【PC】無料の年賀状作成ソフト『はがきデザインキット』を使ってみる
日本郵便のサイトで無料の年賀状作成ソフトを見つけたので、さっそく試してみました。
このソフトは、PCにアプリケーションをインストールしますが、操作はインターネットに接続した状態で行います。イラストなど必用な素材はサーバー上にあるので、PC内に保存されるアプリケーションのサイズは6.41MBと、比較的軽いソフトです(ちなみにPCにおまけで付いてくることが多い「筆ぐるめ」は330MB-「筆ぐるめver.13」の場合)
また、PC内に保存してある画像を取り込んで使うこともできます。
このアプリは表書き(宛名)も印刷できるのですが、住所録データとしてcsv(シーエスブイ)ファイルを使います。
csvファイルと は、簡単に言ってしまえばExcelのデータです。Excelのセルの内容がカンマ区切りで並んでいるだけのシンプルなデータなので、Excelに取り込んだり、Excelで作成した住所録を保存する際にcsv形式で保存すればcsv形式になります。(なお、筆ぐるめもcsvファイルから住所録データを取り込んだり、筆ぐるめで作成した住所録もcsvにて保存することはできます。)
推奨環境(対応OS)はWindows 7/Windows Vista/Windows XPまたはMac OS X10.4以上で、使用するにはAdobe AIR(アドビ エアー)というソフトが必要です。インストールされていない場合は自動的にダウンロードが行われると思います。(ブログ主のPCはAdobe AIRはインストール済みでしたが、最新のバージョンではなかったため、ダウンロードを促されました。Adobe AIRは単体で使用するアプリではなく、アニメなどの動作に必用なアプリで、無料でダウンロードすることができます。)
■操作画面
下の画像は色々と遊んでいたので、年賀状の形にはなっていませんが、操作画面のイメージは掴めるかと思います。
ここでは、
- PCから取り込んだ画像(ハンガリーで撮影した郵便ポスト)を取り込み、
- 背景色(黒)を指定したあと、
- 素材一覧(図-2)から「A Happy New Year」という画像をドラッグして貼り付け、少し回転させました。
図-2
(上の画面は「フレーム」の一覧で、文字の画像は「あいさつ文」にあります。)
また、
- 更にPC内にあるドアラのイラストを貼り付け、
- 上の余白には「テキスト」(A Happy New Year)を書き込んでいます。
全くマニュアルを読まずに使いましたが、直感的に操作ができました。難しいソフトではないので使ってみて分からないことがあればマニュアルを見ればいいのではないかと思いますが、以下、気づいた点などを含め、簡単にご紹介します。
■アプリのインストール
ダウンロードは下のURLから行います。webマニュアルや動画のマニュアルもこのページから呼び出すか、「はがきデザインキット」操作画面のヘルプから起動することができます。
■起動
インストールが終了するとデスクトップにショートカット(図-3)が作成されるので、これをダブルクリックするか、「全てのプログラム」(アプリ一覧)から「はがきデザインキット」をクリックして起動します。
図-3
最初に起動するとき、「スタイルの設定情報の取得に失敗しました。スタイルを再設定して下さい。」と表示され、ちょっと焦りましたが、このスタイルとはどうやら操作画面の背景色のことらしく、[OK]をクリックすると背景色を選択する画面が表示されるので、好みの色を選ぶ(図-4)と操作画面が表示されます。次回からはこのエラーは表示されません。(どうでもいいことに凝るなよ... とは思いました。)
■テキストの挿入
ちょっと分かりにくかったのはテキストの挿入方法でした。
図-5のように、文字の方向の横書き/縦書きのアイコンをはがき上にドラッグすることで文字記入モードになります。(はがき上にカーソルが表示され、その位置から文字を入力することができる。)入力した文字はあとからドラッグで移動できます。
■ファイルの保存
作成したはがきデータは「ptc」という拡張子で保存されます。(例えばファイル名を「aaa」としたら、実際には「aaa.ptc」で保存される。)
一度ファイル保存したら、次回からはそのファイルをダブルクリックすることでアプリを起動することができますが、「保存」は上書き保存のみで「別の名前を付けて保存」のようなオプションがないため、オリジナルはそのままにして変更を加えたものを別名で保存したい場合は、予めファイルをコピーして別の名前を付けておき、それを開いて編集する必用があります。
ファイルサイズはかなり大きくなります。図-1のはがきで5.7MBくらい。
■ツール
試してはいませんが、web上のメニューをクリックするとプルダウンメニューが表示(図-6)され、その中に「手作り風はんこ作成ツール」や「手書き風毛筆ツール」というのもあるようで、オリジナルの素材も作れますね。
今まで、年賀状を作成するときはWordを使用して画像を挿入したり、テキストボックスを挿入して文字を入力していましたが、同じような感覚で作成でき、しかも素材も提供されているので、今年はこれで年賀状を作成しようかと思います。
■感想
既に述べたように、操作方法は簡単で、クライアント側(PC側)にインストールするアプリは軽い(=ファイルサイズが小さい)のはいいと思います。
年賀状素材しかないのがちょっと残念で、はがきを利用して貰うことが目的ならば、出産報告や結婚報告などの素材が欲しいところです。
また、新規作成時にはがきサイズで縦・横を選択できるのですが、これに往復はがきサイズもあればと思います。
それ以外には、完成したはがきデザインを画像ファイルとして書き出す機能があれば、たのアプリでも使えるのに、と思いました。
尤も、足りない素材は他のサイト、例えば「キヤノン クリエイティブパーク」からダウンロードしてPCに保管してから「はがきデザインキット」に取り込んでもいいかと思います。このサイトで提供されて素材はフレームなどを除いては基本的にjpg(ジェイペグ)という形式のファイルなので、扱いは簡単です。
このサイトではデザインされた年賀状だけでなく、下のようなパーツも数多く提供されており、ダウンロードして使用することができます。
ただ、パーツはjpgなので、背景が透過されていないのが残念です。
そこで、Excelを使って背景を透過させるテクニックを簡単にご紹介します。(Excel2003ですが、他のバージョンのExcelでも同様の機能はあると思います。)
まず、Excelのシート上に画像を挿入(図-8)し、「図」ツールバーの「透明な色に設定」をクリックし、透明にしたい部分、背景の白い部分をクリックします。(図-9)
図-8と比べて、背景が透過されたので、Excelのセル(マス目)が見えているのが分かると思います。
ただ、この方法ではクリックした部分と同じ色の部分(白)は全て透過されてしまうので注意して下さい。(タイのイラストの中の白い部分も透過されてしまいます。)
これは、あくまでもクリックした部分と同じ色を透明に置き換えるさせるという機能だからです。別の言い方をすると、肉眼では同じ色に見えても、データ的に違う色であれば置き換わりません。
この画像をコピーし、別の場所(別のセルの元画像と重ならない部分)に「形式を選択して貼り付け」→「図(PNG)」を選んでPNG形式で貼り付けたら、透過した画像として取り出すことができます。(方法は別記事『Excelでお絵かき』の「■Excelをwebページとして保存して」の部分をお読み下さい。)
他に思いついたことがあればこの記事に追記します。
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