【ドールハウス工作】 No.136 ネイルアート用3Dモールドでクッキーのミニチュア
(。◕‿◕。) ネイルアート用のパーツを作成するモールド(型)を使って、こんなフレームを作ってみました。フレーム自体は100円ショップで買ったもので、一辺が約7.7cmくらいです。
ミニチュアのご紹介の前に、3Dモールドなるものをご紹介すると...
ブログ主は、こんなものがあるとは知りませんでしたが、(いや、こんなものを爪に付けるなんて、想像もできない... ) 『Review of 3D Nail Art Molds』という記事を見て、存在を知りました。
この記事で使用している材料は、「matte acrylic medium」と書いていますが、画材の「モデリングペースト」だと思います。
下の画像は、実際に使ったモールドの一つで、見るからに粘土でも使えそうですが、念のため、本来の使い方を調べてみたところ、アクリルリキッドなるものにアクリルパウダーを混ぜて色を付け、それをモールドに垂らして...と、全て専用の道具が必要です。(アクリルリキッドやパウダーの使い方にご興味があれば、『初めての3Dネイル(1) 準備しよう!』をご覧ください。)
実は、近所の100円ショップで、アクリルリキッドもパウダー(とりあえず白)も見つけて買ってみたのですが、試してはいません。(100均て、なんでもあるなあ。)
ミニチュアに使用した粘土はパン粘土(所謂、小麦粘土)ですが、まあ、なんでもいいのではないかと...
色は予めアクリル絵の具(トールペイント用のもの)で付けていますが、アイシャドーチップ(アイシャドーを塗るためのチップ)を使って、茶色の絵の具で焼き色を付けています。
今回、型から外しやすいように、タミヤから出ている離型剤を使ってみました。それと、ニスも同じくタミヤのつや消しニスを使いました。(これらについては後述します。)
クッキーの袋は、グラシン紙と呼ばれるもので、トレッシングペーパーのような紙です。窓あき封筒に貼られてたりもしますね。これは、チョコレートの箱に入っていたのを取っておきました。
マカロンの下のレースペーパーはPCで画像を作成して、いつものようにWordに貼り付けてサイズを調整してからプリントし、カッターで切り抜いたものです。鉄筆でエンボスもしてみましたが、労力の割にあまり目立たないので、途中でやめました。
ここでフレームに使っていないクッキーの画像もご紹介します。
黒い塗料を粘土に混ぜて、オレオ風にしたものと、間にジャムを挟んだハート型のクッキーです。
実は、このオレオに使うクリームはいろいろと試してみたのですが、2枚のクッキーをくっつけるという意味で、一番良かったのは木工用ボンドに白のアクリル絵の具を混ぜたものでした。ジャムは合成ゴム系のクリアボンドにアクリル塗料を混ぜたものです。
ピンセットでクッキーを固定しつつ、爪楊枝でクリームやジャムを塗って貼り合わせるという単純で地道な作業が続きます。
前述の離型剤とニスについて...
下(↓)は価格が分かりやすいようにAmazonの商品画像を貼っていますが、Amazonのサイトが混み合っているときは商品画像や価格が表示されない場合があるようです。(その場合はF5=再読み込みで画像が表示されることがあります。) また、商品の販売が終了したときは、画像が表示されません。
この記事を書いている時点では価格は650円と表示されてますが、量販店のホビーコーナーで250円くらいで入手できるので、試しに使ってみました。
サイズも形もマニキュアのような感じです。
離型剤の成分はオイルですが、サラサラしていてホホバオイルのような感じです。(多分、ホホバオイルなんじゃないかと。ホホバオイルは酸化もしにくく、手にすり込んでもベタベタせずに馴染みます。)
つや消しニスは木工などに使うものでも良いのですが、なんと言っても、ブラシ付きというのが手軽です。(同シリーズで、つや出しニスもあります。)
ご参考までにヨドバシカメラの該当商品のURLを貼っておきます。(こちらはアフィリエイトではありません。)
- タミヤ TAMIYA 76638 離型剤 粘土はがしの達人 [タミヤスイーツデコレーションシリーズ]
- タミヤ TAMIYA 76617 タミヤ つや消しニス [タミヤデコレーションシリーズ]
- タミヤ TAMIYA 76616 タミヤ つや出しニス [タミヤデコレーションシリーズ]
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コメント
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再度、詳しく丁寧に回答くださり、調べてまでいただいてありがとうございました。
なるほど~なるほど~と、うなずきながら文章を読みました。(^^)
わからなかったことが、解決してすっきり~清々しい気分です。
用途に応じてニスを使いわけしたいと思います。
樹脂粘土には瞬間接着剤は使わないようにします。
なんちゃってドールハウスの再開、楽しみにして待っていますね!
投稿: はちわれ猫 | 2014/11/30 22:10
ニスとは関係ない話ですが、樹脂粘土に関して思い出したことがあります。
それは、飾っていた作品が勝手に割れていたこと。
多分ですが、近くに瞬間接着剤で接着したものがあったのではないかと。
瞬接は化学変化で接着させるもので、たとえば、接着剤のチューブの近くに樹脂製の工具を置いていて、その樹脂が溶けた経験があります。
投稿: 大師小ブログ主 | 2014/11/30 18:57
はちわれ猫様
再度、コメント、ありがとうございました。
>ハウスや家具や樹脂粘土で作った花などは、作ったそのままより、ニスは塗ったほうが色あせや強度によいのでしょうね。
まず、ニスの効果ですが、これは表面に皮膜を作ることで、傷が付きにくくするという目的のものだと思います。つや出しニスはこれに艶をプラスするものです。
だから、強度は多少増すとは思いますが、色あせには関係あるとは思えません。本物の家具のように使うわけではなく飾っているだけのミニチュアですから、塗料がはげるということもないので。
>ウッドステインはニスの色つきのようなものですか?こないだ、ダイソーで水性ニス、チークというものを買いましたがウッドステインと、同じような物に思えるのですが。
ステインは着色料なので、ニスとは違います。
(私もホームセンターだけでなく100均で買ったステインを愛用していますよ^^ でも、最近は取り扱いが少ないですね。チークくらいしか見当たりません。)
だから、皮膜を作りたいときは、ニスを塗る必要があります。
で、ニスを塗る必要ですが、飾っておくだけのものにどれほど保護が必要かという話ですが、実際はあまり必要ないのではないかと思っています。
そこで、ある作家の方が家具の作り方を説明しているのを読み返してみたのですが、(その作品はオイルステンで下塗りをして、アクリル絵の具で三回くらいに分けて上塗りをするという方法-下塗りをするのは、アクリル塗料を塗った後にヤスリがけをしてステインで塗った茶色が見えるようにし、使い古した雰囲気を出すため)
なんと、ニスは塗っていませんでした。
そこで、ふと、アクリル画を描く方はどうしているのだろうと調べたら、普通はなにもしないようです。(保護スプレーというものもあるらしいのですが)
絵の具はどうしても紫外線による劣化はあり、それを防止するものもあるそうですが、ニスは紫外線をカットするものではありません。
粘土に関しては、もしかしたら表面のひび割れを防止するとか何とかの効果があるのかもしれませんが、飾っているだけのものがそのように化学変化するとしたら、作品そのものが崩壊するんではないかと思っています。
多分、粘土工作は、スイーツデコとかフェイクスイーツとか、飾って楽しむと言うより、キーホルダーやアクセサリーにしたり、日常品に貼り付けて飾りにすることが多いから、ニスが欠かせないのだと思います。
私もおまじないのように基本的にはニスを塗っていますが、アクリル絵の具でしっかり塗ったようなものは必要ないのではないかと思います。実際、壁なんかはニスを塗っていません。
「こうすべき」というより「(よくよく考えてみたら)こうだ・こう思う」という話になっちゃいましたが、ご参考まで。
投稿: 大師小ブログ主 | 2014/11/30 18:31
大変、詳しく説明していただき嬉しく思います。
ドールハウス教本では、ニスを塗る、と記載されているだけで
わからず困っていました。ありがとうございました。
大師小100期生集まれさんのブログがドールハウスのように丁寧に製作されてみえて、パソコンもかなりお詳しいのでいつも驚かされています。
質問してばかりですいません。
ハウスや家具や樹脂粘土で作った花などは、作ったそのままより、ニスは塗ったほうが色あせや強度によいのでしょうね。
ウッドステインはニスの色つきのようなものですか?こないだ、ダイソーで水性ニス、チークというものを買いましたがウッドステインと、同じような物に思えるのですが。
何も塗らずそのままにするような作品などはありますか。
投稿: はちわれ猫 | 2014/11/30 14:18
はちわれ猫様
こんにちは
コメント、ありがとうございました。
ニスの使い分けと言うことですが、使い分けると言うほどの種類は使っていません。
つや出しニス・つや消しニスは、その実物が「艶があるかどうか」で選んでいて、木製家具や金属、プラスチック等(ミニチュアの素材の話ではなく、実物が金属やプラスチックでできているもの)にはつや出しですが、大抵はつや消しニスを塗っています。
食品では、たとえばチョコレートなんかは艶があってもいいでしょうが、クッキーにはつや消しです。(つや出しだと「食品サンプル」のミニチュアのようになってしまいます。)
同じ理由で、花も「造花のミニチュア」にならないよう、つや消しニスを使っており、粘土で作るものはタミヤのつや消しニスを使っています。(材料が粘土だけでなくとも、大抵はこのニス一種類です。)
つや出しニスも、そのままではテカテカしすぎるので、薄め液で薄めたものを作って小瓶に入れておき、それを塗っています。
ブログの(現在は)右サイドバーに「ミニチュア工作おすすめアイテム」というのを作ってあり、ここに管理人が使っている道具類をまとめてあります。
商品を掲載しているだけでなく、それをどのような使い方をするのか等コメントも追加していますが、使っているニスも追加しておきました。(「ツール(塗装)」カテゴリです。商品をクリックしなくても一覧画面で読むことができます。)
とは言え、特別なニスではなく、ホームセンターなどで買える普通のニスです。
お役に立てば幸いです。
投稿: 大師小ブログ主 | 2014/11/30 07:20
かわいいクッキーですね。
マカロンもきれいな色ですね。
アイディアやセンスが素晴らしいです。
私は、ニスはつやだし用とつやけし用、粘土ニス、強いつやのシーラースーパーグロス、油性ニスと種類が多すぎて使い方がわからないのです。
木材や樹脂粘土の花、ケーキや果物、どのように使い分けてみえますか
投稿: はちわれ猫 | 2014/11/30 00:39
夕緋さん
拍手ページのコメントも含め、たくさんのコメント、ありがとうございました。
夕緋さんの作品も拝見したいです!
アクリルリキッド>これ、蓋を開けたら、死ぬかと思いました 臭~><
あ、レースペーパーですが、これ、本物のレースペーパーをスキャンしただけですよ
^^;
投稿: 大師小ブログ主 | 2014/03/18 08:48
レースペーパー、すごく細かいですね!私にはそんな作業できません(; ̄Д ̄)
クッキー可愛いです。作品自体がとても魅力的なんですが、飾り方がとてもいいですね!
あ、パウダーとリキッド、私も近所の100均で手に入れました。ネイルをやらないもので、存在自体知らなかったんですが、たまたま手にとったネイルの本に載ってまして。
でも、やってみたら散々な結果でした(笑)
普通に、軽量粘土や樹脂粘土で作った方が早いですw
投稿: 夕緋 | 2014/03/18 08:35