【ドールハウス工作】 No.93 『木骨の家』 No.5(最終回) /Fachwerkhaus
(。◕‿◕。) 『木骨の家』の最終回です。
こんな風(↓)になりました。
看板です。
読めない!
これはドイツのフラクトゥール(Fraktur)というゴシック体の活字で、「亀の子文字」とか「ひげ文字」とも呼ばれます。
ついでにブログ主のPCに入っているフォントでアルファベットを書いてみると、こんな感じです。
ドイツのレストランなんかの看板によく使われていますが読めないので、大抵、店の名前がよく分からないまま店に入ることになります。(このページの下の方に貼った旅のスクラップブックの画像にあるレシートにもこの文字が使われています。)
看板に書かれているのは、
BIERSTUBE BÄREN
で、BIERSTUBE(ビアストゥーベ)は小さなビアホール、まぁ、イギリスで言えばパブで、BÄREN(ベーレン)はBÄR(ベア)=熊の複数形なので、「居酒屋 熊亭」みたいな感じです。
看板の飾りはホップのつもり。100円ショップの小麦粘土で作りました。
1枚目の画像にある黒板(立て看板)には「Biergarten geöffnet」と書きました。(英語に直訳すると、beer garden opened(open)」)「ビアガーデンやってます」みたいな。
内部です。
このカウンターにはちょっとレジスターが大きかったかな。他のミニチュアに変えて再度内部を映してみました。
照明(傘)は、100円ショップ・セリアのスイーツデコグッズで、パフェグラスです。脚をカットして穴を開けました。
今回使った麦球(電球)は1.5V用のもので、家にあったものです。電池一本分(1.5V)なのでやや暗いのですが、こういう店には丁度いいようです。
麦球と乾電池ボックスでこのような照明をつける方法は『【ドールハウス工作】 No.84 『クラインガルテン』 No.5 机とツールウォールのミニチュア/Kleingarten』に掲載した画像をご覧下さい。
カウンターの上にはビールサーバーを設置。これはワイヤーとウッドビーズ、鳩目なんかで作りました。
右手の壁面が寂しかったので、手持ちのシールを縮小コピーしてコラージュみたいに貼り付けた額を飾りました。
さて、ここまでの画像で、この店がドイツのどの都市にあるビアホールか分かりますか?
ヒントはこの画像。もし分かったら、相当のビール通です。
解答の前にミニチュアの説明をすると、ビールグラスは棒の先端に安全のために付ける保護キャップとハトメ、ワッシャーという金具で作っています。
中央のビールはφ8mmの丸棒をカッターナイフで削って作ったもの。単純な形なので1本5分程度で削れました。右端のバーボンはついでに作ったもの。アーリータイムス(Early Times)のラベルはペンで描きました。
で、解答ですが、答えはデュッセルドルフ(Düsseldorf)。
ALT(<Altbier/アルトビア)はデュッセルドルフのビールなのです。上面発酵の、コクがあるけれどスムースな飲み心地のビールでした。(イギリスのエール〔Ale〕に似ています。)
トロップフェン・フェンガー(※)も作りたかったけど、省略。
※ このような脚(ステム)つきのグラスでビールが出されるときは、必ず、左のスクラップブック右下に貼ったような円形の紙を脚の周り、台(プレート)を覆うように付けてくれます。
これは、グラスを伝った泡や水滴を受け止め、テーブルに垂れるのを防ぐためのもので、Tropfenfänger(トロップフェン・フェンガー)とか、Pilsdeckchen(ピルス・デックヒェン)と呼ばれます。
トロップフェンは「水滴」、フェンガーは「捕まえるもの」、ピルスは「ピルゼン」(チェコのピルゼンに由来する下面発酵のビールで、日本のビールはほとんどこのタイプなので、日本風のビールが飲みたければ、「ピルス、ビッテ!」=「ピルスをお願いします!」でOK。)、デックヒェンは「覆うもの」くらいの意味かな。
ピルスは足つきのグラスを使うものなので、このように呼ばれるのでしょう。
スクラップブックにはこのビールを飲んだときのレシートが貼ってあり、ここでも店名がフラクトゥールで書かれていますが、書いてあるのは「Weißer Hirsch」(白鹿)です。
後は作り置きのミニチュアなんかを適当に並べてみました。
これで、『木組の家』は終了です。最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
別のタイプの100均木箱を使ったドールハウスを作りつつあるので、次回からは、それをご紹介します。
(拍手は記事を読んで下さった方とのコミュニケーションツールとして設置しています。面白かった、役に立った、等々、「(・∀・)イイネ」と思われたらクリックしてください。)
【このシリーズの記事一覧】(ナンバリングを間違えてる?ようでNo.3はありません。)
« 【ドールハウス工作】 No.92 『木骨の家』 No.4 家具&レジのミニチュア/Fachwerkhaus | トップページ | 【ブログの楽しみ方】マイフォトの活用方法【ココログ】 »
コメント
« 【ドールハウス工作】 No.92 『木骨の家』 No.4 家具&レジのミニチュア/Fachwerkhaus | トップページ | 【ブログの楽しみ方】マイフォトの活用方法【ココログ】 »
初恋さん、こんにちは。
フラクトゥールをお書きになったことがあったんですね。
ドールハウスの家具の本で、トールペイントの手法で模様を描いた家具があって素敵だったので、いつかトールペイントのまねごとをしてみたいと思っています。
実際、図書館で本を借りて必要なところ(筆の使い方)をコピーしてあるのですが、とても特殊な描き方ですね。
投稿: 大師小ブログ主 | 2013/06/04 17:37
ついに完成ですね♬
ひとつひとつのものが全部あわさると、素敵なお家になりましたね。
フラクトゥールという字体は知らなかったのですが、トールペイントを習っていたときに何度かいたことがありますが、とても難しかったです。
この字体の見本があったらもう少し上手く描けていたかも知れないです。(笑)
それから、アンティーク風の照明も素敵でした。
投稿: 初恋 | 2013/06/02 22:43