(・∀・)100均シノブで苔玉を作ってみた
100円ショップ・セリアでシノブを見つけました。釣り忍(つりしのぶ)に使われるシダです。これを苔玉(こけだま)に仕立ててみました。
こんなの↓。
今回は別の100円ショップで見つけたモスボール(リンク先は販売元の商品ページ)を使って、お手軽に作ってみましたが、苔玉は「これ」と言った決まった作り方があるわけではなく、マリモのようにまん丸に作らなくても、根洗い(ねあらい)風に作ったり、好みの形で楽しむことができます。(作り方については後述)
今回使ったモスボールという商品はテニスボールくらいの大きさに水苔を固めて、植物を植える穴を開けたもので、周囲を釣り糸のような透明な糸で巻いてありましたが、そのままでは植えにくいので、糸を取り除き、口の周辺を切り開いて、少し土を落としたシノブを植え込んでから木綿糸を巻いて固定しました。
上の画像は、作ったばかりの状態で、木製のトレイに載せて撮影したものですが、材料の乾燥した水苔(商品説明では「青苔」となっています)が、これは乾燥水苔かなにかを着色しただけなので、後から、適当な苔を庭で採取して少し載せたのが下の画像です。
シノブは生育環境(リンク先はWikipediaの画像/解説ページはこちら)を見ると「山地の森林内の樹木などに着生」するようなので、レースのカーテン越しくらいの明るさの場所に置けば良さそうです。
(管理方法については、記事を改めて書く予定です。→別の作り方をした苔玉の記事に記載しました。下の画像にリンクを貼ってあります。)
【関連情報】 苔玉の作り方
前述のように、苔玉には決まった作り方があるわけではありませんが、よく見るのは、ケト土(けとつち)を主体にした用土で根を包んで、周囲に苔を付けて、固定するために糸やワイヤーを巻いた方法です。下のサイトは適当に探したものですが、手順が分かりやすいので作り方を説明したサイトへのリンクを貼っておきます。
最初のサイトで使っているケト土というのは、アシなどの水生植物の葉が水中に堆積して土状になったもので、繊維が多く、粘土のように粘りけがあり、水持ちの良い土なので、植物を石付け(石に付けて風景を作って楽しむ方法)にするときなどに使います。ホームセンターの園芸用土のコーナーで小袋に入ったものが200円程度で手に入ります。
上のサイトで赤玉土や山野草の土を混ぜているのは、ケト土だけだと水はけが悪いからです。
不思議に思うかも知れませんが、植物の根は水も必要ですが、空気も必要なので、粘土のようなケト土に、水はけの良い土を混ぜています。用土がいつもじめじめと湿った状態では根腐れを起こすので、空気を吸える状態も必要と言うことです。
山野草の土というのは買ったことがないのですが、どんな土か想像すると、セリアの多肉植物用の土なんかは代用にできそうな気がしました。(簡単に書くと、ふかふかした土じゃなくて、ツブツブの土/訂正:多肉用という名前だけでお勧めしましたが、その後、この土を購入したところ、イメージとは異なりました。小粒の赤玉や桐生砂とか富士砂のような礫状の土がお勧めです。)
2行目のサイトでは水苔を使っています。水苔は100均でも手に入ります。ただ、100均の水苔は切れ端を詰めたものなので短いため、作りづらいと思います。
「根洗い」(ねあらい)というのは、盆栽等の鉢物で、植物の根がすっかり回った状態で鉢から抜いた形を楽しむものですが、苔玉を根洗い風に、底を平らにして島や丘のような形に作ってもいいかと思います。この場合は、鉢底ネットを好きな形にカットして土台にすると簡単で、この上に土をつけて植物を植え、ワイヤーで固定して苔を付けます。
苔玉に限らず、一般に植物を植え替えるとき、根は軽くほぐします。ポットいっぱいに固く根が張っているときは、底をハサミで切り開いても構いません。また、あまりにも根の部分が大きいときは、ハサミでカットしても構いません。これは、あくまでも一般論で、植物によっては根を弄られるのを嫌うものもあります。シノブは特に根が強いので、あまり神経質になる必要はありません。
苔も何でも良いのですが、よく使われるのはみずみずしい緑色をしているハイ苔で、下の画像のようにシート状で売られています。
【キット】(画像はハイ苔とケト土などの用土をセットにした「苔玉作成キット」)
【苔専門店】
管理は植物の生育環境に合わせますが、飾るときは飾り場所に合わせて、塗り物(風)のトレイや小皿などを使っても面白いかと思います。100均でも色々面白いものが見つかります。
【追記】
植え替えや苔玉を作る時期について
この記事は冬でもかなり検索されるようなので追記しますが、冬は植物の成長が鈍くなります。植え替えは、植物にかなりのストレスを与えます。冬はダメージからの回復がしにくいので、植え替えは春以降、暖かい時期にしましょう。
釣り忍
釣り忍は、よく見かけるのはヘゴ板を芯にして周りにシノブを巻き付かせたものですね。井桁に組んだもののにシノブを這わせ、その下に風鈴を下げたりします。
ヘゴというのはシダ植物で茎から出る根が周りを覆うので、それを板材のようにカットして、蘭を着生させたり、棒状に立ててポトスなどを這わせたりします。
その後、NHKのニュース番組で東京江戸川区の釣り忍を生産している業者を取材していました。簡単に釣り忍の作り方を説明していたので、覚え書きとして追記します。
この業者では昔からの釣り忍は球型にした苔にシノブを巻き付けるのだそうですが、最近は様々な形のものもあるということで、木(と言っていましたが、多分、ヘゴではないかと思います。)を芯にして苔を巻き付け、シノブの茎(太い根のような茎)を巻き付けるのだそうです。
映像では、アルミ線を巻き付けて茎を押さえていました。(アルミ線は盆栽などに使う園芸用のもの)
この時に注意するのが、地下茎の向き。根は地下茎の片側からしか出ないので、根の出ている方を苔側にするようにして巻き付けるのだそうです。(でないと、根が張らない)
自己流釣り忍を作ってみた
釣り忍を自己流で作ってみました。作り方はブログ記事『(・∀・)釣り忍(シノブ)を作ってみた』に説明しました。
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