【ドールハウス工作】 No.32 アンティーク望遠鏡のミニチュア
(。◕‿◕。) 先日100円ショップで買ったレザー調のシールを使って望遠鏡(テレスコープ)を作ってみました。
こんなの↓。
望遠鏡の長さは約6cmで、三脚の支柱(中心の棒)は爪楊枝の両端を切り取ったものを使っています。支柱は上下できるようになっている(←偶然です )のですが、この状態で全体の高さは8cm程度でしょうか。
レザーシールはどこに使っているかというと、望遠鏡のボディーです。
望遠鏡を作ろうと思ったのは、現在図書館で借りている『How to ドールハウス』(村上一昭著)という本の中の『星を見る部屋』という作品(表紙の右上の部屋)が気に入ったから。
『HOW TOドールハウス』(村上一昭著)
望遠鏡の作り方は後述するとして、この本について少しレビューっぽいことを書くと...
表紙の作品からも分かるように、実際にあるような部屋の精巧なミニチュアというよりは、デザイン性に溢れた、ややデフォルメされた空間になっているものが多いようです。
作品は、(ドールハウスとは本来そういうものですが)既成のミニチュアも使われていますが、ほとんどの作品のハウス(フレーム)の作り方が説明されており、家具や小物の作り方も数多く解説されています。ただ、家具などは手順を追って説明するものではないので、工作に不慣れな方やこれから始めようという方にはちょっと難しいかも知れません。
でも、糸車とかチェロなどの、ちょっと変わったものの作り方が載っていたり、ジオラマ風の作品(英国式ガーデン)の作り方や、ミニチュア作りのヒントになるようなテクニックがたくさん書いてあり、とても勉強になりました。
作り方が掲載されていなくても、シンプルなデザインの小物が多いので、自作する際の参考になります。(と言うことは、ビクトリア調みたいなゴージャス系やヒラヒラ系が好きな方はちょっと好みではないかも知れません。尤も、作品によっては曲線的な家具-例えば猫脚の椅子-もあります。)
素材も、簡単に手に入るようなものを使っていて、画用紙や発泡スチロールのような素材も効果的に使われています。
著者略歴によると、日本におけるドールハウスのパイオニアだそうで、この本は1996年(平成8年)出版ですが、その15年前に日本で初めてドールハウスの本を出されたそうです。
もう少し略歴を引用すると、「昭和27年生まれ。セツモードセミナーでイラストレーションを学ばれた」そうで、シンプルながら洗練されたデザインは納得です。
ミニチュア望遠鏡の作り方
本の中で著者が、設計のあと、作品を作っている内にディテールにこだわって変わってしまったものがあると語っていますが、この望遠鏡も、実際の作品と説明のイラストはちょっと異なっています。
ブログ主もあり合わせの材料を使っているため、独自に工夫した部分(特に望遠鏡は全く独自の作り方です)もあるので、以下、簡単に作り方を説明します。
【望遠鏡】
太い部分(②)は、100円ショップの祝い箸(丸箸)を3.5cmにカットして、レザー調シールを貼っています。(箸の直径は7mm程度なので、最終的に8mmくらいになっています。)シールを貼らずに塗料を塗って木製や金属製の望遠鏡にしても良さそうですね。
細い部分(③)は直径3mmの丸棒で、両端(①、④)は鳩目を使っています。所々太くなっている部分は紙を巻いてゴールドの塗料を塗っています。
【三脚】
脚(⑧)は3mm角のヒノキ棒で、長さは4.5cm、台座はバルサを一辺1.8cmの直角三角形に切り出して作りました。中央に支柱を通す穴を開けています。
脚の上の部分(⑦)はプラスチックのボタンです。中央に穴を開けていますが、ピンバイスや精密ドリルを使用してヤスリで穴を広げました。(精密ドリルや精密ヤスリは以前の記事、『【ドールハウス工作】 No.31 ゴブランチェア、と100円ショップで買ったもの』でご紹介しています。)
支柱(⑥)は前述のように爪楊枝を5cmくらいにカットして使いました。(直径は1.5mmくらい)。
その他、ファインダー(本体の上に付いていて覗くと十字が見え、位置合わせに使うもの)など、好みで装飾して下さい。
なお、接着剤は木工用ボンドのみを使いました。また、アクリル絵の具(トールペイント用塗料)でブラウンに塗ったあと、つや消しニスを塗っています。ご参考までに下に画像を貼りましたが、この商品はどこのホームセンターでも簡単に手に入ります。
和信ワシン水溶性つや消しニス 110mL |
同じメーカにはつや出しニスもあるので、どちらを使うかはお好みで。ただ、色を塗ることで既にツヤは出ているので、個人的にはつや消しニスの方が自然な感じになると思います。(このサイズのものにつや出しニスを使うと、ちょっとテカテカしすぎるような気がします。)
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。この記事がお役に立てれば幸いです。
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