【PCデータのバックアップ】@niftyマイキャビを使ってみる No.1
この記事の目的
この記事は『【PCデータのバックアップ】@niftyバックアップV2を使ってみる』という記事の続きで、PCデータのバックアップ手段として、なるべく費用を掛けずにオンラインストアレージにPC内のデータのバックを保存する方法を説明します。
タイトル通り、『@niftyマイキャビ』を検証するものですが、これを利用するには、niftyのユーザIDを取得している必要があります。
なお、この記事での操作説明はWindowsXPをベースにしています。
その前に、前回の記事のフォローです。
『@niftyバックアップV2』の容量が不足したら
前回書いたように、このシステムは、(最初にバックアップを取った後は)差分のみがバックアップされるので、データは累積する一方で、一方、「○日前のバックアップを削除する」というような処理はできません。
それで、オンラインストアレージの容量を増やさずに利用し続ける場合は、一度バックアップされたデータを削除して空にしてからバックアップを取り直すという作業が必要です。
先日をの作業をしたところ、7GB弱のデータをアップロードするのに23時間以上かかりました。その後は差分(追加、あるいは変更したファイル)のみバックアップされるので、日々のバックアップは数分で完了し、軽くなったような気がします。
『@niftyマイキャビ』の検証
以前から『マイキャビ』という機能がありましたが、無料で利用できる容量は20MBと少なく、2013年4月30日にサービスが終了します。
それに代わって2GBまで無料で利用できるマイキャビのサービスが開始され、現在利用している『バックアップV2』(以下『V2』)と機能が被る部分もある(料金は若干安い)ので、検証してみました。
【料金一部抜粋】
- 2GB 無料 10GB 315円(税込)/月
- 30GB 525円(税込)/月
- 100GB 1260円(税込)/月
詳しい機能の比較は前述の公式サイトをお読み下さい。個人的に目立つ違いと感じるのは、以下の点です。
- 『V2』は1日1回、PCの使用率が低い時間帯に自動的にバックアップが開始され、『マイキャビ』は10分おきに差分のみバックアップを行う。
- バックアップされたファイルは『V2』では閲覧等はできず、使用するには丸ごとリストア(PCにダウンロード)しなくてはならないのに対し、『マイキャビ』はここのファイルにアクセスし、ダウンロードや転送、あるいは他の人にアクセス許可(編集は不可)を与えることもできるので、ファイルの受け渡しにも使用できる。
- 2に関して『マイキャビ』では①自分で意識してファイルをアップロードする「マイキャビ」と②指定したフォルダの中身が自動的にバックアップされた「バックアップ」とは別々のメニューになっており、知人などに公開できるのは①です。
気になるのはバックアップのタイミングが10分おきという点で、バックアップの際にどれほどシステムに負荷が掛かるのか分からないので、これはしばらく使い続けてレポートしようと思います。但し、バックアップされたデータをファイル単位でダイナミックに削除できるのは便利だと思います。
それ以外の機能は、必要な人には便利でしょう。
少し操作して気になったのは、画面の描画に時間が掛かってもっさりしている点です。サムネイルの表示とか、操作の途中で出るウィンドウに、モーダルウィンドウ(モーダルダイアログボックス)を部分的に使用されていて、表示が遅くて少しもどかしい感じがします。
モーダルウィンドウとは、本来はウィンドウの操作中は画面の制御を他に渡さないようにするものだと思うのですが、背景が暗くなって、ウィンドウがニュルっと出てくるあの画面は、機能上必要なのか、見た目がかっこいいと思って使っているのか理解に苦しむところです。(アップロードするファイルを指定するウィンドウは旧来のダイアログボックスで、すぐに表示されるので、その差が気になります。)
以下、画面のキャプチャを取りながら作業したので、簡単にご紹介します。
■「マイキャビ」画面
「マイキャビフォルダー」欄を見ると分かるように、ルートの「マイキャビ」があり、その下に自由にフォルダを作成できます。アップロードしたファイルはフォルダ間の移動も可能です。
また、フォルダ内の表示は、「表示」のアイコンでサムネイルやリスト形式(ファイル名で表示)を指定可能です。
■フォルダの公開
「フォルダを送る」というアイコンをクリックすると、メール宛にフォルダの公開を連絡することができます。
「フォルダを送る」
(これがブログ主が嫌いなモーダルウィンドウですw ココログの画像拡大にも使われていますが、これを指定すると画像を見ながら本文を読むということができなくて不便に感じます。それはさておき、)
画面を見ると分かるように、パスワードを付けたり、公開期間を1日~無期限で指定することも可能です。(この先は操作していませんが、指定したアドレスに送られるメールにURLが記述されていて...という操作になると思います。)
■バックアップ
バックアップを行うには別途クライアント側(PC側)に「エージェント」と呼ばれるアプリをインストールする必要があり、インストールするとタスクトレイに常駐します。
「自動アップロード設定」
自動アップロードの対象にするフォルダは「追加」で指定します。
ここで追加したフォルダ内のファイルは一旦「待機」状態になり、アップロードが完了するとタスクトレイのマイキャビアイコンからバルーンが表示され、「アップロードの完了」というメッセージが表示されます。
■web上のバックアップフォルダ
「バックアップ一覧」はPC内のフォルダの階層構造が保たれています。つまり、PCのハードディスクと同じ名前のフォルダ内に同じファイルが存在していることになります。
『マイキャビ』の不具合
検証中に以下のような不具合が発生しました。
バックアップ対象に指定したフォルダは削除または移動ができない。
これは、マイキャビのエージェントを終了した状態で、Cドライブにあるバックアップ対象フォルダをDドライブに移動しようとして発生しました。
niftyに問い合わせたところ、「同様の現象が出たが、一度PCを再起動してエージェントを終了させると移動ができた。」という回答をもらいましたが、当方のPCではダメでした。ちなみにnifty側で検証したPCはWindows7ということで、OSの違いが関係するのかも知れません。
なお、エージェントのバックアップ対象のリストから該当フォルダを一旦削除して保存し、エージェントを終了させてから移動を行ったところ成功したので、バックアップ対象リストが影響していることは明らかです。
例えば「マイドキュメント」全体をバックアップ対象にしていて、その中のフォルダを削除したりできないとなると大変不便で、使用に耐えないことになります。(追記:その後、上位レベルのフォルダをバックアップ対象にしていても、その下にあるフォルダの削除や移動は可能との回答を得ました。詳しくは、『【PCデータのバックアップ】@niftyマイキャビを使ってみる No.2』に書く予定です。)
現在、niftyで調査中なので、回答を得次第レポートしますが、これを見ても分かるように、まだシステムが“熟(こな)れていない”ので、当面はバックアップ機能以外を使うことをお薦めします。
と、この記事を保存したとほぼ同時にniftyからメールが来て、
【重要】「@nifty バックアップV2」サービス終了のお知らせ
突然のご連絡となり誠に恐縮でございますが、現在お客様にご利用いただい
ております「@nifty バックアップV2」につきまして、2013年9月30日 午後3
時をもって、サービスを終了させていただくことになりました。
だって。
【関連記事】
古い記事
- 『【PCデータのバックアップ】@niftyマイキャビを使ってみる No.1』 2013年4月 8日
- 『【PCデータのバックアップ】@niftyマイキャビを使ってみる No.2』 2013年4月11日
以下はあらためて使い勝手をテストした記事
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