【ブログ主覚書】川崎の津波ハザードマップ/慶長型地震とは
広島の土砂災害について記事を書いたときに、ブログ主が住んでいる辺りは津波の危険性があることを思い出し、『津波ハザードマップ』を引っ張り出して見ました。
ハザードマップとは、「災害予測地図」・「防災地図」のことで、地震・洪水などの災害をもたらす自然現象を予測して、想定される被害の種類・程度とその範囲を示した地図のことです。(←ハザードマップと入力したら、日本語変換ソフト「ATOK」が、意味まで説明してくれたのを転記しただけです。 )
確か、町内会経由で各家庭に配られたはずで、裏面には、防災に関する情報=各種電話番号など、非常品持ち出しリストなどがまとめられていて便利です。(ちなみに大師の人は、地震があったら大師公園にGO ┗(^o^ )┓ )
地図はかなり大きく(A1版=A4版8枚分)、左の画像は大師近辺をスキャンしたものです。
この地図、一見、暖色の部分は安全なように見えますが、実は寒色(ブルー系)よりも水位が高くなる場所で、(浸水深と危険度)オレンジ色の場所は、水位が2mにも達することを示しています。
ひぇ~
【2016/05/11追記】ハザードマップはインターネット上でGoogle Mapのような形で見ることができます。詳しくは『【川崎市災害対策】川崎市の災害時避難場所と備蓄状況に関して市に質問をしてみた』をお読み下さい。
ところで、このハザードマップ、裏面を読んでいたら、過去に川崎に最も大きな被害をもたらした『慶長型地震』を元にシミュレーションしたものだそうです。『慶長型地震』(<慶長地震)ってなんやねん、と思ってちょっと調べてみました。
そもそも、慶長地震とは、説明によると、「1605年(慶長9年)に発生した慶長地震は、地震被害の記録としては、淡路島の千光寺の諸堂が倒れたというものだけですが(推定震度4以下)、大きい津波が発生したといわれています。」だそうで、関東で地震と聞いて思い浮かべる関東大震災(地震名は「南関東地震」)は、津波の被害は比較的少なかったようで、慶長地震は典型的な『津波型地震』なのだそうです。
これから書くことは、全て神奈川県の公式サイトで調べたことで、先にURLを貼っておくと、
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f360944/
パンくずリストは: ホーム > くらし・安全・環境 > 防災と安全 > 防災・消防 > 津波浸水予測図について
から入手可能な情報です。
前述の、慶長型地震と南関東地震を元にシミュレーションした津波被害予想図は下のようになります。
『慶長“型”地震』という言葉は、同サイトの『浸水予測図の解説書(H24.3.30版)』に説明があり、そのまま転記すると、
相田(1981)の断層モデルは、房総沖の相模トラフ沿いと東海道沖の2つの断層となっているが、相田の房総沖の断層は本県に対し影響が小さいことを考慮して、この断層は除き、東海道沖の断層モデルを、幅、食い違い量は同等とし、房総沖(海溝部に向かい水深が深くなる手前)まで延長した、震源パラメータを設定し、慶長地震の再現モデルではなく、「慶長型地震」として設定した。
と、書いてあります。
ブログ主は前提となる知識が欠けていて分かりづらかったのですが、どうやら、『慶長地震』の震源地は諸説(南海トラフを主震源地とする説としない説)あり、相田(勇)氏の説を前提に、修正を加えたものをモデルとしているようです。
下は資料からコピペした、過去に関東を襲った地震の震源地。
ここで、『断層モデル』という言葉が出てきましたが、同資料によると、
【断層モデル】
地震は、地殻の断層運動により起こります。地震動を計算するためには、震源地の断層運動、地殻構造、地盤構造をそれぞれ正しく取り入れてモデル化する必要があります。これを断層モデルと言います。津波の予測では,まず、対象地震の断層モデルにより地震動を再現して、地震動による海水の動き(津波)を予測します。
というものだそうで、資料にも、各地震に対して「逆断層型」とか「正断層型」とか分類されてありますが、地震の規模を想定するのに、断層の動きなどをモデルとするアプローチの仕方と理解しました。
« ソフトボール女子世界選手権連覇おめでとう!&テレ東Good Job! | トップページ | 【ブログの楽しみ方】今更きけないココログ-(4) ココログのフォルダ構造とファイルマネージャーの使い方 »
« ソフトボール女子世界選手権連覇おめでとう!&テレ東Good Job! | トップページ | 【ブログの楽しみ方】今更きけないココログ-(4) ココログのフォルダ構造とファイルマネージャーの使い方 »
コメント