーソルが表示されていますが、このように、拡大鏡ウィンドウにキャプチャを撮りたい部分が入るようにした状態でスクリーンショット(Prtscキー/機種によってはFNキー+Prtscキー)を撮ると、そのままコピーされます。(“コピーされる”とは、イメージが一時的にPCに保存されることを意味します。)この後、ペイントなどの画像編集ソフトを起動して“貼り付け”(Ctrlキー+V)を行えば、保存された内容が張り付きます。
固定モードの「拡大鏡」ウィンドウの位置やサイズを変える
【図-3】
拡大鏡を起動しても、制御は元々表示されているアプリ(この場合はExcel)にあります。拡大鏡を操作するには、拡大鏡のタイトルバー(「拡大鏡」というタイトルが表示されている部分)をクリックして、「拡大鏡」ウィンドウを“アクティブ”にし、制御を拡大鏡に移します。(枠の色が濃く表示されます。)
マウスポインターが の形のままですが、タイトルバーをドラッグすれば移動させることができます。また、左右の枠や角をドラッグすることで枠を広げたり縮めたりすることもできます。
「拡大鏡」を終了する
図-2に表示した「拡大鏡」ツールバーの閉じるボタン(「×」ボタン)をクリックして終了します。
拡大鏡のバグ:タスクバーが透明化してアプリと重なってしまうのを元に戻す
拡大鏡のバグ(=瑕疵)のようですが、拡大鏡を起動するとこのような現象が起きました。
タスクバーとは、各種アプリを起動するボタンが登録される場所で、規定では画面の下に帯状に表示されています。
Excelを実行していると上図の「拡大鏡実行前」のように、タスクバーがExcelの下に表示されているのですが、拡大鏡を実行すると、あたかもタスクバーを隠したかのようにExcelが全画面に広がり、その上にタスクバーが半透明に表示されて、Excelの下の部分と重なってしまいます。これではスライドバーの操作などができません。
これを解消するには、“不細工な”方法ではありますが、下記のように方法で可能です。
- 拡大鏡のウィンドウを移動して一度上部などに固定してみる
- 「タスクバーとナビゲーションのプロパティ」を起動して、「タスクバーを自動的に隠す」のチェックを付けたり外したりする
1は、「拡大鏡」ウィンドウをドラッグして上や左右などに移動させると、ウィンドウの位置が幅いっぱいに広がって固定されるのですが、この操作を一度行うことで直るようです。(下図参照)
2は、下記のように操作します。
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