【2012日本シリーズ】だます方もだます方。だまされる方もだまされる方
現在、プロ野球の日本シリーズが大詰め。☆ファンのブログ主としては、どちらのファンでもないけれど、この時期に見られる貴重な試合なので、楽しんでいます。
が...
第4戦は両チーム若いピッチャー(日本ハム:中村/巨人:宮國)の好投で面白い試合だったのに、第5戦でうって変わり、誤審で非常に後味の悪いものとなってしまいました。
その誤審とは4回表の危険球判定。様々なメディアが報じていますが、下はその一つで、タイトルはその記事(リンク切れ)より引用した多田野数人投手の言葉。
危険球めぐり微妙な判定 日本ハム側には不満残る
危険球をめぐって微妙な判定があった。巨人が5-2とリードした四回無死一塁、日本ハムの多田野が投じた初球は頭部付近へ行き、バントの構えをしていた打者の加藤はバットを引きながらのけぞるように倒れた。捕手の鶴岡によると、柳田球審は最初、ファウルとコールしたが、原監督の抗議を受けて死球に変更したという。鶴岡は「あれはバットの音。ヘルメットの音ではない」と納得していない様子だった。 試合後に柳田球審は「ヘルメットに当たったと判断した。難しい判断だった」と説明。退場宣告の直後は激しく球審に詰め寄った栗山監督は「審判に見えたのが正しい。その瞬間で判断したことが正しい」と冷静さを取り戻し、抗議の大半は言葉の行き違いだったとした。 多田野は加藤が死球を演じたとの見方を示し「だます方もだます方。だまされる方もだまされる方」と怒りを抑えられず、加藤は「必死にプレーした。何が起こったのかなという感じ」と明言は避けた。
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2012110100004
関連動画: 『[大誤審]多田野数人、危険球?[ノーカット] 』
http://www.youtube.com/watch?v=U4UwoDtTAD4
インコース高めの投球が、送りバントをしようとホームベースに身を乗り出していた加藤選手(巨人)の頭部付近に来て、実際は当たっていないにも関わらず、死球および危険球(通称)と判定されて、投じた多田野投手が退場を宣告されました。上の記事にもあるように、当初ファウルと判定するも、側頭部を抱えて痛がる加藤選手の“迷”演技にベンチを飛び出した原監督の抗議と加藤選手の、ヘルメットを指さして、「ここに当たった」というアピールが受け入れられ、判定はあっさり覆されるというお粗末さ。
解説の古田敦也氏や工藤公康氏も言っているように、「死球ではない」、「バットに当たっている」、と言うことで、プレーとしては単純なファウルなのですが...
野球では、アウトをセーフとアピールしたり、多少の“演技”はつきもので、良い(?)例は元広島の達川光男選手の死球アピール。まぁ、リアルタイムで見たら相手チームのファンは不愉快かも知れませんが、目にするのは珍プレー集での、あまりの見え透いた演技 に、球審に相手にして貰えないシーンなどとセットで見てるので、過去の面白プレーとして苦笑する程度です。しかし、面白いから許されるということを言いたいわけではなく、今回の誤審事件が異なるのは、相手投手を退場に追い込んでいる点。
何としても塁に出たいという必死さは分かるのですが、何も「頭部死球」をアピールしなくても...と、退場になった投手の無念さを考えると、非常に不愉快な行為でした。
日ハムの先発投手が失点してやや一方的になりかけていたとは言え、この時点ではスコアは5-2でだったのに、(多分)ロングリリーフをする予定だったと思われる多田野投手が退場になったことで、準備不足の投手が緊急登板で失点。その後の投手起用のプランが崩れ、完全に試合は壊れてしまいました。
この迷演技に騙されたとは言え、この塁審に確認することもなく危険球退場ジャッジを下した球審はいかがなものかと思いますが、どちらが悪質(或いは能力不足)かという問題ではなく、よりによって日本シリーズという舞台且つ滅多にない地上波の完全中継の日に起こってはならないことと、非常に残念でした。
また、今回の件で看過できないのは、打者があのような姿勢(=バントのためにベース上に顔を突き出していた)だったのに、あのコースを危険球とジャッジされてしまったことです。ラジオでの解説で梨田昌孝氏が「あれを危険球にされては野球にならない」というような発言があったそうですが、それも頷けます。
日本シリーズは明日から東京ドームに舞台を移します。どちらが日本一になるとしても、残りの試合は好試合を期待します。
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