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2014/09/23

ベルギーで幼虫ハンバーグ新発売!

朝刊で見つけた面白い記事。

ベルギーのダムヘルト社(Damhert Nutrition)がミールワームと呼ばれる幼虫を使った食品を10月から発売するという。(HPはこちら/英語あり)

ミールワーム(mealworm←Wikipediaにリンク/いきなり幼虫は出てこないので安心して下さい)とは、ゴミムシダマシの幼虫で小鳥の餌としてよく用いられる虫だと言うが、要するに芋虫。

商品ラインナップはハンバーグ、ナゲット、シュニッツェル(カツレツ)で、HPの商品画像を見ると、チルド食品らしく、見た目は普通。価格は牛肉を使用したものより高いという。

HPの「INSECTA」(昆虫)というカテゴリをクリックするとFacebookで商品画像が多数掲示されている。

なお、insectaは言うまでもなく英語のinsect(インセクト)と同根の単語。「in」(身体の“内部に”切れ込みが入って)+「sect<section」(部分に分かれている)ということが語源。幼虫=芋虫やミミズのような形のものは「worm」と呼ぶ。

「へぇ」と思ったのは、ベルギーが欧州で初めて(昆虫の?)食品としての使用を許可したという点。ベルギーでは食材としての昆虫に関心が集まり、食品安全庁が今年の5月に、食べても安全な昆虫としてイエコオロギ、トノサマバッタなど10種類を認可した。

日本では、今ではポピュラーとは言えないが、昔からイナゴの佃煮などはあったし、珍味として蜂の子の缶詰(甘露煮とか)もあって、これはブログ主も食べたことがある。長野県、特に上伊那地方には、天竜川にすむ「ざざ虫」と呼ばれるカワゲラの幼虫を佃煮にして食べる習慣があることで有名。

以前読んだ新聞記事では、「信州は山国なので動物性タンパク源として重宝された」という説もあるが、山国は日本中にあるし、十分な根拠ではないと研究者は言う。

元々需要があり、上伊那地方にざざ虫を取り扱う元締めのような商店があったため、産業として長く残ったそうだ。

「虫」というお題で一つ思い出した。

もう十数年は前になるが、ニュージーランドで、虫をデザインした切手をめぐって裁判があった。

記憶を辿ると、郵便局で働く虫嫌いの女性が、この切手が貼られた郵便物を取り扱うことで精神的苦痛を味わったとかで裁判を起こし、確か勝訴したと思う。

その切手シート、ニュージーランド人の知人からブログ主は貰っていて、せっかくなのでスキャンしてみた。(↓折りたたみ式のものを広げて裏表合成)

Stamps_new_zealand

まあ、こんな切手が貼られた手紙はあまり受け取りたくない。

ちなみに上段右端は「peripatus」(カギムシ)、下段右から3つめは「veined slug」(ナメクジの一種?)と言うらしい。興味がある方は、実物の画像をググってみて下さい。

 

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