【PC】悪質なバナー広告「ディスクの空き容量が非常に低下しています」を削除 No.2【覚書】
以前の記事『【PC】悪質なバナー広告「ディスクの空き容量が非常に低下しています」を削除【覚書】』で、SweetPacksというバナー広告がGoogle Chrome(ブラウザ)に表示され、それを削除した経緯を書きましたが、このスパイウェア(不正目的のソフトウェア)を根本的に退治するのはレジストリ(※)を掃除しなくてはならないことは分かっていました。
※レジストリとは
Windowsのパソコン(以下、PCと表記)で、インストールしたプログラム(アプリケーション)やドライバ(周辺機器などを管理するプログラム)の各種情報が書き込まれているファイルまたはその集まり。これらのアプリケーションを削除(アンインストール/uninstall)しても、レジストリに作成されたファイルは残ってしまう。PCを操作する際にレジストリが参照されるので、このゴミのようなファイルが残っていると参照に時間が掛かり、PCが“遅くなる”原因となる。
レジストリを会員名簿に喩えて言えば、退会した会員の名簿がそのまま残っているようなもので、必要な会員の情報を探すのに手間が掛かる、みたいなもの。
と言うのは、スタートアップ(PCが起動するときに自動で起動するアプリケーションが登録されている場所)を見ると、下のようにSweetPacksUpdateManager.exeというアプリケーションがあるのに気づいていたからです。(既にアプリケーションは削除済みなので、上記exeファイルは存在していないことは確認済み。)
この画面で、左端のチェックボックス(□)のチェックを外せば、取りあえずは起動しないのですが、ちょっと気持ち悪いので消したかったのです。(但し、結論から先に言えば、CCleanerというフリーソフトを使わずには、ここから消すことはできませんでした。とは言え、レジストリからSweetPackを一掃する良い機会となりました。CCleanerについては後半で説明します。)
この記事は、レジストリの掃除の経緯を覚書として書いておくもので、使用しているPCはWindowsXPですが、他のOSでも、操作方法は異なると思いますが、やることは同じなので参考になるかと、処理の詳細を記述するつもりです。
その前に、図-1の画面の表示方法を書いておきます。
スタートメニューから「ファイル名を指定して実行」を選択し、msconfig と入力して[OK]を押す。
図-1の画面で変更を加えた場合は[OK]を押して編集内容を保存します。ここで設定した内容は次回PC起動時より適用されます。
以下、作業内容とその手順をご紹介します。
■システムの復元ポイントを作成する
この作業はレジストリを編集する前に、何かトラブルがあった際に編集前の状態に戻せるようにするために行うもの。(詳しくはMicrosoftの公式ページ『Windows XP の 『システムの復元] で復元ポイントを作成し、システムを復元する方法』を参照のこと。)
スタートメニュー→「全てのプログラム」→「アクセサリ」→「システムツール」→「システムの復元」を選択。
復元ポイントを作成する場合は、「復元ポイントの作成」を選択して、[次へ]→分かりやすい摘要(コメント)、例えば「レジストリの編集」などと書いておくと、復元するときにどの時点の復元ポイントか分かりやすい。[作成]を押して復元ポイントを作成。
レジストリの編集前の状態に復元するときは、図-3の画面で「コンピュータを以前の状態に復元する」を選択し、[次へ]→カレンダーのような画面が表示されるので作業した日の復元ポイントをクリックし[次へ]→[OK]で復元。
■レジストリの整理-スタートアップの編集
1. スタートメニューから「ファイル名を指定して実行」を選択し、regedit と入力して[OK]を押す。
2. レジストリエディタが表示される
図-1の画面に表示されるアプリは上記画面の、
- HKEY_LOCAL_MACHINE
- HKEY_CURRENT_USER
の下、奥深くにある。具体的には、
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
のどちらかにあるが、辿り着くには、(1で説明すると)、「HKEY_CURRENT_USER」の左側の「+」をクリックして開き、次に「Software」を開き...と、最後の「Run」というフォルダまで順々に開いていく。
実は、どちらにもSweetPacksらしきものが見当たらなかった。もしあったら、ここで削除する。(該当のファイルの上で右クリックして表示されるメニューから「削除」を選択)
■レジストリの整理-SweetIMを一掃する
レジストリのあちこちに潜んでいる「SweetIM」を片っ端から削除していくが、見つけるには下図のように、メニューから「編集」→「検索」を選択。
下のように、SweetIM と入力して[次を検索]を押す。(大文字小文字の違いを無視して検索させるためには「完全に一致するものだけを検索」のチェックは外しておくこと。)
これで見つかったファイルやフォルダを消しては図-6を繰り返す。例えば、下のようなフォルダはフォルダごと消す。(フォルダの上で右クリックして表示されるメニューから「削除」を選択)
全て削除し終わると下のようなウィンドウが表示される。
図-10
■フリーソフトCCleanerでスタートアップのSweetIMを削除する
このアプリは昔から定番のもので、ブログ主も以前からインストールして使用しています。
CCleanerを使ってなにができるのかというと、レジストリの掃除や不要なファイルを整理してディスクの空き容量を増やしたり、アプリケーションの削除など、基本的にはWindowsのツールでできることが多いのですが、これら、あちこちのメニューに散らばっている作業を、一つのアプリでできるのが、(ある程度PCを分かっていて、上述の作業を小まめに行うような人には)便利です。
CCleanerのインストール方法などは後回しにして、最初にここで問題になっているSweetIMの削除画面をご紹介します。
「ツール」メニュー→「スタートアップ」を選択し、「SweetPacksUpdateManager.exe」を見つけたら[エントリの削除]を押すだけです。(下図のような確認画面が出るので[OK]で削除完了。)
この後、図-1の画面を確認しましたが、SweetPacksUpdateManager.exeは消えていました。
【2013/12/27追記】ツール→スタートアップ→各ブラウザタブの中にもまだ残っているのを見つけました。(図-16) これは追加でインストールされたツールバーやアドオンソフトの一覧が表示されるメニューです。
■CCleanerのインストール方法
ダウンロードは下記のURLから可能です。(最新版のアプリでサイズは2.73MBくらい)
この記事を書いている時点では下のような画面からダウンロードできます。
左の無料(free)のCCleanerのアイコン(ロゴ)をクリックすると、下のような画面が表示されるので、[START DOWNLOAD]ボタンをクリックし、あとは指示に従ってインストールを行います。
■CCleanerの使い方
既に概略は説明したので、詳細は『CCleanerで一時ファイルや不要なレジストリなどを一括削除する』(atmarkitのサイト)などをお読み下さい。
ここでは機能の一例として、ハードディスク内の不要なファイルを削除する画面をご紹介します。
上の画面は、不要なデータを消すために、Windowsタブで対象となる項目、例えば「ゴミ箱」などにチェックを入れて[解析]ボタンを押したあとの結果です。解析結果を見て、これらを消して良いと判断したら、[クリーンアップ開始]を押すことで削除されます。
不要なファイルの整理は、例えばWindowsXPなら、「スタート」メニュー→「マイコンピュータ」→(Cドライブの場合は)Cドライブの上で右クリックして表示されるメニューから「プロパティ」→[ディスクのクリーンアップ]ボタンを押すことで、削除する項目を選択するウィンドウが表示されるのですが、これがちょっと時間が掛かるのです。
しかし、CCleanerを使うと比較的速く解析結果が表示され、「ディスクのクリーンアップ」では削除できないファイル、例えばウィンドウズログファイルなども、ここで削除できます。(この時、「クッキー」や「入力したアドレスやパスなど」、「フォームへの入力履歴」のチェックは外してください。あるサイトで登録した情報などが消えていて泣くことになるかも知れません。)
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