【PC】PDF変換フリーソフト「PDF24 Creator」を検証する【覚え書き】
これは、WordやExcelなどのファイルをPDFに変換するフリーソフトですが、インストールすると仮想プリンターとして登録されるので、印刷ができるアプリであれば、プリンタを指定する際にPDF24 Creator(以下簡単にPDF24)を選択すればいいので、WordやExcelだけでなく、様々なアプリで使用することができます。また、PDF以外のファイル形式にも変換できます。
このソフトの使い勝手を検証してみたので、覚書として記事にしておこうと思います。
※このページは「PDF24 Creator 日本語」といったキーワードでよく検索されるようですが、画面キャプチャをご覧になっても分かるように、日本語化されています。(全機能を確認していませんが、メニューを見る限りは日本語です。)
※検証したのはWindowsXPのPCですが、Windows8(その後8.1)でも問題なく使用できています。
※印刷指示をしてもPDFに変換できず、エラーと表示される場合のトラブルシューティング(→【2016/10/25追記】)
PDFに変換するメリットは、マニュアルなどのExcelやWordといったOffice製品で作成した文書をPDFに変換すれば、閲覧がしやすいし、見た目がすっきりすること。また、Office製品を持っていない相手でもPDFならアプリ(Adobe Readerなど)があれば開くことができるといったことも考えられますが、ブログ主がこのアプリを使ってみようと思ったのは、ブラウザで検索したサイトで保存しておきたいページを、印刷する代わりにPDFに変換してしまおうと考えたからです。また、定期的にプリントして保存しているページがあるので、それも、このアプリを使えば、紙ではなくてPDFで管理できることに気づきました。
Internet ExplorerやFirefoxといったブラウザには印刷機能があるので、仮想プリンター「PDF24」を出力先に指定して印刷すれば、閲覧したページをそのままPDFにすることができます。(但し、凝った作りのサイトでは若干レイアウトが崩れることがあるようです。)
ブックマーク(お気に入り)に入れていても、いつそのサイトが消えるか分からないし、ローカルの保存すると、HTMLファイルとは別に画像用のフォルダが作られるので管理がしにくい。また、印刷してしまうと、物理的にファイルなどに整理する必要がありますが、PDFファイルなら場所をとらずに保管していつでも読めるし、解像度が高いので拡大して見ることもできますしね。
以下、機能の概略を述べてから、画面を使って補足説明します。
【概略】
■PDFへの変換方法は2種類
このアプリを使ってPDFに変換するには、前述のように、
- 印刷の際、PDF24をプリンタとして指定する 他、
- PDF24の操作パネルを開き、そこでWord文書などの既存のドキュメントを開いたり、パネル上にドラッグ&ドロップして保存する
という使い方もできます。
いずれも一旦PDF24の操作パネル上に文書が表示され、(必要ならここで編集をして)保存処理をすることでPDFファイルが作成されます。
パネル上には複数の文書を取り込めるので、文書をまたいでのページの移動も可能です。
■PDF24でできる編集は?
編集は「ページの入れ替え」(複数のPDF文書をまたいでの入れ替えも可)や「削除」、「挿入」、「ページの回転」といったページ操作程度ですが、、スキャナなどで作成したPDFも読み込めるので、既存のPDF文書とマージして1冊(1つのファイル)にまとめるといったこともできます。
保存の際は、PDFだけでなく、JPGなどの画像ファイル形式も指定でき、メニューから行うスクリーンキャプチャ機能と合わせると、例えば、アクティブウィンドウ(現在手前にあって、アクティブになっているウィンドウ)のスクリーンショットを撮って画像で保存する、といったこともできます。
他には、(個人的にはあまり必要性は感じませんが)直接メールやfaxに送信することも可能です。
【補足説明】
■操作パネルの使い方
図-1
上のように操作パネルは「エクスプローラ」ライクな画面です。フォルダのツリーが邪魔なら「表示」メニューから表示方法は変更できます。
ツリー構造になっているフォルダからPDFに変換したいファイルまたは編集したいPDFファイルを、右側の黒いスペースにドラッグ&ドロップすると、下のように表示されます。(アプリの印刷でPDF24を選択して印刷した後もこの画面が表示されます。)
図-2
小さくてわかりにくいのですが、上部に「キャベツとアンチョビーのパスタ.doc」と書いてあるように、Word文書です。(拡張子「doc」はWordのドキュメントを表します。)
ここで、必要であればページの入れ替えや他のドキュメントを開いて、そこからページを移動して挿入、といった編集を行い、名前を付けて保存します。(デフォルトで元のドキュメントのファイル名が表示されるので、適宜名前を変更。)
保存の際、下(図-3)のような画面が表示され、ここで、編集の制限を付けたり、解像度を変えたりといった様々な設定が可能です。
また、左側を見れば分かるように、PDF以外の形式での保存も可能です。
■サンプル(Word→PDF)
下は、変換前と変換後の2つの文書を、Word(左)とAdobe Reader(右)でそれぞれ閲覧したときのキャプチャですが、きれいにPDFに変換されています。(左:図-4、右:図-5)
なお、Word2013、Excel2013では、エクスポート機能でPDFに変換して保存することができます。「ファイル」タブ→「エクスポート」→「PDF/XPSドキュメントの作成」より。
■サンプル(webページ→PDF)
下は、とあるサイト(左)と、ブラウザから印刷する際にPDF24で出力したもの(右)をキャプチャしたものですが、若干レイアウトが崩れているのが分かります。が、個人的に保存しておきたいだけなので、この程度は気になりません。(左:図-6、右:図-7)
なお、図-7はヘッダーにページタイトルと時間が印刷されていますが、これはブラウザの「ページ設定」で設定したものです。ページ番号も印字することができます。(下はFirefoxの操作ウィンドウ。他のブラウザでも同様の機能があります。)
■サンプル(Excel→PDF)
【この項は追記しました】たまたま別の記事に掲載するためにExcelの出力先をPDF24にしたところ、セルの中の数字が消えたり、ヘッダー・フッターの文字がつぶれました。
『【Excel2013】業務マニュアル・操作マニュアル作成のコツ (Ⅰ)』の「サンプル」という項に提示してあります。
なお、Word2013、Excel2013では、エクスポート機能でPDFに変換して保存することができます。「ファイル」タブ→「エクスポート」→「PDF/XPSドキュメントの作成」より。
■スクリーンショット=画面(ウィンドウ)のキャプチャ
このアプリは、インストールすると常駐するので、タスクトレイに羊の顔のアイコンが表示されます。また、スタートアップにも入るので、PCを起動するときに一緒に起動します。
図-8
スタートアップに入るのは、他のアプリから印刷するときにPDF24が起動されている状態でなくてはならないためですが、スタートアップから外したい場合は、『【PC】Canon Quick Menuをスタートアップから外す/Windows Update【ブログ主覚書】』を参照してください。(PCの起動と同時に立ち上がるアプリが増えると、その分、PCの起動が遅くなるので、自分で都度起動すればよいと判断したアプリは外しておいた方がよいでしょう。)
ちなみに、PDF24が起動されていない状態で、他のアプリからPDF24への印刷指示を行うと、下のようにエラーメッセージが表示されます。
しかし、印刷キュー(印刷待ち行列)に保留になっているだけで、タスクトレイのプリンタのアイコンをダブルクリックすると、そこにとどまっているのが分かります。PDF24を「全てのアプリ」(「全てのプログラム」)から起動すれば問題ありません。(PDF24をすぐに起動できるように、デスクトップなりにショートカットアイコンを作成しておくことをおすすめします。)
画面のキャプチャを撮る場合は、タスクトレイのアイコンを右クリックして表示されるメニューから「スクリーンキャプチャ」を選択します。
下は、「マイドキュメント」ウインドウをキャプチャしたところですが、自動的に操作パネルが開き、キャプチャした画像が貼り付きます。これを、jpgなどで保存すればOKです。
図-9
■PDF24 Creatorのインストール
PDF24は下のサイトからダウンロードできますが、例によってフリーソフトはインストール時に他のアプリなどをインストールする設定になっているものが多いので、安易に「次へ」で先に進まず、余計なアプリのチェックを外してください。
なお、インストールの最後にPCの再起動を促されるので、事前に他のアプリを閉じておくか、「後で手動で再起動」を選択して、他のアプリを閉じてから手動で再起動を行ってください。再起動後、PDF24が使用できるようになります。
【2016/09追記】ver.7.9.0にバージョンが上がった際、webページなどを印刷するのに予めPDF24を開いておかなくとも良くなっているようです。
出力プリンターにPDF24を指定して印刷を実行すると自動的にPDF24が起動し、上の画面が出るので、「PDF文書の編集」をクリックすると、操作パネルへの転送が開始されます。(下図)
追記終わり
【2016/10/25追記】
印刷指示をしてもPDFに変換できず、「状態」(ステータス)に「エラー」と表示されるようになった。過去にエラーとなったドキュメントが印刷キューに溜まっているようだったので、これを削除したらPDF24の仮想プリンタに出力されるようになった。
手順としては、
- コントロール パネル→ハードウェアとサウンド→デバイスとプリンターで、プリンタ一覧にあるPDF24の上で右クリック→メニューから「トラブルシューティング」
- 不必要なステップ(ex. 「プリンター PDF24 PDFを通常使うプリンターにする」)はスキップし、印刷キューをクリアするステップのみを実行する。
追記終わり
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情報、ありがとうございました。
そんな機能があるのは知りませんでした。
投稿: 大師小ブログ主 | 2018/01/27 07:27
開封期限のあるPDFも開けました。再度PDFで保存する事により、期限後も閲覧できます。
投稿: | 2018/01/18 15:55
PDF24 Creatorの編集機能は便利そうですね!!
投稿: ゴロンタ | 2014/03/29 21:39