【ブログ主覚書】2016年度分よりネットによる確定申告(e-Tax)の簡素化
2017年(16年度分の申告)よりインターネットを通じた確定申告が簡素化されるとの新聞記事(2015/02/08付日経※1)を読んだので、個人的な覚え書きとして記事にしておきます。
ブログ主はずっとネットの確定申告作成コーナーで作成した書類(紙ベース)を提出していますが、現在でもe-Taxという仕組みはあり、これを利用すると、
- 申告書類はデータ送信
- 第三者作成書類(源泉徴収票や社会保険料領収書、医療費領収書等)の省略可(※2/省略不可の書類は別途郵送が必要)
- 本人確認は住民基本台帳カード(ICカード)を利用(カード発行手数料:約500円、3年有効の電子証明書の発行:約500円、ICカードリーダー:数千円が初期費用としてかかる)
※1『電子納税、自宅で完結 本人確認は携帯で可能に -17年から、紙の書類も不要-』(会員登録要)
※2 国税庁FAQ『e-Taxを利用して所得税の確定申告書を提出する場合の「源泉徴収票」や「医療費の領収書」などの第三者作成書類の添付省略の制度について教えてください。』
となっています。
新システムでは、
- 郵送が必要だった書類はPDFデータの送信可
- 本人確認は携帯電話+メールを利用
に変更になるとのこと。
本人確認の仕組みは、記事によると、電子申請画面で携帯番号入力→認証コードがメールなどで通知される→システムから自動音声の電話が携帯にかかる→認証コードを入力、とやや煩雑ですが、煩雑だからこそセキュリティが確保できるという見方もできるのかも知れません。
これ以外にも、市町村役場で申告を行う場合の還付の期間短縮が図られるそうで、現行では役場で印刷して税務署に届けて処理しているのを、データ伝送で処理することで実現するとのこと。
ついでに、データとして追記。
- 2013年度の申告件数のうち51.8%がネットを利用、但し、個人で申告までネットで行った件数はそのうち8%に留まる。(←ICカードリーダーの購入などがネックになっているとの分析)
- 2013年度の国税(所得税・法人税・消費税)の滞納残高は1兆1414億円だが、12年度比10.1%減で、15年連続で減っている。(←更なる減少を見込む)
- 電子申告により2013年度に削減した事務処理時間は(電子申告開始以来?)10万時間超。1件あたりの行政費用は10年度:581円→13年度:433円と減少。
個人的には紙の保管にかかる費用も削減できるのではないかと思います。家賃を払っているとは思えませんが、保管庫のスペース削減により、他の目的に転用できるはずなので。
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大阪のねこさん、こんにちは
カードリーダーは控除の対象にはなってるけど、年に1度しか使わないものを買うってのもね...
それと、3年ごとに電子証明書を更新しなくてはならないってのも面倒ですね。
新認証システムも、もうちょっとシンプルにならないものかと思ってます。せいぜい、銀行のネット振り込みのワンタイムパスワード程度に。(仮申請→メールでのワンタイムパスワードの受信→そのパスワードで本申請 レベルに)
投稿: 大師小ブログ主 | 2015/02/10 15:35
税務署(納税協会)主催の各種説明会ではかならず電子申告を勧めてきますが、おっしゃるとおり、個人はお金がかかるのでほとんどしていません。以前、税理士さんとの雑談で電子申告のことが話題になり「個人もタダにしたらみんなやるだろうけどねぇ」という話になりました。
今、政府はふるさと納税をすすめている→個人の確定申告が増える→電子申告にしないと作業が追いつかない+一般サラリーマンも申告しやすくなる・・・ということで制度が見直されたのかもしれませんね。
投稿: 大阪のねこ | 2015/02/09 09:33