【ドールハウス工作】 No.172 大草原の小さな家/『焼きたてのパン』
(。◕‿◕。) 今まで作ったミニチュアを選んでフレームに飾ってみました。
こんな感じです。
実は、完成品ではないのですが、その理由は...
これは、年末にエプロンを縫って送ってくれた友人へのお礼に作ったもので、前回ご紹介したライフルを飾る予定でしたが、好みかどうか分からなかったので、ライフル掛けを接着せずに銃と共に同梱して贈りました。
(ライフルを掛けるとしたら、背後の壁なんですが、フレームの上部でも良さそうです。)
それと、以前プレゼントしたミニチュアにもこれに合いそうなものがありそうなので、好きに飾って貰えるよう、小物は一切接着せずに送りました。
以下、細部をもう少しご紹介します。
下はテーブルと椅子の上。
椅子は以前作って白木のまま置いておいたもの、テーブルはこのフレームのために作り、全体的に明るい色調にしたかったのでメープル(色)の塗料で塗りました。
テーブルの天板は3mm厚/60mm幅アガチス。(長さは85mmだったかな。その場で定規をあててサイズを決定するので、忘れてしまいました。)脚は5mm角ヒノキ棒を使っています。
卓上の食器類は過去の記事を参照して下さい。
パンはパン粘土と呼ばれるタイプの小麦粘土に少しだけイエローオーカー系(黄土色)のアクリル絵の具を混ぜて色を付け、オーブントースターで数分焼いています。こうすると、パンのような質感になります。粉っぽさを出すにはベビーパウダーをまぶして。
以前の記事でご紹介した写真集『大草原の小さな暮らし』にはいくつかの料理のレシピも載っていて、その中にコーンミール(挽き割りトウモロコシ粉)を使ったパンの作り方がありました。本ではベイクオーブン(ダッチオーブン)いっぱいにパン種を入れて焼く方法が紹介されていましたが、物語の中では小分けにしてまるめて焼いています。実際はもう少し黄色っぽいパンのようですね。
背後の棚の上には、天秤とベイクオーブン、絵皿を置きました。
これらは本に作り方が載っているわけでありませんが、似たようなものが(本の中の)雑貨店のドールハウスなどに小道具として置いてあるので、工夫して作ってみました。ベイクオーブンの本体はコーヒーフレッシュとかポーションとか呼ばれるコーヒー用のミルクの容器です。
本物のベイクオーブンはこの画像のように蓋の上に薪の“おき”(燃えかす)を載せられるような構造になっており、蒸し焼きができるようです。また、たき火の中に直接置けるように脚が付いていると物語の中で説明があります。(ちょっと勘違いしていました。脚があるのはフライパンでしたね。)
ヒノキ棒を削って作ったハンガーに掛けたエプロンはやや「これじゃない」と悔いが残ります。本当はエプロンドレスのようなものを作りたかったのですが...。
と、そんなことをドールハウスに添えた手紙に書き、「本当はこんなのを作りたかった」とイラストを添えたら、なんと、友達が作って送ってくれました。これは次回ご紹介します。
ところで、ブログ主は以前にも書いたように、最初にドールハウス本に出会い、それから写真集を入手して、物語は少しずつ図書館で借りて読んでいます。
それも、近所の図書館(分室なので小さい)で借りられるものから読み始めたので、ようやくシリーズ第1作の『大きな森の小さな家』を読みました。
この本が評判となり、その後のインガルス一家の物語を読みたいという読者の要望に応えてシリーズに繋がっていくのですが、そのためか、この本は他の本と少し趣が異なっているような気がします。
シリーズが進む毎に著者の著述家としての成長が見られ、製作に大きく関わっており、既に著述家として名声を得ていた娘のローズのアドバイスもあり、ストーリー性を重視するようになってくるですが、この本は、森に住む家族の1年の生活を紹介する性格が濃く出ていて、おばあちゃんの昔話を聞いているような感じです。
冬支度の作業から始まり、また次の冬が訪れる間の1年間に行われる作業がかなり細かく紹介されていて、たとえば、豚の解体やらチーズの作り方、メープルシロップの採取方法、それらを行うための仕掛けなど、詳しく描写しようという努力が見られます。
著者は60歳を過ぎて、自分が5歳当時の生活を書いたので、出版当時は既に50年以上前の話で、現在(その当時)の人たちにとっても既に遠い昔の話だったのでしょう。
現代の我々からすると“貧しい”生活なのですが、生活に必要なものはほとんど“森”にあります。そのための道具やらなにやらも何でも作ってしまうという生活は、こういう話が好きな子供は読んでいてワクワクすることでしょう。
参考までに、たまたま、最近のこのブログのアクセスログを辿って見つけた記事ですが、NHK BSのコラム記事をご紹介します。『■海外ドラマ■懐かしのNHK海外ドラマ その1 "真実"の『大草原の小さな家』 by 岸川靖』というブログ記事で、テレビドラマと原作との違いを解説したものですが、原作に見るインガルス一家をコンパクトにまとめています。
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コメント
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ゆきこさん、こんにちは
コメントありがとうございました
私はたまたま子供の頃にこの本に出会わなかったのですが、冒険譚のような話で、子供には楽しい本ですね
大人になって読み返しても、母親の苦労など、子供時に気づかなかった部分も目にとまり、味わい深い本かも知れません
投稿: 大師小ブログ主 | 2015/01/18 09:01
こんにちは!
大草原の小さな家は、小学生の時に読んで以来、私の大事な一冊になっていたようです。大変な厳しい生活の中で、お母さんとお父さんが手作りで大事に作っていく温かな生活、食べ物、着る物、季節ごとの行事など、子供ながらに憧れでした。50歳を目前にした今、ますます大事にしなきゃいけないことだ~と、日々感じてます。ドールハウスの世界、近くでじっくり拝見したいです。素敵です!!
投稿: ぶーたれきままゆきこ | 2015/01/17 21:00