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2013/10/31

【PCデータのバックアップ】@niftyマイキャビを使ってみる No.3/手動バックアップ

過去に下記の記事で@Niftyのオンラインストアレージを検証したのですが、改めて内容を整理するためにこの記事を書きました。(あくまでもブログ主が検証したり調べたりした範囲での記述なので、説明不足な点や誤り等あれば加筆修正します。)

【関連記事】

 

まず、「オンラインストアレージ(サービス)」について簡単に説明しておきます。

「オンラインストアレージ(サービス)」とは、「サーバーのディスクスペースをユーザーに貸し出すサービス」のことで、日本語ではオンライン+ストアレージ(保管、貯蔵場所)と表現しますが、英語では「file hosting (service)」(ファイル・ホスティング・サービス)と呼ばれます。

パソコン(以下PC)のファイルをPC以外のサーバー上に置けるシステムで、有料・無料のサービスが多数存在しています。(ex. MicrosoftのSkyDrive、GoogleのGoogle Drive、Dropbox、SugarSync、etc.)

目的や使い方としては、ファイルのバックアップ以外にも、他者と共有するためや、複数のPC、例えば、会社のPCで作成したファイルをオンラインストアレージに保存し、家のPCで使用するといったことが考えられます。

使い方の特徴は、PCに専用のアプリ(ソフトウェア)をダウンロードして、ファイルのアップロードやダウンロードといった処理を行い、そのファイルを(他のPCなどで)閲覧したり転送するのはインターネット上、つまりInternet Explorerなどのブラウザを使用して行います。

 

@niftyマイキャビのイメージ

インターネットでマイキャビにログインすると、大きく2つの仕組みがあり、それを簡単な図で表したものが下の図-1です。

Mc00 図-1

『マイキャビ』というのは、その中にフォルダを自由に作成したり、PCからファイル単位でアップロードして使用するものです。(1度に一つのファイルしかアップロードできないので、大量のファイルをアップロードするのは面倒。但し、『バックアップ』にアップロードしたファイルは『マイキャビ』にコピーすることも可能です。)

フォルダやファイルへのリンクをメールで知人などに送ることにより、知人はファイルを閲覧することができます。この時に自動的にパスワードが設定され、また、共有を許した相手にダウンロードを許可するかどうかの指定も可能です。(この機能についてはマニュアルを読んだだけでまだ検証していません。)

一方、『バックアップ』とは、指定したフォルダの中身をまとめてアップロードし、保管できる機能(場所)です。

『バックアップ』には以下の2つの方法があります。

  • PC側で特定のフォルダを「自動的にバックアップ」するよう指定するか、
  • 「個別に(ワンタイムで)手動バックアップ」する

「自動的にバックアップ」する対象にしたフォルダはPC側のアプリ『マイキャビエージェント』により常に監視され、10分ごとに、変更が加えられた場合はその“差分”を自動的にバックアップしてくれ、PCと同期が取られます。

「ワンタイムの手動バックアップ」とは任意にフォルダを指定してサーバー上にアップロードするもので。そのフォルダ内のファイルを編集したり削除したりしても、再度アップロードしない限り、サーバー上のフォルダの内容に変化はありません。

@niftyマイキャビ全体では、2GB(ギガバイト)までは無料で、有料のサービスとしては、10GB-315円(税込)/月となり、これ以外に30GBや100GBのプランもあります。(詳細は上に挙げた過去記事や、その中にリンクを貼った公式サイトでご確認下さい。操作方法のマニュアルもPDFで提供されています。)

ここまでの説明で大凡のイメージは掴めるかと思いますが、個人的には、旅の写真や今はあまり参照しないファイル等を、DVDやUSBドライブにバックアップを取るような感覚で、この『手動バックアップ』を利用できないかと思いテストしてみることにしました。

 

手動バックアップ(前提)

今回はテストのため、(WindowsXPのPCの)「マイドキュメント」に、下のような構造のフォルダを作成しました。

Mc03 図-2

マイキャビエージェントは起動されると、下のように「タスクトレイ」にキャビネットのアイコンで表示されます。(つまり、常駐する。)

Mc05  図-3

 

 

1. フォルダの指定~アップロード手順

ここでは簡単に書きますが、最初にログインを行う必要があります。マイキャビエージェントをクリックして表示されるメニュー(以下、メニューとのみ表記)から、「利用設定」を選択すると、@nifty IDとパスワードを要求されます。これでログイン完了です。以下、アップロードまでの手順を説明します。

1-1. メニューから「アップロード状況」を選択

Mc04 図-4

ここでは、前回のアップロードの結果を見ることができるほか、ファイルやフォルダを指定して手動アップデートを行うことができる。[ファイルの追加]をクリック。

 

1-2. [フォルダーを追加]ボタンをクリック

Mc06 図-5

1-3. フォルダの参照

Mc07 図-6

ここでバックアップ対象とするフォルダを指定するが、最下層のフォルダ単位でしか指定できない。(上位の「MyCabi_test」を指定することはできない。自動バックアップの場合は上位のフォルダを指定すれば、その下にあるフォルダやファイルは全て対象となる。)

従って、「MyCabi_test01」と「MyCabi_test02」をバックアップするには1-2と1-3の手順を2回行う必要がある。

 

1-4. 送信キューを保存

Mc08 図-7  図-7

「キュー」(queue)とは「待ち行列」のことで、送信が行われるのを待っている状態を意味する。[保存]ボタンをクリック。

 

1-5. 一つ前のウィンドウに戻るので、[アップロード]ボタンをクリック

Mc09 図-8

左がボタンを押す前で、アップロードが完了すると右のように表示される。(ステータスが「成功」となっている)

  

1-6. インターネットで@niftyマイキャビを確認

Mc10 図-9

左側の「バックアップフォルダー」を見ると、ルート(最上位)に「バックアップ一覧」というドラムのアイコンがあり、その直下にPCの名称が表示される。

今回対象にしたフォルダは「毎ドキュメント」(My Document)の下にあったので、「My Document」の下に「MyCabi_test」、その下に「MyCabi_test01」と「MyCabi_test02」が作成されて、中に保存 されていたファイルが表示されているのが分かる。

 

2. 補足/動作確認のテスト

以下、いくつかのパターンの動作確認を行いました。

■フォルダにファイルを追加

図-2に示したように、最初は「MyCabi_test02」フォルダに「a」と「b」という2つの画像ファイルを置いたが、新たに「c」を追加(図-10)して、「MyCabi_test02」全体をアップロード。

Mc02 図-10

この後@niftyマイキャビを確認すると、『バックアップ』内にある「MyCabi_test02」には新たに「c」が増える。「a」と「b」は同じファイルだが、アップロード時間を見ると更新されており、実は上書きされていることが分かる。

従って、例えば「a」の画像を編集して(名前は変えない)アップロードすると、サーバー上の「a」もその内容が反映している。

■ファイルをリネームして(名前を変えて)、再度アップロード

例えば、「a」を「aaa」とリネームして「MyCabi_test02」全体をアップロードすると、サーバー上には、「a」、「b」、「c」、「aaa」の4つのファイルが保存される。(「a」が消えて「aaa」に置き換わるわけではない。)

これは使い方によっては、バージョン管理にも使用できる。

 

手動バックアップに適した使い方

今まで検証したように、『手動バックアップ』では、フォルダ単位だけでなく、図-5で[ファイルを追加]ボタンを使用すれば、ファイル単位でも追加できます。

従って、PC内にあるフォルダ間のファイルのコピーのような使い方ができると言えます。

一方、『自動バックアップ』は最初の方に書いたように、10分おきに監視下にあるフォルダの内容をそのまま保存できるため、PCがクラッシュしたときなど、ほぼ直近の状態を復元したい場合に使用します。(ローカル=PC側で削除したファイルはサーバー上でも消えファイルの名前を変えたら、サーバー上のファイルも その名前になります。)

但し、以前の記事で検証したように、『自動バックアップ』で一度バックアップ対象に指定したフォルダは削除できなくなるので、頻繁に中にあるフォルダを作ったり削除するようなフォルダ、例えばマイドキュメント全体をバックアップ対象にしてしまうと、使い勝手が悪くなるような気がします。

『自動バックアップ』で一度バックアップ対象に指定したフォルダは削除できませんが、その下にあるフォルダは削除可能です。但し、マイドキュメントのような上位のフォルダで指定してしまうと、一時的にフォルダを作成した間にバックアップが取られてしまったり、ファイル名を変える度に、それらが“差分”としてどんどんサーバー上に追加されてしまいます。

『自動バックアップ』機能を利用して『手動バックアップ』のような使い方をするには、例えば、マイドキュメントの中にでもバックアップ用フォルダを作り、そのフォルダをバックアップ対象に指定しておきます。そして、サーバー上にアップロードしたいファイルやフォルダがあれば、その中に放り込んでおけばよいわけです。10分おきにマイキャビエージェントが内容が変わっているかどうかチェックしてくれ、自動的にサーバーにアップロードしてくれます。

『マイキャビ』や『自動バックアップ』の検証もいずれするつもりですが、以上でだいたいの使い分けは分かるかと思います。

 

【関連記事】

古い記事

以下はあらためて使い勝手をテストした記事

 

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お役に立ってなによりです。
テストした個人的な結論は、“自動バックアップの機能を手動バックアップのように使い、必要なものは更に手動で「マイキャビ」にコピーか移動しておく”でした。

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