Wordで年賀状-画像を自由に配置する/画像の上に文字を配置する-NEW
以前の記事をシンプルにリニューアルしました。(この記事はWord2003を使用しています。Word2013の記事はこちら→『【Word2013】Wordでかんたん年賀状作成/画像や文字を自由に配置する』)
年賀状など、写真等の画像の上に文字を配置する場合は、通常に文字を入力するのではなく、ワードアートやテキストボックスを使用して文字をオブジェクトとして作成する方が簡単です。
通常に文章を入力して、その途中に画像を挿入しようとすると、『行』の高さなどが関係してしまい、画像の配置が難しくなります。(参考記事→『Wordで年賀状-画像を自由に配置する/画像の上に文字を配置する-』の「4. 文章の途中に画像を挿入する」辺りで説明)
Microsoft公式の解説ページはこちら→『画像と文字列を配置する 』なんですが、難しいですね...
このページでは、Wordを使って、下の画像のような年賀状を作ります。
画像に丸や四角などの透過部分を作って写真を組み込むテクニックは、この記事の下方にある「関連記事」を参照して下さい。
下は、ここで使用している画像のサンプルです。(これらがPCに保存されていることが前提)練習する場合は、クリックして拡大表示してから、その上で右クリックし、表示されるメニューから、「名前を付けて画像を保存」を選択(クリック)し、PCに保存して下さい。
■ 背景画像
■ 日付の画像
上記画像は、キヤノン クリエイティブパークで無料配布されているのものを一部加工しています。(再配布にならないよう、画像に文字を入れたり、画質を落としています。)キヤノンのサイトには、他にもフォトフレームの画像など、たくさんありますので、年賀状造りにお薦めです。
なお、フォトフレームに画像を配置する方法は、同サイトのヘルプをご覧になるか、当ブログの記事『無料のフォトフレーム画像とExcelでスクラップブック風フォトギャラリー』をご参照下さい。Excel上での操作方法を説明するものですが、方法はWordとほぼ同じです。上のようなスクラップブッキングスタイルのサンプルで説明しています。なお、上述のキヤノンのサイトでは年賀状などのハガキに適したフレームも数多く無料で公開されています。
1.Word文書を新規作成し、サイズを「はがき」、上下左右の余白を0mmにする
メニューより、「ファイル」→「ページ設定」を選択し、「ページ設定」プロパティで行います。
[OK]で設定を保存するときに「余白が印刷できない領域に設定されています。...」と警告が表示されますが、[無視]ボタンを押します。(注意:このように用紙全面に画像を配置した場合、印刷の際、プリンターによっては再び警告が出る場合がありますが、プリンターに応じて適切な設定をしてください。)
2.背景画像を挿入
メニューより、「挿入」→「図」→「ファイルから」を選択し、背景にする画像を選択します。
次に、画像が選択された状態で、右クリックして表示されるメニューから、「図の書式設定」を選択し、「図の書式設定」プロパティで、画像のレイアウトを「背面」にします。
3-(1).文字を入力する(ワードアート)
画像の上に文字を配置する場合、文字を入力する方法は2種類有り、通常はテキストボックスを挿入しますが、文字を回転させたり、装飾を加える場合、ワードアートが便利です。
「図形描画」ツールバーにある「ワードアート」ボタンを押すと「ワードアートギャラリー」が表示されるので、好みのスタイルを選択して[OK]ボタンを押します。
もし、「図形描画」ツールバーが表示されていない場合、メニューから、「表示」→「ツールバー」→「図形描画」を選択すると表示されます。
「ワードアートテキストの編集」が表示されます。
文字を入力し、フォントやサイズを変更し、[OK]。(下は入力例です)
取りあえず、サンプル通りの配色でワードアートが挿入されました。色などの書式はこの後で変更します。ドラッグで好みの位置に移動させます。
文字を回転させるには
下の画像は別のワードアートですが、赤い丸で示した回転ハンドル(緑の点)をドラッグすると文字を回転させることができます。
回転ハンドルの操作が難しい場合、「ワードアートの書式設定」プロパティ(※)→「サイズ」タブにある「回転角度」欄に数字(角度)を指定して回転させることも可能です。
また、白い点をドラッグすることでサイズも自由に変更できます。
※ 「ワードアートの書式設定」プロパティはオブジェクト(ワードアート)を選択した状態で右クリックして表示されるメニューから、「ワードアートの書式設定」を選択すると表示されます。
また、ワードアートの作業中は、「ワードアートツールバー」を表示させておくと便利です。「ワードアートツールバー」は上記メニューから「[ワードアート]ツールバーの表示」を選択すると表示されます。
このツールバーから様々なプロパティを変更することができます。
ここでは、色を2色のグラデーションに、線の色を「線なし」に変えました。
文字にグラデーションなど、変化を付けるには
「塗りつぶし効果」を選択します。
サンプルのように回転させている(傾きがある)文字にグラデーションをつけるときは、「図形に合わせて塗りつぶしを回転する」にチェックを入れます。
「テクスチャ」でも色々な変化を付けることができます。
3-(2).文字を入力する (テキストボックス)
「図形描画ツールバー」にある「テキストボックス」ボタンを押し、テキストボックスを作りたい場所で、左上から右下にドラッグします。(テキストボックスは自由に配置できるので、場所はおおよその場所で構いません。)
テキストボックスが挿入されました。
入力した文字のフォントや行間を変えるには、文字列をドラッグで選択して(あるいは、テキストボックスの枠線をクリックして選択された状態で)右クリックをし、表示されるメニューから、「フォント」や「段落」を選択して行います。
下に、サンプルの「フォント」プロパティと「段落」プロパティを示します。
フォントのサイズを大きくすると行間が空きすぎることがありますが、「段落」プロパティで「行間」を「固定値」にし、「間隔」をポイント(pt)で調整するといいでしょう。
これまでの作業で、ここまでできました。
4.画像を挿入する
メニューより、「挿入」→「図」→「ファイルから」を選択し、挿入する画像を選択します。下のように画像が貼り付きました。
「図の書式設定」プロパティで、画像のサイズを小さくし、ドラッグで好みの位置に配置します。
「図形線描」ツールについては必要最低限しか説明しませんでしたが、「オートシェイプ」から図形や矢印(コネクション)を追加することもできます。吹き出しなど、シンプルな画像がメインですが、Microsoftのクリップアートを追加して画像を増やしたりできます。(クリップアートの画像は追加しなくても、通常のコピー&ペーストでもExcelに貼り付けられます。)
Word2003では、オートシェイプの図形を描こうとすると、「描画をここに作成します」と書かれた枠が自動的に挿入されます。この枠を『描画キャンバス』といい、ヘルプの説明によると、「複数の図形を描画できる領域。描画キャンバス上に描画した複数の図形は、一括して移動やサイズ変更ができます。」というものだそうです。不要な場合はDELキーで削除でき、常に挿入しないようにするには、メニューから「ツール」→「オプション」で表示される「オプション」ダイアログボックスで「全般」タブを選び、その中にある「オートシェイプの挿入時、自動的に新しい描画キャンバスを作成する」のチェックを外して、その設定を[OK]ボタンで保存します。
なお、描画キャンバス上に図形を描かないとコネクタ(図形と図形を結ぶ線)は描けなくなりますが、年賀状を作成する作業には描画キャンバスは必要ありません。
作業中にレイアウトが崩れてしまったら 2012年11月追記
Undo(元に戻す)ボタンや作業用の白紙文書を利用するWordで画像を扱っていて、イライラするのは、画像を挿入した途端にテキストボックスが消えたり、レイアウトが崩れたりすることです。また、挿入した画像をドラッグで移動させたりすると他の要素が移動してしまったり...
これは、原因は一概には言えないので、完璧な対処法はないのですが、トラブルの対応方法をいくつか上げます。
- 『元に戻す』ボタンを利用する
上記画面に示した『元に戻す』ボタンをクリックすると、直前の作業を取り消すことができます。クリックする度に一つ前の作業がクリアされます。
- 画像のプロパティ(『レイアウト』)を変更する
画面が崩れるときは、挿入した画像の『レイアウト』が「四角」などの行間に挿入される設定になっていることが原因のようです。これを「背景」に設定し直してみて下さい。「2.背景画像を挿入」で示した方法と同じやり方です。
- 作業用の白紙文書を利用する
ブログ主は本番の文書(ここでは年賀状)とは別に白紙文書を1枚作って、そこで画像のサイズやその他のプロパティ(レイアウトなど)をざっと変更してから、その画像をコピーして本番の文書に貼り付けるということをよく行います。既にテキストや画像が多く貼られている中で新たな画像のプロパティを変更したりするのは作業しづらいからです。(新規文書の作成はメニューから「ファイル」→「新規作成」で作ることができます。
年賀状を作成している間の作業台のようなものなので、作業用の白紙文書は保存する必要はありません。
関連記事:
『Wordで年賀状-画像を自由に配置する/画像の上に文字を配置する-』
こちらは以前の記事。テキストボックスではない普通の文字入力の途中にイラストを絵文字のように差し込む方法などを説明しています。『無料のフォトフレーム画像とExcelでスクラップブック風フォトギャラリー』 フォトフレーム画像に写真等をはめ込む方法を説明しているページ。Excelを使っていますが、操作方法はWordもほぼ同じです。
『Excelでお絵かき』
WordやExcelに付属している図形(オートシェイプ)やワードアートを駆使して、様々なイラストを描く方法を紹介しているページです。『オリジナルフォトフレームで写真を飾ろう』
Excelで下のようなオリジナルフォトフレームを作成する方法を説明しています。
既存の背景画像の一部を透過させフレームに変えることもできちゃいます。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。 この記事がお役に立てれば幸いです。
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