【ブログ主覚書】ラップ口座/大和ネクスト銀行/野村豪ドルデュアルカレンシー債(2019年9月満期)
この記事はブログ主のメモです。
ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイ2019年9月満期 利率ステップアップ型 円/豪ドル・デュアルカレンシー債
『【ブログ主覚書】利率ステップ型デュアルカレンシー債』にメモした同様の債券が繰上償還になったので、その売却金での購入を勧められたが、今回は条件が悪いため見送り。
今回の条件は9月17日の豪ドル為替レートからの引き幅が1.00円~18.00(現在未定)で、円安・豪ドル高に向かっている現在、引き幅が少なすぎるため。(前回の条件は為替レート92.77円で引き幅20.43円、即ち、満期で償還されたとすると@72.34円で豪ドルで償還されるというもの)
今回の引き幅は13円程度になるとのことなので、5年後の@80円台後半はリスクがあるとの判断。
それにしても、この条件も説明せずに電話で「買いますか?」とか聞くなって... (当然、資料を郵送してもらって、上記の条件を知った。)
大和ネクスト銀行 ワンタイムパスワードの導入
大和ネクスト銀行は大和証券の系列銀行で、この銀行に口座を開設すると、証券口座と銀行口座の2つを持つことになるので、「ツインアカウント」と呼んでいる。
スウィープサービスというものがあり、①銀行口座に残高があれば、証券口座に入金せずとも、証券口座の金融商品が購入できる(つまり、預金残高も「買付余力」と見なされる)ほか、②証券口座で発生した利金は基本的に銀行口座に流れるという双方向のサービス(個人的には②はサービスとは思っていないが。)
これにより、
- ②により、証券口座にMRFは持てない(正確にはMRFは公社債投資信託という金融商品なので、MRFの買い付けができないと言うべき)。
普通預金の金利は、現在0.055%と、通常の銀行の定期預金並みの金利となっている。 - 外貨の利金は外貨MMF取り扱い通貨で、MMF自動買い付けの登録をしていれば、こちらが優先されるのでネクスト銀行の口座には流れないが、それ以外の通貨は(ネクスト銀行に外貨口座を開くことにより)外貨普通預金となる。
以前は、証券口座に留まり、預かり金となっていた。(利息は付かない) これが、普通預金になることにより、利息が付き、また、定期預金を扱う通貨なら定期預金にすることも可能。 - 円普通預金は月3回まで他人名義の口座に手数料0で振り込みが可能。→【2014/09/01改定】この時にワンタイムパスワードが導入された。ワンタイムパスワードとは、振り込み指示の際に、メールでパスワードが送られてきて、そのパスワードを入力しないと振り込みが完了しないというものだが、このメールの送信先がスマートフォンまたは携帯電話に限定されている。
ワンタイムパスワードとは「1回限りのパスワード(実際は数字)」という意味で、セキュリティ強化のためのワンタイムパスワードの導入は、他行も導入しており、例えばゆうちょ銀行はトークンリングというシステムで、手元にあるパスワードを発行する機械(申し込めば無料で送付してくれる)で、パスワードを発行したり、ネクスト銀行同様、メールでパスワードを受け取る銀行もあるが、携帯端末のメールアドレスのみというのは、使いづらい。
ラップ口座・ファンドラップ口座
最近、証券会社がやたらに勧めてくるので、良い機会なので色々と質問して分かったことの覚え書き。
これは、300万とか500万といったまとまった資金の運用を一任する商品で、当初は1億円以上からといった富裕層向けだったのが、比較的少額の顧客も対象にするようになり、かなり積極的に営業してくる。(参考記事『300万円から運用お任せ 進化するラップ口座』〔日経〕)
ラップ口座の「ラップ」(wrap)とはサランラップのラップ(包むもの)と同じ。謳い文句は、「お客の好み(投資に対する考え方)に沿ってポートフォリオ(株式や債券、REITなどに分散投資)を作成し、自動的に運用してくれるというもの。
「お客の好みに沿って」とは、「株などを多めに積極的に(ハイリスク/ハイリターンを目指す)」とか、「国内債券を多めに保守的に(ローリスク/ローリターンでの運用を目指す)といった考え方を、簡単なアンケートから分析し、株で20%、外国債券で15%...というような配分が決定することを意味する。
この配分から大きく逸れないように、毎日、自動買い付けや売却を行ってくれるというものだが、株や債券の個別銘柄ではなく、中身は投資信託で、しかもファンド・オブ・ファンド(複数の投資信託に投資する投資信託)。つまり、株20%等というのは、株式に投資する投資信託を資金の20%で保有すると言う意味。(となると、“ファンド・オブ・ファンド・オブ・ファンド”=ブログ主の造語 みたいなもの)
3ヵ月毎に商品(ファンド・オブ・ファンド)の見直しが行われ、(これはファンドマネージャーの判断)、パフォーマンスの悪い商品は別のものに入れ替える。
このような性格のため、基本的には長期に資金を置いておき、送られてくる報告書やネットで残高が増える(あるいは減る?)のを見ているのみ。分配金のようなものを受け取れる仕組みもあるが、利益分は基本的には再投資をして、現金化するには、解約を行う。(郵送での書類のやりとりと投資信託の売却には何営業日かかかるので、現金化されるのには、申し込みをしてから10日ほどかかる。)
手数料については、管理料というような名称で年間で決まっており、それを3ヵ月毎(つまり1/4ずつ支払う。)
自動的に行われる買い付けや売却の際には手数料はかからない。
信託報酬はそれぞれのファンド・オブ・ファンドにかかる。(感覚的には天引き/ファンド・オブ・ファンドの信託報酬は通常高い)
結論めいたものを書くと、
- 自分で分散投資ができる
- 商品の選定や売却などのタイミングを図るのに、知識があり、時間を掛けられる
- 信託報酬の高いファンド・オブ・ファンドは買いたくない
人には、魅力がない。
別の言い方をすれば、
- 退職金などでまとまった資金があり、上記のようなことは自分で行う自信や時間はないが、金利の低い定期預金よりは、もう少し積極的な運用をしてみたい
ような人には、手数料を払っても、この方が楽と映る商品かも知れない。
証券会社の立場に立てば、(彼らは手数料をとるのが商売なので、悪くは言うつもりはないが)、長期間、安定して手数料を稼げるラップ口座は売りたくてしょうがない商品だと思う。
個別の投資信託で、売り時を誤って損でも出そうものなら、その顧客は損切りして資金を引き揚げてしまうことはあり得る。(だいたい、投資信託を売却しようと電話などで相談すると、上司などが出てきて必死に説得されるというのは、経験した人も多いのではないかと思う。)
ラップ口座では、その中の個々の商品がどんなパフォーマンスなのかは、あまり気にしない(報告書を送っても、あまり見ない)だろうという思惑で作られている商品のように思う。
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