【PC】WindowsXPユーザがWindows8パソコンを買い換える際の注意点
ブログ主は決してパソコン(以下、PCと表記)に精通しているわけではありませんが、自宅ではWindows3.1からPCを使い始め、その後OSとしては、Me ('A`) →XP (´∀`) → 8 (´・ω・`) と買い換えて自分で設定してきたので、まぁまぁ慣れていると言えます。(尤も、開発の仕事ではPC/AT -PC/AT互換機ではありません -の頃から使用していますが...)
それで、不慣れな知人から相談を受けたりすることも多く、自分でも試行錯誤しながらPCを使い続けているので、初心者の視点で、思いつくままに「PCを買い換える際の注意点」を書いておこうと思います。多分、XPのサポート終了に備えてこの冬に買い換えを検討している方も多いと思うので、購入対象はWindows8(或いはWindows8.1)を前提としています。(この記事は、追記する可能性があります。)
■PCの使用目的を明確にする
パッと思いつくのは、
- インターネットを使いたい(情報を検索したい、株などのオンライントレードをしたい、ネットショップで買い物をしたい、etc.)
- メールを使いたい
- 写真(画像)を編集したい
- 動画(ビデオ)を編集したい
- Office製品(Microsoft WordやExcel、etc.)を使いたい
- DVD(或いはブルーレイ)を観たい
- テレビを観たい
等々ですが、メーカー製のPCを購入する場合、こういった希望を売り場で伝えて、適したものを薦めてくれると思います。
ハード面でのスペック(機能・性能)も、もちろん重要で、価格の差はここで出てきます。これは、処理速度、データを保存できる容量の大きさ、複数のソフトを同時に起動して作業してもパソコンが固まったりしない、という使い勝手の部分に関わってくるのですが、現在使用しているPCよりは性能が良いことは間違いないので、(乱暴な言い方ですが、)初心者はそれ程気にしなくてもいいと思います。(使用目的を伝えることで、ある程度適したスペックのものを薦めてくれているはずなので。)
別の記事にも書いたのですが、商品説明を受ける際には、店頭にあるカタログの該当商品のページを開いて、機能を確認したほうがいいと思います。カタログには商品の“売り”みたいなことがコンパクトにまとまっているので、上位モデルや普及モデルとはどう違うのか、ということが分かり易いと思います。
なお、家電量販店では家電量販店オリジナルモデルというPCを売っています。このようなPCは純正品とは異なる仕様の場合があるのでご注意下さい。(ブログ記事『【PC】パソコン 家電量販店の「オリジナルモデル」の落とし穴?』)
■同時に購入すべき周辺機器や付属品
まず、プリンタなどの周辺機器をパソコンに接続して使えるということは、それを操作するためのソフト(ドライバー)が必要です。
例えば、XPのPCを使用している頃に購入したプリンタにはXP用のドライバがCD-ROM等で同梱されていましたが、同じプリンタを使い続ける場合、そのドライバは使用できないので、OS(Windows8)に対応したドライバをメーカーのサイトから自分でダウンロードする必要があります。
こういったサポートが打ち切られたプリンタなら、新たに購入する必要が出てきます。
また、このような分かり易い周辺機器以外にも、下記のようなケースがあります。
- 以前のPCでは使えたメディア(データ保存用の媒体=フロッピーディスク、CD-ROM、各種カード等)が使用できない
- インターフェースがない
これは、PCが変わる毎に何かしら使えないものが出てきます。尤も、それに気づいたときにあとから買い足せばよいものがおおいのですが。
例えば、ブログ主のデジカメは記録媒体として「コンパクトフラッシュ(CompactFlash)」というメディアを使用するものなので、これをアダプターに入れて、XP機のカードスロットに挿入して使用していたのですが、Win8機ではもうカードスロットは存在していないために、「カードリーダー」(※)なるものを追加で購入しました。
※コンパクトフラッシュ以外のSDカードやメモリースティックなどの複数の媒体に対応するスロット(差し込み口)が付いており、付属のコード(ケーブル)をPCのUSB差し込み口に繋いで使います。
様々な種類がありますが、違いは「x○○倍速」という転送速度です。あと、安価なものはケーブルが5cmしかなく、少し値段の高いものは50cmくらいのケーブルが付属していました。
高価と言っても2000円程度のものですが、速度が気にならなければ安価なものでも良いかと思います。
その他に、もし持っていなければついでに買っておけば便利というものでは、「USBメモリ」を一つ買っておけば、古いPCから新しいPCにデータを移行するのに便利かと思います。消しゴムくらいの大きさで、“抜き差し”(※1)にちょっと注意がいるのですが、データのコピー(転送)も速いし、あれば便利です。セキュリティ対策としてパスワードでロックしたりできるものもありますが、家庭内で使うのであれば、安価なものでいいと思います。
それ以外に、メディアとしてデータ用のDVD(※2)を買っておいてもいいかも知れません。少し前まではCD-ROMが主流で、デジカメで撮った画像をプレゼントするといった場合に使っていたものでしたが、最近のPCではCD-ROMだけではなく、DVD(やBlu-ray)を読み書きできるので、現在、一番安価で扱いやすいメディアになっています。
※1 PCにUSBメモリを挿すと、XP機なら、「タスクトレイ」(スタートメニューのある帯状の部分の右端、時間などが表示されるエリア)に“常駐”します。USBメモリを抜くときは、タスクトレイのアイコンをクリックして“安全な取り外し”をして下さい。(下図参照)
※CDもそうですが、DVDも末尾に「-R」(CDの場合は「-ROM」や「-RW」と書かれた物が売られています。つまり、DVD-RやDVD-RWがあるのですが、この違いは一度書き込みをしたら追加や上書き、削除ができない=一度書き込みしたDVDは読み込むことしかできない=読み込み(-R:Read)か、再書き込みができる(-RW:Rewritable←Read/Writeではありません)の違いです。CD-ROMの「-ROM」は「リード・オンリー・メディア(read only media)と表記されていますが、これはDVD-Rの「-R」と同じ意味です。
「2. インターフェースがない」については、例えばこのような例がありました。ブログ主は、いつかビデオの編集(ソニーのハンディカムで撮影した映像)をしようと、編集用ソフトとケーブルを買っておいたのですが、そのケーブルの規格が「iLINK」(アイ・リンク)というもので、このケーブルが新しいPCに接続できないことが判明しました。インターフェイスがないというのは、即ち、それを差し込む口がないということです。
PCへ差し込む側をUSB接続に変換するアダプターのようなものもあったらしいのですが、売り場に置いておらず、結局このケーブルは使えないことが分かりました。(XP機には接続できるので、一度XP機でビデオ映像を吸い上げて、新しいPCに持っていくしかなさそうです。)
■データの移植
これは購入後の話ですが、メールアドレスの移植は重要なので言及しておきます。
まず、XP機の頃ではプリインストールされていた(出荷時に既に入っていた)Outlook Express(アウトルック・エクスプレス)はWindows8機には入っていません。Outlook Expressによく似た使い勝手のメーラー(メールソフト)を使用したい場合は、Windows Liveメール(ライブメール)というものがMicrosoftから提供されているので、これを自分でインストールして使用する必要があります。
下は富士通のFAQですが、ここにWindows Liveメールのインストール方法やアドレス帳を移行する方法が説明されているのでリンクを貼っておきます。
なお、新しいPC(Windows8)を使い始めるに当たっては自分でセットアップをしたり、使いやすいように設定をする必要があるので、下記のwebページにその作業内容を覚え書きとしてメモしています。メーカーや機種が異なっても、だいたい同じようなことをしなくてはならないので、参考になるかも知れません
【追記】
■Windows8からWindows8.1へのアップデートはいつすべきか
まだWindows8搭載のPCを購入していない場合は、そろそろ発売され始めた8.1搭載PCを購入すればよいのですが、Win8機を持っている場合、自力で8.1にアップブレードする必要があります。
Microsoftの公式サイト(『サポートライフサイクル検索:Windows8』)によると、「メインストリームサポート」は2018/01/09まで、「延長サポート」(※)まで含めると2023/01/10までとなっています。
※ 『マイクロソフト サポート ライフサイクル ポリシーに関する FAQ』の「3. ソフトウェア製品に対してのメインストリーム サポート、延長サポート、オンライン セルフヘルプ サポートで、それぞれどのようなサポートが提供されますか?」にあるように、「延長サポート」は致命的な不具合などに対する修正プログラムの配布など、サポート範囲はは限定される。
但し、サポートライフサイクルのページでWindows8.1の備考欄を見ると、下記の記述があります。
Windows 8.1 には、Windows 8 と同じライフサイクル ポリシーが引き続き適用され、サポートは 2023 年 1 月 10 日に終了します。Windows 8 のお客様は、引き続きサポートを受けるために、Windows 8.1 更新プログラムの一般公開後 24 か月以内に Windows 8.1 に移行する必要があります。詳細については、Windows 8.1 のよく寄せられる質問 (FAQ) を参照してください。
つまり、2013/10/18の一般公開後2年以内にWindows8.1へアップデートしなくてはならないことになります。これは、Windows Updateで自動的に行われるバージョンアップ(ex. WindowsXPのSP2=サービスパック2からSP3へのバージョンアップ)と異なり、自分で「ストア」からダウンロードしなくてはならず、不慣れな方にはかなりハードルが高い用に思われます。
向こう2年の間にもう少し“ユーザに優しい”インストール方法が提供されるかどうかは分かりませんが、ユーザから見ると、Windows8.1はWindows8への機能追加という感じなので、焦ってすぐに行う必要はないでしょう。
特に、(ブログ主のように )今すぐ行うことは避けるべきです。と言うのは、ドライバ(周辺機器あるいは内蔵機器を制御するためのソフト)の提供が現時点では完全ではないからです。
メーカー製のPCなら、こういった更新は独自の方法で行うと思います。(東芝のPCなら、「東芝サービスステーション」というアプリ=ソフトで、更新プログラムを配布してくれます。)従って、PCに更新プログラムの通知があったら、きちんとインストールを行うといった注意が必要です。
【これ以前のWindows8関連の記事一覧】
- 【ブログ主覚書】Windows8のセットアップ No.4/スタート画面のタイルをグループ分けする (2013年9月13日)
- 【ブログ主覚書】Windows8のセットアップ No.3/画像管理ソフト「フォトギャラリー」を使う (2013年9月13日)
- 【ブログ主覚書】Windows8のセットアップ No.2/XPとの比較/スタート画面の編集 (2013年9月12日)
- 【ブログ主覚書】Windows8のセットアップ No.1 (2013年9月12)
日経 PC 21 (ピーシーニジュウイチ) 2013年 12月号
他に思いついたことがあれば、この記事に追記します。
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