【女子サッカーW杯2011】決勝戦での判官贔屓
なでしこの快挙で昨日は日本中が興奮に湧いた一日でした。
ホスト国のドイツとしては、(WCがヨーロッパのオリンピック予選を兼ねているので)オリンピック出場権を失うことになり、非常に残念な結果でしたが、大会としては大成功で、視聴率も初戦(対カナダ)で60.1%、対日本戦では59.3%を記録したそうです。
Das ZDF verzeichnete damit einen Marktanteil (MA) von 59,3 Prozent. Dies war der zweithöchste Wert bei der laufenden WM nach den 60,1 Prozent beim 2:1-Erfolg der deutschen Mannschaft im Eröffnungsspiel gegen Kanada. (“Rekord-Quote bei deutschem WM-K.o.” WM 2011, 10.07.2011, DerWesten)
日本のメディアが伝えているように、海外でも賛美の声があがってあるようですが、それとはちょっと離れて、ブログ主の目を引いた記事を覚書としてブログに書いておこうと思います。
■ドイツ人の判官贔屓
決勝戦ではアメリカへの声援も多かったけど、全体としては観客は日本贔屓のような気がしました。
上に書いたようにドイツ人としては複雑な思いの決勝戦だったはずなので、どういう気持ちで観戦していたのか、気にはなっていたのですが、下の記事のを読んでいて、その説明になるような記事(のなかの記述)が目に留まりました。(記事自体は『日本かく戦へ(え)り』みたいなサイド記事。)
答えとしては、『判官贔屓』で、「勝てそうにない相手に立ち向かう日本チームへの同情というか共感」からのようです。
その部分だけ意訳すると、
「弱者としての役目:スポーツに於いては中立の観客は常に弱者の側に立つ。アメリカはこの役を1980年のレークプラシッドオリンピック(に於ける対ソビエトのアイスホッケー戦)で既に体験している。強大なソビエトチームに学生だけのチームで立ち向かい、勝利した試合だ。この試合は今なお“氷上の奇跡”と呼ばれている。
日本はワールドカップに於いて当時のアメリカ学生チームのようであった。好感が持てて勇敢だが、アメリカチームに対しては到底勝ち目はなかった。それ故にスタジアムの観衆はキックオフの前からこのチームに味方した。
さらには、後にGKの海堀選手が語った「私たちは祖国の震災被害者のためにプレーした。」という言葉はドイツ人の心を鷲づかみにした。
ラジオでは再びアルファヴィルが流れた。
Beispiel Außenseiterrolle : Im Sport sind die neutralen Zuschauer immer für die Kleinen. Die USA erlebten diese Rolle schon einmal selbst, als sie 1980 bei den Olympischen Winterspielen in Lake Placid gegen die übermächtigen Stars aus der Sowjetunion antraten. Die College-Truppe aus den USA schlug den Favoriten, bis heute sprechen die Amerikaner vom „Miracle on Ice“, dem Wunder auf dem Eis.
Japan war bei der WM wie das damalige US-College-Team. Nett, tapfer, aber gegen die US-Girls eigentlich ohne Chance. Deshalb mochte die Menschen im Stadion das Team schon vor dem Anpfiff. Als es dann über sich hinauswuchs, begannen sie, es zu lieben. Und als Torhüterin Kaihori später noch sagte, „wir haben für die von der Katastrophe betroffenen Menschen zu Hause gespielt“, da war es um die Herzen der Deutschen geschehen. Und im Radio lief schon wieder Alphaville.
(最後の一文、「ラジオでは再びアルファヴィルが流れた」というのはよく分からなかったけど、 調べたら、1984年にアルファヴィルというバンドがリリースした“Big in Japan”という曲がドイツで大ヒットしたそうです。)
■決勝戦での誤審
他にちょっと興味を引く記事がありました。
Steinhaus liegt im WM-Finale nicht immer richtig
直訳すると『女子ワールドカップ決勝戦に於いてシュタインハウスは常にミスをしないというわけではない』ということですが、
Die Leistung von Schiedsrichterin Bibiana Steinhaus war insgesamt souverän, bei einer wichtigen Abseitsentscheidung lag sie allerdings daneben.
と、「ビビアナ・シュタインハウス(決勝戦の主審を務めたドイツ人)は総体的には優れた能力を持っているが、重要なオフサイドの判定ではそうではなかった。」と評していました。
重要なオフサイドの判定とは64分の安藤選手の飛び出しでの判定ですが、別にこれをあげつらうつもりではなくて、(多分、優秀だと認めるが故に、)誤審をきちんと指摘することに、フェアさを感じました。
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