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2013/02/02

【ドールハウス工作】 No.43 レザークラフトでミニチュアブーツ

(。◕‿◕。) 図書館で借りた『革で作るミニチュア小物』という本を参考に、ミニチュアの革靴を作ってみました。

こんなの↓

Boots01sm2
サイズ(靴底の長さ)が3.6cmくらい。(1ユーロコインはほぼ10円玉と同じ大きさです。)

靴紐はレザーの細紐も買ったのだけれど、手持ちの、100円ショップのラッピング材として売られていた麻紐の方が可愛かったので、それを使用。 
  

 

 

下は本の表紙で、左下に映っているブーツのハイカット版です。

まぁ、レザークラフトというにはおこがましいと言うか、何と言うか...

本来はもっと色々な処理をしなくてはならないのだろうけれど、取りあえず最低限必要な針と麻糸、それと、靴紐を通す穴を開けるポンチだけ買って、手持ちの革で作りました。

指定の革より薄いものを使ったからか、フニャフニャしてるので、靴の中にティッシュペーパーを詰めてごまかしてます。 (霧吹きで水を掛けて乾かしたら、この形が保てるかなぁ?)

 

Boots02sm2

イメージとしては登山用のブーツなので、前に作ったリュックやピッケルなどと並べてみました。

実寸(12倍のサイズ)にすると、43cmになるので、1:12のスケールとしてはちょっと大きすぎるのだけれど... 
  

せっかくなので、以下に、上記の本のレビューも含めて、ブログ主のような全くの初心者で、こういうものを作りたいと思われる方の参考になるようなことも書き留めておこうと思います。(商品画像は価格が分かるよう、アフィリエイトの画像を使っています。)

作品を作るのに必要な道具とテクニック

この本に収録されているミニチュアは、Amazonの「なか見検索」で目次や作品を何点か見ることができるので詳細は省略しますが、靴やバッグが数種類、カメラやミニチュアブックといった作品もあり、全部で20種類掲載されています。

作品は、表紙画像でも分かるように、オブジェとしてだけでなく、ストラップやチャームといったアクセサリーに使えるようなデザインになっています。

最初の方に掲載作品を作るのに必要な道具や基本的なテクニックがまとめて写真入りで解説されているのですが、まるっきりの初心者がこれでレザークラフトの基礎を学ぶにはやや説明が不十分なところもあります。

一般的なテクニックは、例えば、レザークラフト・ドット・ジェーピー(Leathercraft.jp)の『無料で学べるレザークラフトスクール』(トップページ:http://www.leathercraft.jp/ )のようなサイト、或いは初心者向けの本などを参考にした方が良いかと思います。(それにより、「この本の作品は、この工程を省略しているのか」といったことが理解できます。)

例を挙げると、レザークラフトで使われる革の処理剤(下の画像)は本の中ではコバ(*2)の処理にしか使われないので、床面(*3)の処理のしかたなどは載っていません。

成分は、天然糊・天然ワックス・合成樹脂の混合物だそうで、「固めてツヤを出す」ためのもののようですね。

また、糸をロウ引きするところは、「ロウに糸を滑らせ、糸にロウをすり込む」という説明だけなので、どの程度すり込むのか、今ひとつ加減が分かりませんでした。実際に糸を使ってみると分かるのですが、最初に糸全体をロウの上でなんども往復させて、表面に満遍なくロウを塗り込みます。

 

  • *2 コバ:革の端、切り口のこと。
    「ちょっと変わった言葉だなぁ」と調べたら、漢字で「木端」と書いている方がいました。一般的には木の切れ端などを指すのですが、下の床面、銀面という言葉同様、ジャーゴン(jargon/隠語的な専門用語)なのかも知れません。
  • *3 床面(とこめん):革の処理された表側(銀面/ぎんめん)に対し、裏側の毛羽立っている面。一般的には「床面磨き」や「裏張り」などの処理を行う。

 

で、このブーツを作るのに必要な道具ですが、レザークラフトでは縫う穴を予め開けておくので、一般的には「菱目打ち」なども用いられますが、この本の説明通り、目打ち(実際に使ったのは精密ヤスリの丸型)で代用しました。

は、調べたら、他の糸でも良いようです(刺繍糸なんて使ってらっしゃる方もいました)が、本の通りに麻糸を買いました。(太さが3種類あるのですが、本には記載されていないので、「細」を買ってきました。30m巻きで200円前後です。)

予めロウ引きされている糸も市販されていますが、されていない糸はロウ引きを自分で行います。

ロウはレザークラフト用に下のようなものが市販されていますが、ブログ主は仏壇からロウソクを拝借。これ自体は実際にロウソクを使っている方もいるようなので構わないようですが、かなり念入りにすり込む必要があります。縫っている内にも糸が毛羽立ってくるので、縫いながらも時々ロウをこすりつけたら、かなり縫いやすくなりました。

はレザークラフト専用の針を使います。ステッチには色々あるようですが、この作品のような「平縫い」では、糸の両端に針を付け、同じ穴に対して、表と裏から縫っていきます。取りあえず買ったのは5本セットの針。(下の画像は適当に選んだもので「太」ですが、買ったのは細針。これも、本では指定されていませんが、まぁ、「細」だろうと。)


穴開けポンチは靴紐を通す穴を開けるのに使い、これまた本に説明がなかったのですが、たまたま本を手芸店に持参して型紙と商品と見比べ、1.5mmのものを購入(別途、台にするゴム板木槌が必要)。靴紐を針を使って通すことができるなら、穴は目打ちで開けても良さそうです。

皮抜きポンチ 1.5mm

皮抜きポンチ 1.5mm
価格:378円(税込、送料別)

ここまで読まれて、ブログ主が「全くの初心者にはちょっと説明不足かな」と思った理由がお分かりになると思いますが、とりあえず作ることはできました。

ハサミやカッター、ボンドといったものも必要ですが、これは既にお持ちか、近所でも入手可能なものでしょう。

この作品(ブーツ)ではコバの仕上げについては何も書かれていないのですが、毛羽立っているので、もうちょっときれいにしたいところです。通常はヤスリで磨くそうで、これはレザークラフト用のものを買わなくても、400番くらいのサンドペーパーで代用も可能らしく、木の端材に両面テープで巻き付けて使うといいと思います。(ちょっと大きすぎるのだけれど、かまぼこ板なんかでもいいかも)

更に磨くためには、下のような「スリッカー」というものを使いますが、この本に収録されている作品程度なら、目打ちの持ち手(木の部分)でも代用できると書かれていました。

 

なお、こういうものを手っ取り早く作りたいという方には、キットも売っています。(↓)サイズは、ブログ主が作ったものとほぼ同じです。

ただし、商品詳細を読むと、針や穴を開ける道具は自分で用意しなくてはならず、材料も1足分ではなく1個分だけなので、1対にするには2セット必要です。

 

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