【PC/ココログ】ブログの編集ツール「Windows Live Writer2012」を検証してみた
最近、Windows Live Writer(ウィンドウズ・ライブ・ライター)というブログエディターを知ったので、cocologでどの程度使えるのかを検証してみました。
ブログエディターというのは、エディター(editor<edit=編集する)からも分かるように、ブログを編集するツールで、ココログユーザーが普段ブログを書くときに使用している画面もエディターです。
Web上に公開するページを作成するには、本来「HTMLタグ」を使って書かなくてはならないのですが、それを知らなくても書けるように、一般のブログには編集画面が用意されていて、文字に装飾を加えたり、画像を挿入したりするのに、上のようなアイコンをクリックすることで、簡易に操作できるようになっています。
そして、自動的にHTMLタグを付加してくれるのですが、HTMLタグは「HTMLの編集」タブに切り替えてみると分かります。(段落の最初と最後に挿入されている<p>や</p>といった記号がHTMLタグで、他にも色々あります。)
では、Windows Live Writerを使う利点はあるのかというと、使ってみた感想としては、「利点もあるけれど弊害も多い」、よって、「あまり使うメリットはない」ということでしょうか。
この後、長所と短所をまとめますが、利点の一つは「“ローカル上”(※)で、実際にブログに公開したときのイメージを確認しながら作業でき、編集途中の記事をローカルに保存しておける」ということが挙げられます。また、画像を記事に貼り付けてから、実際に効果を確認しながら、サイズの変更やトリミング、画像上に透かし文字(ウォーターマーク)を追加したりと、様々な変更を加えられるといった、面白い使い方もできます。
※ローカル(local)とは、“田舎”ではなく、“中央”(この場合はココログのサーバー)に対する“地方・地域”(=個人のPC)です。
ココログにログインして記事を編集すると言うことは、直接サーバ上で作業することで、それに対し、自分のPCで作業して、書きかけの記事は自分のPCに(も)保存できるという意味です。(ここから、ココログに下書きとしてアップロードすることももちろんできます。)
■Windows Live Writer編集画面
上は、Windows Live Writerを起動したところですが、このブログのデザインと全く同じとは言えないまでも、ブログの背景も表示されています。また、上部に様々な編集用のアイコンがあり、WordのようなMicrosoftのアプリケーションにも似たアイコンなので、直感的に使い方は分かると思います。
また、下の図-3のように、プレビュー機能もあり、ブログを書いている途中で、「プレビュー」タブに切り替えると、実際にブログに記事をupしたときにどのように見えるのか、確認することもできます。
ココログの[確認]ボタンで見ることができる画面があまりにも実際の画面と異なることに比べると、かなり分かりやすいと思います。
下の図-4は画像を貼り付けたあと、「画像ツール」をクリックして画像編集画面に切り替えたところですが、簡単な画像補正機能があることが分かります。また、装飾として画像に影をつけたり、明るさを調節したり、透かし文字(「透かし」ボタン)を挿入したりもできます。
■Windows Live Writerのメリット(長所)・デメリット(短所)
まず、メリットとしては
- 実際に公開したときのイメージを確認しながら作業ができる
- ローカルで作業ができ、ここからココログに下書きとして記事を送信したり、ローカルに保存しておける
- ココログの編集画面にはない装飾が、HTMLタグを知らなくても使える
- 画像編集機能も付いている(図-4)
デメリットとしては
- 操作を新たに覚えなくてはならない
- メリット-2と関係するが、実際は、機種(自分のPC)に依存する装飾機能(特にフォント)もあり、すべての装飾がそのまま使えるわけではない
- 余計なHTMLタグが挿入され、実際はココログ側(サーバー側)で微調整が必要
といったことが挙げられます。以下、補足説明をします。
まず、メリット-1に関しては、このWindows Live WriterをPCにインストールして最初に起動するときに、ブログのトップページのURLやココログにログインする際に必要なアカウント情報を設定する画面がありますが、これにより、ココログのテーマ(デザイン)をWindows Live Writerに保存します。このため、公開したときの画面イメージを確認しながら編集できるのです。
メリット-2は、ローカル上で作業&一時保存ができるので、(個人的には、あまりメリットとは思えないのですが、)ココログに上手く保存できないということが頻繁に起こる人にはメリットかと思います。ココログははログイン後6時間で自動ログオフされるという仕様ですが、記事を書く前に一度“おまじない”のようにログオフ/ログインを行うとか、こまめに下書き保存すると言ったことで十分対応できます。(「何も変なことはやってないのに、変になった」と言い張る人は大抵「変なこと」-どこかをクリックしたり-しているものです。)
デメリット-3は下の図-5のように、余計なスペース文字( )が挿入されていることにより、無駄な一行が挿入されてしまい、Windows Live Writer上で見た画面(図-6A、6B)と、実際に公開した記事(これは、HTMLタグをwebページに貼り付けて、そのまま公開したもの/別ウィンドウで開きます)とは若干異なることです。
下は、Windows Live Writerの編集画面を2枚の画像に分けてキャプチャしたものです。実際の記事(webページ)を開いて見比べてください。
図-6Bにある「Font Test」という文字は、ブログ主のPCにある特殊なフォントを使用したために、実際に公開した記事ではフォントの属性がなくなってしまっているのが分かるかと思います。これはデメリット-2の一例です。最初のうちは、どんな装飾が使える or 使えないというのを自分で探りながら使用しなくてはなりません。
結局、ココログ側(サーバー側)での修正作業を行うなら、初めからココログで書いた方がいいのでは?と思います。
■Windows Live Writerのインストール方法と設定
以下、インストール時にキャプチャした画面を順に貼り、簡単な説明を加えます。
1.インストール
Windows Live WriterはWindows Essentials(ウィンドウズ・エッセンシャルズ)という無料アプリの一つで、下記の場所からダウンロードできます。
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-live/essentials-other#essentials=overviewother
インストール用の実行ファイル(wlsetup-web.exe)がお使いのPCの規定の場所、あるいは自分で設定した場所に保存されるので、ダブルクリックして開始します。(ブログ主の環境では、「ダウンロード」というフォルダに保存されます。)
次に、Windows Essentialsに含まれるすべてのアプリをインストールするか、選択してインストールするかを聞いてくる(図-8)ので、Windows Live Writerだけをインストールする場合は「インストールする製品を選択」をクリックして「Writer」だけを選択してください。
以降の画面は省略しますが、最後に「完了しました」というウィンドウが表示されるので[閉じる]ボタンで終了します。
2.起動とセットアップ
Windows8(8.1)なら、すべてのアプリを表示すると、新たに「Windows Live Writer」のパネルが見つかる(図-9)ので、これをクリックして起動するか、必要に応じて、“タスクバーにピン留め”してデスクトップ画面から起動しやすくしておきます。
図-9
次に、ココログのアカウント情報等を設定するウィンドウが表示されます。(初めての起動の時のみ)
ブログサービスを指定するウィンドウ(図-10・左)では、「他のサービス」を選択し、次の画面(中、右)で、ブログのトップページのURL、アカウント情報(ユーザ名とパスワード)を入力し次へ進みます。
すると、ココログのテーマ(デザイン)を読み込む処理が行われます(図-11)が、その際に、一瞬、ブログにダミーの記事を書き込みます(図-12)。この記事は数秒後に自動で削除されます。
これ以降の画面は省略しますが、ブログのテーマを読み込んだ後に「ブログが構成されました」という画面が表示されたら、[完了]ボタンで終了します。
■記事の保存や新規記事の作成
前後してしまいましたが、「ファイル」タブから「新しい記事」を作成したり、「保存」ができます。(図-13)
図をご覧になれば分かるように、「保存」(ローカルに保存のみ)したり、「下書きをブログに保存」したり、続けてその記事をココログ側で編集したりできます。
■感想
既にメリットとデメリットは述べましたが、個人的には手間が増えるだけで、あまり使いたいとは思いません。多分、他のブログサービスで、サービス固有の編集画面が使いづらい場合に代わりに使うものなのでしょう。
また、使いたくない最大のデメリットは、図-5で見たように、ソース(生データ=HTMLタグ)が汚いことです。
ブログを推敲するときに、文章や画像の順序を入れ替えたりすることはよくあるのですが、記事を崩さすに部分的に移動するときは、「記事の編集」モードではなく「HTMLの編集」モードで段落単位(<p>~</p>)でコピー&貼り付けするのが最も確実です。
HTMLタグを直接編集することが多い人は、この汚いタグを見たらうんざりすることでしょう。
まぁ、使ってみるとしたら、「画像の編集&アップロード」ツールとしての使い方かも知れません。
Windows Live Writer側(PC側)でダミーの記事を作成し、そこで画像を加工して、ココログに下書きとしてその記事を送信・保存します。ココログ側で、その画像のHTMLタグを新規記事にコピペして使うという感じでしょうか。
例えば下の画像(図-14)は、そのようにしてこの記事に貼り付けたものです。
画像を「影付き」にして中央に透かし文字を入れたものですが、画像のスタイルは「影付き」以外にも「ポラロイド風」など、いくつもあります。(図-15)
上は、「test」というタイトルのダミーの記事を作成し、画像編集用の記事として使っています。これをココログに下書き保存して、そこから画像部分のHTMLタグを本来の記事にコピペすればいいのです。
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