【ドールハウス工作】 No.70 ミニチュアブック/MiniatureBucher
(。◕‿◕。) ミニチュアの本を試作してみました。
こんなの(↓)。
表紙のサイズは2.8×2.0cmくらい。
製本は高校生の頃、美術の時間にやったことがあり、ミニチュアの本も以前作ったので、何が試作かというと、表紙の素材をテストしたからです。
今までは紙を使っていたのですが、布でできないかと考えていて、たまたま以前100円ショップ(セリア)で見つけて買っておいた「アイロンプリント布」というのを見たら、表面が布地風なので、これならPCで加工した画像を印刷できるし、面白そうと試してみたのです。
サイズはページに使用する紙の厚さにも左右されるし、それに合わせて背表紙の幅などの微調整がいるし、正確な作り方は説明が難しいのですが、ブログ主の覚書がてら、簡単に作り方を書いておきます。
1.ページを用意する
中身を印刷する場合、両面に印刷するのは難しいので、紙は横長に用意し、蛇腹に折ってページにします。この時、いかに正確にカットし折るかがきれいに作るポイント。印刷しなければ、見開きサイズに紙をカットし、谷折りにしたものを何枚も重ねてもいいかと思います。
これをきれいに重ね、背表紙に接する部分にボンドを付けてクリップなどで固定します。
2.背表紙に接する面の幅(つまり本の厚さ)を計り、これで、表紙(表表紙と背表紙、裏表紙)のサイズを決めます。
3.見返しと表紙を作成
ちょっとその前に...
大阪市立中之島図書館の『「本」の部分の名称』を見ると正しい本の構造と各部の名称が分かりますが、通常の製本では、背表紙とページは布(「喉布/のどぬの」と呼ぶそうです)で接着し、上下に「はなぎれ」と呼ばれる装飾用の布を少し見せるようにして挟みます。これは着物の伊達襟(襦袢の襟と着物の間に飾りのために挟む襟)みたいな感じです。
また、表表紙・背表紙とページは「見返し」という紙(見開きページのサイズの紙を谷折りにして表紙には全面に接着、ページ側には背表紙に近い部分だけを細く糊付けする紙)で接着するのですが、ここでは、図-1のような形の、きれいな紙を用意して「見返し」と「はなぎれ」を兼用させています。
この紙をコの字型折って(図-1)、2で作ったページの周囲に背表紙部分だけ接着します。(図-2)
これを図-3のようにして作った表紙に貼り付けます。図-3の表紙は布に紙を貼ったところを示していますが、図のように四隅をカットして、紙を包むように糊代を折って接着します。
豆本の正確な定義はよく分かりませんが、小さくても正式な製本をするものとしたら、これは豆本とは言えないでしょうが、ミニチュアの場合、どこまで緻密に作るか(どこで妥協するか)個人の自由なので、上記作り方をベースにご自由にアレンジして下さい。
なお、今回はgutenberg.orgが提供している(閲覧)無料のeBookの「THE TALE OF PETER RABBIT」(ピーターラビット)の画像と本文を私的利用のためにコピーして作ったものですが、厚い本は全文、薄い本は適当に画像と本文を数ページ分だけ使用して作りました。
棚などに接着してしまい、開いて読むことができるミニチュア本でなくても良いというのであれば、バルサやスチレンボードから本型の板を切り出し、下のようにレザー調のシールや表紙だけは上で説明したようなものを貼って、本のように見せれば簡単です。
このレザー調シールも100円ショップ(セリア)で見つけたもので、画像の色ともう少し濃いブラウンの2色がありました。
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