『龍馬伝』の弥太郎=『魔笛』のパパゲーノ!?
昨日は台風の影響で大雨。昼間は衛星放送が映らない程酷かった。途中で熱帯低気圧に変わったようで、暴風雨ではなかったのが幸いでした。
駅の方に出かける予定だったけど中止して、たまにはCDでオペラなんかを...。
聴いていたのはモーツァルトのオペラ『魔笛』(Die Zauberflöte)。
このオペラを見たことがない人でも、ここで歌われるアリアは幾つか聴いたことがある人も多いと思う。
例えば、夜の女王の有名なアリア、『復讐の炎は地獄のように我が心に燃え』(Der Hölle Rache kocht im meinem Herzen)
プラハで初めてこのオペラを観て以来大好きなんだけれど、それはパパゲーノの存在が大きいかも。
パパゲーノというのは、「鳥刺し」(猟師)という設定なのに、自身が鳥のような衣装を着ていることも多くて、楽しい歌も多い。真面目でハンサムな主人公とは対照的に色々とダメなところがあって失敗ばかりするけど憎めない存在だから、カーテンコールでは大抵主役よりも多く拍手を貰う登場人物。
音楽を聴いていて、ふと、大河ドラマ『龍馬伝』の弥太郎はこのパパゲーノをモチーフにしているのではないかと妄想。
このオペラは、後半はモーツァルトとは別の人物が書いたのかと言われるくらい、後半は前半とは打って変わってシリアスで重苦しい雰囲気が続くけれど、道化役のパパゲーノが笑わせてくれる。
外観も弥太郎が背負っている鳥籠は鳥刺しを暗示してるようだし。↓はパパゲーノのアリア「私は鳥刺し」(Der Vogelfänger bin ich ja )
上のビデオでもちゃんと鳥籠背負ってます。下の画像は、初演の頃のパパゲーノのイラスト。
劇の冒頭、三人の侍女にヤイノヤイノ言われるパパゲーノは、坂本家の女性達にしかられる弥太郎のよう。
口をきいてはならぬと「沈黙の試練」が与えられているのに、こらえ性のないパパゲーノはおしゃべりしてしまい、痛い目に遭うし。
「可愛いお嫁さんが欲しいよ~」と言っていると、不思議な巡り合わせでパパゲーナという彼女ができてデレデレ。私が観たオペラでは子宝にも恵まれて仲良く合唱するシーンもあったっけ。↓は「可愛い娘か女房がいれば」(Ein Mädchen oder Weibchen)
↓はパパゲーノとパパゲーナのデュエット「パ・パ・パ」(Pa,pa,pa)
狂言回しかと思えば、途中で主人公とは別れて勝手に行動しているし、そう言えば、『魔笛』には脈絡なく動物がいっぱい出てくるのも、ドラマと似ているかも
『魔笛』はフリーメイソンの影響があることで有名だけど、龍馬はフリーメイソンに操られていたなどというまことしやかな説もあるか...まあ、これは妄想しすぎかな
参考までに:
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↑視聴もできるようです。
ストーリー解説: 『魔笛』はこんな筋書きである
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みーちゃん、(=゚ω゚)ノ ぃょぅ! お久しぶり
オペラは、1995年にプラハに旅行するための下調べに観光局を訪れた時に勧められて初めて観たんだけど、(その時はよく知らなかったけど、)『魔笛』を観た劇場が18世紀に建てられてモーツァルトの『ドン・ジョバンニ』というオペラを初演した由緒ある劇場(エステート劇場)だったこともあって、とても印象深く、好きになりました。
でも、最初がそんな贅沢な経験をしちゃったので、日本で観るオペラは物足りなくて、今は好きな曲(アリア)をCDで聴くぐらい。
(プラハでは劇場からホテルまで中世の町並みを歩いて帰るってのが、例えば、東急文化村の劇場からはセンター街を歩いて駅へってのがあまりに悲しい...)
『龍馬フリーメーソン説』というか、アーネスト・サトウ(『龍馬伝』ではパックンが演じるとか)や英公使パークスなんかがフリーメイソンに属していて、龍馬は操られたとかいうトンデモ説ね。
先週の『龍馬伝』は『魔笛』と言うよりはアーサー王伝説みたいだったかな?
「名川事務所」へのlinkは色々あって、まだHP自体が公開されていないんです。
それより、みーちゃんのブログのリンク貼らせてよ。
投稿: ブログ主 | 2010/09/21 17:00
へぇ~ブログ主さんはオペラにも興味ありですか
でももしかすると『龍馬伝』の脚本家はオペラが好きで {パパゲーノをモチーフにしているのではないかと...}はまんざら妄想でもなさそう
龍馬フリーメーソン説は信じ難いけど 世界のいろんな出来事を結びつけるのは興味深いですね
あと「友達の輪」の行政書士名川事務所をクリックすると 何故か「大師小学校の歴史」に繋がるのはどうして?
投稿: みーちゃん | 2010/09/19 20:02