PDFファイルの一部を画像として切り取る/ブログなどに掲載する画像を加工するには
このwebページ(「ココログ」の機能)を利用して、デジタルデータ(画像、PDFファイル等)を個人的に保管するために使用したテクニックをまとめたものです。
テクニックと言っても、Windows PC(Windows XP)に標準でインストールされているアプリケーションを利用した簡単なものばかり。画像に文字やちょっとした図形を加えたりする方法です。特別な画像処理アプリがなくてもこのくらいはできる、ということを試してみました。
本題の前に...
PDFファイルをPDFファイルのままココログで公開する場合、ココログにはファイルマネージャーという機能があり、そこにファイルをアップロードして、そのURLをブログに貼るという方法で行います。(→2013/02/13追記参照) これはPDFに限らず、jpgなどの画像以外のファイル、つまり、WordやExcelのファイルなどをブログで公開できるということです。(但しファイルサイズが1MBという制限があります。
使い方は、公式FAQ『ファイルマネージャーでファイルを管理する方法を教えてください』をお読み下さい。
【2013/02/13追記】 気づきませんでしたが、IMG(画像挿入) アイコンの隣にFILE(ファイル挿入)アイコンがありますね。これを使えば、ファイルマネージャーを使用せずとも、直接記事に画像以外のファイルを貼り付けることができます。
「article003_recipe.pdf」をダウンロード ←適当なPDFファイルをupしてみました。デフォルトではこのように表示されます。
下はちょっと凝ってみて、文字列の代わりに画像を使ってみました。ここでは説明を避けますが、ご興味がおありおありでしたら、『【ブログの楽しみ方】リンク先を別タブまたは別ウィンドウで開かせるには?【ココログ】』をお読み下さい。
さて、本題の『PDFファイルの一部を画像として切り取る/ブログなどに掲載する画像を加工する』方法ですが、Windows XP機標準の『ペイント』、『Excel』、そして『Microsoft Picture Manager』程度でできる方法を説明します。
特にExcelは、一般的には表計算ソフトとして知られていますが、吹き出しなどの簡単な図形や矢印、説明文を画像として貼り付けるには最も手軽で、マニュアルを作成する場合などによく使われます。
以下、『ハマ(横浜ベイスターズ)の救世主』、ハーパーの記事を使用してご説明します。
1.PDFファイルの一部を画像として切り取る
予め、PDFファイルの表示サイズを調整して、画像を好みの大きさに表示させた状態で、スナップショットツールで画像部分を範囲指定します。
『選択した領域がクリップボードにコピーされました』というダイアログボックスが表示されるので、[OK]を押します。(PDFが保護されてコピーができない場合は、画面のスナップショット(PRTSCキー)を撮ります。これはクリップボードと呼ばれる場所に格納されるので、他の場所に貼り付けが可能です。ペイントなどに貼り付けて、適宜トリミングして下さい。)
Excelへの貼り付け (Excelでの加工が不要な場合は図1-4に進んで下さい)
(この画像に更に図形などを追加する場合はExcelを起動して、適当なセルを選択し、Ctrl+V※ を押すか、右クリックして表示されるメニューから「貼り付け」を選択してExcelシート上に画像を貼り付けます。(注:選択するセルはA列以外、例えばB列にします。後で画像全体を選択するときに、A列だと選択しにくいからです。)
※ Ctrl+Vというのは、[Ctrl]キーを押しながら、[V]キーを押すことを意味します。これは、「貼り付け」と同じ機能で、Windowsの機能なので、ほぼ全てのアプリケーションで使用できます。
下は、Excelシートに画像を貼り付けた状態です。
Excelでの加工が必要ない場合は、『ペイント』を起動し、Ctrl+Vを押すか、メニューから「編集」→「貼り付け」を選択して、画像を貼り付けます。(下図参照→「3.画像の保存」へ)
既にPCに保存してある画像をExcelに貼り付ける場合
この場合は、任意のセルをクリックした状態で、メニューから「挿入」→「図」→「ファイルから」を選択し、該当のファイルを指定します。
2. Excelで画像を加工する
実はこのページの「図1-1」もPDFファイルが表示されているウィンドウを、[PRTSC](プリントスクリーン)キーでスナップショットを取り、Excelに貼り付けたあと、楕円やテキストボックス、矢印(コネクション)を使って加工したものです。
これらの図形を追加するには、Excelの「図形線描」ツールを使用します。
ツールの使用方法に関する詳細説明は省略しますが、下の、写真に吹き出しを追加したもので、加工後の画像を保存する方法を説明します。
図形などを追加した場合、全ての要素を合成する(=グループ化する)必要があります。(グループ化する必要はありませんが、クリック1回で全画像が選択できるので、グループ化しておくことをおすすめします。)
図形を合成するには、図2-1の「オブジェクトの選択」(矢印のボタン)をクリックしてから、全ての要素(この場合は、写真と吹き出し)が含まれるようにドラッグで範囲指定してから、画像の上で右クリックして表示されるメニューから、「グループ化」→「グループ化」を選択して、要素を全てグループ化します。
「オブジェクトの選択」ボタンは一度押すと、もう一度押して解除するまで有効です。グループ化の作業が終わったら、もう一度ボタンをクリックして解除するのを忘れないで下さい。
3. 画像(jpgファイル)の保存
Excelをhtm形式で保存して画像を取り出すという“裏技”もあります。(詳しくは、関連記事『Excelでお絵かき』で説明しています。)
グループ化した画像を選択し、Ctrl+Cを押すか、画像の上で右クリックして表示されるメニューから「コピー」を選択します。
次に『ペイント』を起動し、Ctrl+Vを押すか、メニューから「編集」→「貼り付け」を選択して、画像を貼り付けます。(ペイントについては、他の記事『無料のフォトフレーム画像とExcelでスクラップブック風フォトギャラリー』(記事中の該当箇所が別ウィンドウで表示されます)でもう少し詳しくご紹介しています。)
メニューから、「ファイル」→「名前をつけて保存」を選択し、表示されるダイアログボックスで、「ファイルの種類」を『JPEG形式』にしてから任意のファイル名を付けて[保存]ボタンを押します。
なお、名前を付ける際、既存のファイル名とよく似た名前を付ける場合(例えば、末尾の番号だけ変える場合など)、ちょっとしたテクニックがあります。
既存のファイル名をクリックすると、その名前が「ファイル名」欄にコピーされるので、必要な部分を書き直すと、全てタイプする必要がないので若干手間が省けます。
4. Picture Managerを利用して画像サイズを調節する
保存した画像ファイルを更にサイズ変更などの調整をする場合は、Picture Manager(ピクチャーマネージャー)を利用します。
※当方はOffice2003を使用しているので、Picture Managerしかありませんが、最近のOfficeにはPhoto Editorというアプリケーションに変わっているようです。Picture Managerより高機能のようなので、更に高度な編集が可能かと思います。(Picture Manager2010というのもあるようですが、標準ではインストールされていないようです。)
詳細は省略しますが、このアプリケーションを使用するとトリミングやサイズ変更を行うことができます。
最後に「上書き保存」または「名前を付けて保存」し、保存した画像をブログに貼り付けます。
→「吹き出しなどの画像がもっとバリエーションがあったらいいのに...」、「もっと自由に画像を作りたい...」 そういう場合は、ドロー系の画像処理ソフトがあればいいのですが、Excelだけでも工夫すれば色々なことができます。
関連記事:
『無料のフォトフレーム画像とExcelでスクラップブック風フォトギャラリー』 フォトフレーム画像に写真等をはめ込む方法を説明しているページ。Excelを使っていますが、操作方法はWordもほぼ同じです。
『Excelでお絵かき』
WordやExcelに付属している図形(オートシェイプ)やワードアートを駆使して、様々なイラストを描く方法を紹介しているページです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。この記事がお役に立てれば幸いです。
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