OECD Pisa デジタル読解力結果
今日の朝刊各紙に『デジタル読解力-日本4位』という記事が載ってました。(OECD東京センターのサイトは→『デジタル読解力に関する新たなPISA調査結果の発表:トップは韓国』)
新聞記事によると、問題の一例は、16歳でボランティアをしたいと思っている女の子の架空のブログを読んで、必要な情報を集めてメールでアドバイスをしてあげるという内容だそう。
参加国は19カ国だそうだけど、OECD東京センターのプレスリリースによると、
デジタル読解力のトップは大差で平均得点568 の韓国
韓国以下は、ニュージーランド、オーストラリア(両国とも537 点)、日本(519 点)、パートナーの香港(515 点)、アイスランド(512 点)、スウェーデン(510 点)、アイルランド(509点)、ベルギー(507 点)の順である。パートナー国のコロンビアの平均得点(368 点)は、他の調査参加国及びパートナー国の平均得点を大幅に下回っている。
としか載っていなかったので、その内訳が知りたくてググってみたら、ドイツ語の記事が見つかりました。(ドイツ版Googleで検索したからだけど)
面白いのは、順位が日本での報道と異なるんですよね。
“Koreanische Schüler surfen am besten”という記事を例に取ると、
Während die koreanischen Schüler den ersten Platz erreichten, folgen Japan auf Platz 2, Hongkong-China auf Platz 4 und Macao-China auf Platz 6. Lediglich Australien (Platz 3) und Neuseeland (Platz 5) konnten da noch mithalten.
Die europäischen Länder dagegen mussten sich mit den Plätzen dahinter zufrieden geben. Und auch die nordischen Länder wie Schweden und Norwegen, die bei Pisa immer gut abschneiden, landeten gerade einmal im Mittelfeld. Verlierer aber sind die Lateinamerikaner. Chile belegt den vorletzten und Kolumbien den letzten Platz. Überraschend dürfte das Ergebnis aber vor allem für ein Land sein - Österreich. Die Europäer fuhren das dritt-schlechteste Ergebnis der beteiligten Länder ein.
と、1位韓国、2位日本、4位香港、6位マカオとアジア勢が優勢で、アジア圏以外ではオーストラリアが3位、ニュージーランドが5位に食い込んでいる。それに比べて、ヨーロッパ勢は...みたいな言い方。
一覧表は、“Koreaner surfen besser: OECD-Online-Studie vergleicht Können von Schülern”にありました。
左から順に、韓国、日本、オーストラリア、香港、NZ、マカオ、アイルランド、アイスランド、スウェーデン、ノルウェー、ベルギー、デンマーク、フランス、OECD16(OECD16カ国平均かな?正式加盟国でない「パートナー国」も参加しているので。)、スペイン、ポーランド、ハンガリー、オーストリア、チリ、コロンビアの順。
国によってデジタル環境が異なるから、これだけでは何とも言えないのだけれど、先進国だけと比べても、順位はともかく、日本は中間レベル(レベル3,4)の層が厚い代わりに、レベルの高い(レベル5)は少ない、という、想像しうる結果がちゃんと出ていて面白い。
しかしなんで、ドイツのメディアと順位が違うんでしょうね。
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