【ドールハウス工作】 No.94 テーブルの作り方【How to】
(。◕‿◕。) 最近、簡単なテーブルを作ったのですが、その製作過程の画像を利用して、以前予告したテーブルの作り方をご説明したいと思います。
ミニチュア製作ワンポイントメモ(No.2) テーブルの作り方
テーブルなどの家具に脚を接着する方法いくつかありますが、ここでは一番簡単な、『幕板(まくいた)』を使った方法を説明します。上の画像の脚と脚の間に天板と並行に接着されている板(棒)が幕板です。
最初に手順をざっと説明すると、部品をカットしてから、カッティングマットのように方眼が描いてあるものの上で組み、脚と幕板につけたボンドが乾いたら、天板を裏返しに置き、その上に接着します。
〔図-1〕
【設計:サイズを決める】
設計などと大層なことを書きましたが、ブログ主は設計図なんて滅多に描きません。
木材をカットする作業をなるべく省きたいので、3mm厚のアガチス板を6cm幅、4.5cm幅などと常備していて、作るものによって板を選び、長さは「だいたいこのくらいかな?」と定規をあてて見当を付けて決定していますが、最初に決めるのは天板のサイズです。
脚に使うのはヒノキ棒で、華奢なものは4mm角、それ以外は5mm角のものを使っています。長さは普通のテーブルは57mmくらいで、天板の厚さ3mmと併せて60mm、ドールハウス(1/12サイズ)の世界では高さ70cmくらいです。
ミニチュア家具作りに使用する木材(工作材については、『ミニチュア製作ワンポイントメモ(No.1) 木材』をお読み下さい。
その他の部品のサイズの決め方ですが、ブログ主は下のように、だいたい脚は5mm引っ込んだところに付けるので、例えば9cm×5cmの天板のテーブルで4mm角の脚を使うのなら、長い方の幕板は、9-0.5×2-0.4×2=7.2(cm)と計算します。短い方は5-0.5×2-0.4×2=3.2(cm)。これをメモしておく程度です。
〔図-2〕
幕板は脚より薄い板(棒)を使っています。4mm角の脚なら、厚さ3mmで、幅は5~8mmくらい。ヒノキ棒は2mm厚や3mm厚のものが何種類かの幅で売られているので1本買っておくといいと思います。価格は90cm長で30円前後です。
この記事の最初にあるテーブルの脚のような装飾的な削り方は『【ドールハウス工作】 No.129 テーブルと棚のミニチュア/Gemuetlichkeit No.3』に説明を記載しました。
【テーブルの脚の接着方法】
1. 材料をカットする
サイズを決めたら、木材に鉛筆で印を付けてカットします。断面が毛羽立っているので、サンドペーパーできれいにして下さい。
右上に移っているのは角材に巻き付けたサンドペーパー(紙やすり)ですが、かまぼこ板などに両面テープで貼り付けたこういうものを作っておくと作業が捗ります。なお、紙やすりは「から研ぎペーパー」というタイプのものが丈夫です。番手は240番くらい。(仕上げ用には400番を使っていますが、数字が大きくなるほど目が細かくなります。)色が濃くなっている部分は摩耗してしまったところで、画像のものはそろそろ替え時です。
今回はテーブルクロスを掛けてしまうので、脚以外はベニヤ板とバルサの端材を使い、脚だけヒノキ棒を使っています。
2. 脚を組み立てる
カッティングマットのマス目をガイドにして脚と幕板が直角になるよう木工用ボンドで接着します。ボンドがはみ出すと、塗料によってはその部分に色が載らないので、爪楊枝や端材などで、付けすぎないように均等にボンドを伸ばしておいて下さい。
これを2組作ります。
次に残りの幕板2本で脚を組み立てます。真上や真横から見てまっすぐになっているのを確認しながら行います。
【追記】短い方の幕板と同じ長さの棒を脚の下部に付け、更に、その棒どうしを長い方の幕板と同じ長さの棒で繋げる(上から見るとHの形)と脚がまっすぐに作れます。(サンプル→『【ドールハウス工作】 No.218 エプロンとテーブルのミニチュア』)「H」の形でなくても「口」のような形に脚4本を繋げてもいいでしょう。
3. 天板と脚を接着する。
天板に接着する部分にボンドをつけ、天板を逆さに置いて、その上に脚を載せ接着します。
4. 仕上げのヤスリ掛け
ブログ主は最初は組み立てることで精一杯で気づかなかったのですが、実物の家具の角は直角と言うことはありません。印を付けたようなところはヤスリを掛けておくと柔らかい感じに仕上がります。
脚の長さが異なってがたつく場合は、長すぎる脚を削ります。脚を持ってヤスリの上でクルクルと円を描くようにすると、均一に削れます。
塗装をし、ニスを塗って完成です。
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【その他の脚の接着方法】
他には、下のコンソールテーブルのように、ダボを使って脚を接着する方法もあります。
ダボとはドイツ語のDübel(デューベル)に由来するそうで、一般的な家具などでも、木材どうしをつなぎ合わせるのに使う部品です。 コンソールテーブルの脚をつけるのに使いました。爪楊枝を削って使ったのですが、折れやすいので、竹ひごを使うといいでしょう。
下のテーブルの脚のつけ方は『【ドールハウス工作】 No.76 100均木箱で作るミニショップ No.2/Miniaturbud』でご紹介しています。
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