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2017/12/16

【言論弾圧】「ニュース女子『沖縄特集』」に関する考察

公開日: 2017/12/16  

前回のエントリーを加筆した上で改めて補足をしておきます。

前回エントリーに『放送法遵守を求める視聴者の会』の見解(該当のページへのリンク)を追加しましたが、そこに書かれていることで重要なことがあります。

下にその箇所を引用します。

 

▼高江ヘリパッドの機動隊員「土人」発言問題▼(※1

昨年10月、高江のヘリパッド建設現場において、大阪府警から派遣された機動隊員が「土人」などと発言したことが大きく報道されました。これについて、テレビ報道では殆どすべてのコメントが機動隊員を強く非難するもので、その背景にある反対派活動家の暴言や不法行為について言及した報道は見られませんでした

新聞においては産経新聞が「沖縄米軍基地反対派ルポ」等の記事で、反対派の不法行為や地元住民とのトラブル等について記していますが、テレビ報道においてはそうした視点が皆無でした。

こうした状況について、当会では在京キー局6局に対して公開質問状を発しましたが、その後も「反対」側の論調が一方的に報道されて、反対派の問題点や、賛成派の意見等はほとんど紹介されない「沖縄報道の全体主義」とも言える現状です。1月2日に放送されたMXテレビ「ニュース女子」の報道は、そうした「沖縄報道の全体主義」に一石を投じる試みであったと言えます。

 

 

 

 

テレビや新聞で受動的に与えられる情報以外にネットで能動的に情報を収集している方は知っているのですが、後述するように、沖縄の反基地活動家による暴力(※2)は目に余るものがあります。

しかし、それに触れる大手メディアはほとんどありません。

実は、国会でも、例えば自民党の和田正宗議員が質疑(※3)したりしており、また、前回エントリーに提示した公安調査庁のコメント(パンフレットのP.23)、更に以前ご紹介した『自治労の正体』(関連エントリーはこちらこちら)や左記エントリーでご紹介した『チャンネル桜』の動画でも語られているように、沖縄の反基地活動運動はかなりアンタッチャブルなものになりつつあります。

 

 

テレビ局が守らなくてはならない放送法4条は「公平性」が謳われており、意見が異なる事案については多角的な意見を紹介すべきとあります。

今回(1月2日放送)の『ニュース女子』の番組は、“多少の瑕疵”があったとは言え、放送法遵守を求める視聴者の会が言うように、他社が報じない沖縄の一面を紹介したものです。そして、それ故に批判を受けた(と感じた)側の猛反発を受けたのです。

 

“多少の瑕疵”と書きましたが、一例を紹介すると「日当の件」があります。基地反対の抗議行動として座り込みをしたりする人には幾ばくかのお金を受け取っている人は少なくないのですが、BPOの意見(※4)としては日当ではなくて交通費であるとか、些細な揚げ足取りが多いのです。

これなら、愛媛県今治市の獣医学部新設問題で朝日新聞がミスリードを狙って不自然に暗く加工した文科省メモやテレビ朝日の報道ステーションが捏造した2枚の書類など、もっと重大な倫理違反は他にいくらでもあります。

 

Kake13

 

日当の問題に話を戻すと、例えば、実際にこのようなビラで人が集められています。

 

Newsjyoshi03_flyer

 

右下には「往復の飛行機代相当、5万円を支援します。」という文字が見えるかと思います。

また、左上には報告者として、5人の名前と金平茂紀(かねひらしげのり=TBS社員・キャスター)と参議院議員の福島瑞穂の名前が見て取れます。

前回エントリーにてご紹介した我那覇真子氏(※5)の記者会見動画で提示されたビラは上のもので、そこで5人の内2人は既に逮捕されたと言っていました。

 

このブログをたまたま目にした方は、以下に補足する資料も併せて、沖縄で起こっていること、起こりつつあることの全体像を理解して、ニュース女子の問題を考えて頂きたいと思います。

 

 

 

【補足※1】高江ヘリパッドの機動隊員「土人」発言問題

昨年(2016年)、大坂から派遣された機動隊員が彼らを「土人」と呼んだことや(その発言にも関わらず)大坂の松井知事がこの機動隊員をねぎらうような発言をしたことは大々的に報道されました。松井知事の発言に違和感を覚えた人も多いかも知れませんが、こういった背景が報道されないのですから、無理はありません。

 

沖縄知事に県警が陳謝 大阪府警機動隊員の差別的発言  (日経 2016/10/21 1:34)

 沖縄県の米軍北部訓練場のヘリコプター離着陸帯移設工事現場で、大阪府警の機動隊員が反対派市民に「土人」と差別的発言をした問題で、翁長雄志知事は20日、池田克史沖縄県警本部長を呼んで抗議した。

 池田本部長は「極めて遺憾で残念。県民に深くおわび申し上げたい」と陳謝。翁長知事は指導の徹底を求めた。警察庁の坂口正芳長官も20日の記者会見で「極めて遺憾。このような発言の絶無を期す」と話した。

 一方、大阪府の松井一郎知事は20日、記者団に「(機動隊員の)発言は不適切」とした上で「職務そのものについては一生懸命やっている」と主張。反対派の抗議行動は「あまりにも過激なのではないか」と語った。

 松井知事は19日夜、ツイッターに「表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様」と投稿。これについて、翁長知事は「沖縄県民への配慮が足りないのではないか」と不快感を示している。

 機動隊員は18日、工事現場でフェンスを揺らすなどして抗議した数人に「どこつかんどんじゃボケ。土人が」と発言した。大阪府警は隊員から事情を聞いた上で処分を検討する。

 

そもそも、なぜ、大阪府警(のみならず、日本各地)から沖縄基地移設の警備に派遣されるのか?という疑問は次項で説明します。

 

【補足※2】大手マスメディアが報道しない、沖縄の基地反対活動家の実態

下は有名な動画、『【ノーカット配信】沖縄ヘリパッド移設反対派リーダーが逮捕~これが暴力行為の決定的証拠だ!【ザ・ファクト】』のキャプチャで、活動家が沖縄防衛局職員をこづきまわして、顔を撮影しようとしているところです。

 

Okinawa_the_fact01

 

画面の右上のロゴを見ると情報元が気になるかもしれませんが、この動画自体は事実を記録したものであり、タイトル通り、ファクト・ニュースです。

 

以下に動画のURLやそのキャプションの一部をご紹介します。

 

2016/10/21 に公開

映像中のピンクの鉢巻きをしている人物、
沖縄高江のヘリパッド移設反対派のリーダー・山城博治氏が
器物損壊に続き、傷害と公務執行妨害の容疑で再逮捕されました。

番組では、8月5日に、高江の抗議活動を取材。
その際、山城氏を中心とする反対派によって行われた、
沖縄防衛局職員への恫喝行為を撮影してきました。

 

警備に当たる方はマスクやサングラスで顔を隠していますが、彼ら活動家はそれを剥がして撮影し、職員を特定することで家族を含めて脅迫をするからです。

昨年(2016年)、大坂から派遣された機動隊員が彼らを「土人」と呼んだことや(その表現にも関わらず)大坂の松井知事がこの機動隊員をねぎらうような発言をしたことは大々的に報道されました。松井知事の発言に違和感を覚えた人も多いかも知れませんが、こういった背景が報道されないのですから、無理はありません。

 

【補足※3】自民党・和田正宗議員の国会質疑

以下、国会議事録から一部を引用します。

 

第193回国会 内閣委員会 第2号 平成29年3月9日

○和田政宗君 次に、沖縄の基地反対活動家による暴力行為について聞いていきます。

 基地反対運動自体については、これは憲法上も認められていることですし、米軍基地に対しては様々な思いを持つ方がいらっしゃると思いますので、反対運動をすること自体にとやかく言うつもりはありません。
 しかしながら、基地反対運動において、様々な違法行為のみならず、暴行行為も行われていることが問題であるわけです。合法的かつ平穏な反対運動になっていないわけです。

 まず、辺野古のキャンプ・シュワブゲート前においては、道路用地を不法に占拠して違法なテントを立て、そこに活動家たちが居座っているわけです。

 しかも、この活動家たちのひどいところは、昨年五月に私が辺野古のキャンプ・シュワブゲート前で演説しようとしたところ、私に暴行をしてきたということです。このときの演説は、米軍基地が将来的になくせたらよいと思うのは私も同じだから、違法行為はやめて合法的な抗議活動をしてくださいということを呼びかけに行ったわけですけれども、私が到着するや否や、向こう側から道路を渡ってきまして、私を取り囲んで、たたく、ひっかく、耳元で大音響でスピーカーを鳴らすという状況で、私は三人から暴行を受けました。

(中略)

○和田政宗君 三十二件、四十一人ということで、ここ二年だけを取ってもこれだけの数に上るわけですけれども、なぜ活動家たちはこんなに暴力的なのかと、さすがに私も疑問に思いました。

 辺野古の住民の方々にお話を聞くと、皆さん口々に辺野古の基地前のテントには辺野古の住民は一人もいないというふうに言います。私も違法テントの中に入って全員に辺野古の人かと確認したわけではないので、もしかしたらいるのかもしれませんけれども、辺野古の方々は口々にあそこに辺野古の住民はいないというふうに言うわけです。

 じゃ、誰が反対運動に参加しているのかということを考えたときに、私にいきなり大人数の集団で暴行を働きに来たという状況から気付いたのは、これは過激派のやり方ではないかというふうに思ったわけでございます。気に食わない発言や人物に対しては暴力を振るってでも抑え付ける、排除をする、これが過激派のやり方です。

 そこで、警察庁に聞きます。基地反対運動に過激派が入り込んでいる形跡はあるのでしょうか

○政府参考人(松本光弘君) お答えいたします。

 沖縄の基地反対運動を行っている者の一部には極左暴力集団も確認されていると承知しております。

 

第193回国会 内閣委員会 第8号 平成29年5月11日

○和田政宗君 更に増えているということでございますけれども、現地の状況などを目撃している方などの話では、やはり不法行為というか、公務執行妨害の中に暴行も含まれるわけでありますけれども、そういった暴力行為というものがやはり多々見られるということは、私はこれはゆゆしきことであろうというふうに思います。

 私も実際にそういった暴行を受けたわけでございますけれども、基地反対運動というものは、それは米軍基地が沖縄にあるということについて快く思わない方がいるというのは、それはまあ当然そういった御意見もあろうというふうに思いますけれども、やはり法にのっとって抗議活動するのであれば正当な抗議活動をしていただきたいというふうに思っております。

 この基地反対運動の現場に行けば分かることですけれども、例えば辺野古のキャンプ・シュワブゲート前の基地反対運動には辺野古の方々は参加していないというふうに辺野古の方々は口々に言うわけです。すなわち、辺野古以外の人が辺野古での反対運動に参加をしているわけですけれども、私も実際に現地に行って何度も見ていますけれども、基地反対運動の参加者の中で飛び交っている言葉を聞きますと、標準語、そして大阪弁、関西弁、そして沖縄の言葉なんですね。垂れ幕をフェンスにも掲げていまして、これも違法なわけですけれども、ここには韓国語のハングルで書かれた垂れ幕もあります。すなわち、辺野古以外の外部から入り込んだ活動家などがこの混乱を引き起こしているわけですけれども、これまでの政府答弁によれば、ここ二年の逮捕者四十四人のうち外国籍の者が四人で、いずれも韓国籍とのことです。

 そこでお聞きをしますけれども、その他の四十人の逮捕された日本人のうち沖縄県外に居住している人というのは何人いるんでしょうか。

○政府参考人(松本光弘君) キャンプ・シュワブ及び米軍北部訓練場周辺の抗議行動をめぐってでございますが、平成二十七年以降、沖縄県警察が逮捕した者につきまして、お尋ねのとおり外国籍の者四人ございますので、それを除いた延べ四十人、このうち逮捕当時に沖縄県外を住所地としていた者は延べ十一人と承知いたしております。

 

 

【補足※4】BPOの「審議」と「審理」、“意見”、“見解”、”勧告”とは

今回、ニュース女子の当該番組にはBPOから“意見”が出されました。

BPOのサイトのFAQによると、まず、「審議」と「審理」があり、重大性については審議<審理のようです。

 

Q. それぞれの委員会ではどんなことを議論しているのですか?

A. (抜粋)放送倫理検証委員会は、放送倫理を高め、番組の質の向上のために取材・制作のあり方や番組内容について審議します。虚偽の疑いのある番組で、視聴者に著しい誤解を与えた疑いがある場合には、審理をします。

 

また、「審議」の結果問題ありとされて出されるのは「意見」止まり。「審理」では「勧告」、「見解」が出されるとのことです。

 

Q. 「審議」と「審理」の違いは何ですか?

A. (抜粋)「審議」と「審理」では、検証の結果の取りまとめ方が異なります。審議の場合は「意見」を出すことができますし、「審理」の場合は放送局に「勧告」やそれより緩やかな「見解」を通知します。「審理」では、放送局に再発防止を求める場合があります。

 

過去の例で言うと、“全聾の天才作曲家”を扱った5局7番組(2015年3月6日 放送局:TBSテレビ、テレビ新広島、テレビ朝日、NHK、日本テレビ)には「見解」が出ています。

なお、「NHKスペシャル」のSTAP細胞論文不正問題では「勧告」が出ていますが、これはBPOの3つの委員会の1つ、「放送人権委員会」です。

今回のニュース女子については、申立人の辛淑玉(シン・スゴ)市民団体共同代表からは番組で名誉を侵害されたと、放送人権委員会にも申し立て、現在審理中だそうです。

  

【補足※5】我那覇真子氏に対する沖縄2紙や県議会議員による言論弾圧

以下に、産経の記事をご紹介しますが、これ以外にも我那覇氏がキャスターを務めるラジオ沖縄防衛情報局に対して社民、社大会派の宮城一郎県議が「差別的だ」という理由で県議会で取り上げたとのこと。詳しくは我那覇氏のTwitterなどを参照して下さい。

 

2017.10.4 08:00更新

【沖縄2紙が報じないニュース】
沖タイ、新報が我那覇真子さん番組を「差別的放送」と“攻撃” 「左翼紙に屈しない」

http://www.sankei.com/premium/news/171004/prm1710040005-n1.html

 沖縄県を席巻する「琉球新報」と「沖縄タイムス」の偏向報道を糾弾している専門チャンネルキャスター、我那覇真子さん(28)に対し、この2紙が“攻撃態勢”に入った。我那覇さんらが出演する県内のコミュニティーFM番組を「差別的放送」などと難癖をつけ、発言の封じ込めに動き出したのだ。「左翼新聞による言論弾圧に屈しない」-。ひるまぬ我那覇さんへの応援と「良心」の輪が、沖縄はもとより全国で広がりつつある。

(以下略)

 

ついでに、これもまたほとんどの大手メディアでは無視されたのですが、今年の6月に我那覇氏が国連人権委員会で行ったスピーチをご紹介します。

国連人権理事会と言えば、最近では『クマラスワミ報告』や国連特別報告者デービット・ケイ氏による「言論と表現の自由」に関する対日調査報告書で、普通の日本人なら、その中立性に疑問を持っているかと思いますが、“人権団体”などと称する左翼活動家の国連でのロビー活動の歴史は長く、国連を利用するノウハウは熟知しているとのことです。

 

前述の活動家リーダー山城博治氏も、今年の6月に、傷害などの罪で保釈中の身でありながら国連人権理事会でスピーチを行っていますが、この動きを察知した我那覇真子氏が急遽ジュネーブに行き、そのカウンターとしてスピーチしたことも報道するメディアは少なかったので、あまり知られていないかと思いますが、

 

本来は、多くの日本人が彼女に感謝しなくてはならないはずです。

 

そのことを報じる記事(『八重山日報』-昭和52年の日付が見えますが、これは第3種郵便の認可日だと思います。)と産経のweb記事をご紹介します。

 

Yaeyama_20170614

 

我那覇真子氏、国連人権理事会で演説「沖縄の人々の表現の自由が活動家やメディアに脅かされている」 (産経 2017.6.15 15:31更新)

http://www.sankei.com/world/news/170615/wor1706150029-n1.html

 【ジュネーブ=原川貴郎】沖縄の真実を伝える活動を続けている沖縄県名護市出身の専門チャンネルキャスター、我那覇真子氏が14日午前(日本時間同日午後)、スイス・ジュネーブで開催中の国連人権理事会で演説し、「沖縄では地元住民の人権と表現の自由が外から来た基地反対活動家や偏向したメディアに脅かされている」と訴えた。

 人権理事会では15日、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設の反対派リーダー、山城博治被告(64)=傷害などの罪で起訴、保釈=が演説する。我那覇氏は「人権と表現の自由を脅かしている張本人である彼が、人権理事会に現れるのは皮肉なことだ」と指摘した。

 「日本政府が表現の自由を侵害している」とする山城氏の主張に対しては「刑事被告人である彼が渡航を許可され、国際組織で話すことが許されていること自体が、日本で人権と表現の自由が尊重されていることを証明している」と反論した。

 

たまたま、我那覇氏は山城被告の前にスピーチする機会を得たとのことで、山城被告や沖縄の基地反対活動家の実態を先に暴露してしたので、山城被告のスピーチに対して聴衆は冷ややかであったと報告されていました。

 

 

 

 


 

2017/12/15

【言論弾圧】「ニュース女子『沖縄特集』」を批判するBPOの委員の正体は?

公開日: 2017/12/15   最終更新: 2017/12/16 20:49

昨日、BPO(放送倫理・番組向上機構)が今年1月2日に放送された東京MXの『ニュース女子』を重大な倫理違反とする報告を公表しました。

このことは今朝の『虎ノ門ニュース』(13:25辺り~)でも取り上げていますが、番組が取り上げた沖縄の米軍基地反対運動活動家の実態が十分な裏付けのないものと判断したためです。

疑問が残る判断であり、ここでは検証の材料として各種ソースを提示しておきます。

 

 

 

 

BPOとは

BPOの設立目的は「本機構は、放送事業の公共性と社会的影響の重大性に鑑み、言論と表現の自由を確保しつつ、視聴者の基本的人権を擁護するため、放送への苦情や放送倫理上の問題に対し、自主的に、独立した第三者の立場から迅速・的確に対応し、正確な放送と放送倫理の高揚に寄与することを目的とする」とありますが、NHKと民放連によって組織されたものであり、公正中立な第三者とは到底言えないものです。

また、今回審査を行った委員の中には公平性に欠く人物が含まれていることが指摘されています。(詳細後述)

 

BPOの意見を報じる記事(産経web 2017.12.14)

「ニュース女子」をBPOが強く批判「重大な倫理違反」 東京MXテレビ番組

2017.12.14 15:03更新

http://www.sankei.com/entertainments/news/171214/ent1712140009-n1.html

 沖縄の米軍基地反対運動を扱った東京MXテレビ(MX)の番組「ニュース女子」に批判が出ている問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は14日、「重大な放送倫理違反があった」とする意見書を公表した。放送前に事実の裏付けや表現などを自己検証する「考査」が機能していなかったとして同局のチェック体制の甘さを痛烈に批判した。

. 対象となったのは今年1月2日放送の番組で、沖縄県の米軍ヘリパッド建設をめぐり先鋭化する反対運動を特集。VTRで運動を「日当を貰(もら)ってる!?」などのテロップ表現を使い紹介したほか、反対派による救急車の運行妨害などを事実として伝えていた。

(中略)

 同番組をめぐっては、市民団体の辛淑玉(シン・スゴ)共同代表から番組で名誉を侵害されたとの申し立てを受け、BPOの放送人権委員会も審理している。

 

 

ニュース女子は東京ローカル局の東京MXで毎月曜22時から放送されていますが、ほぼ同時にネット(エムキャス)でも配信されており、また、他の地方のローカル局でも数日遅れで放映されている人気番組です。

製作はDHCテレビジョンという製作会社で、ネット報道番組の『虎ノ門ニュース』他、複数のネット番組を製作してYouTubeなどで放送していますが、今回の意見書は、記事にもあるように、これを放送した東京MXに対して出されたものです。

いわゆる「完パケ」(完全パッケージ)で、要するに製作会社に企画や台本、キャスティング、その他を丸投げして作成させ、それをテレビ局は納品されるだけと言えど、局は考査を行う義務を怠った、ということからです。

 

経緯としては、問題となった番組放送(1月2日)後、市民団体の「のりこえねっと」からのBPOへの訴えがあり、それを受けて、当該番組を検証する番組を作成(ネットの公開は3月13日)しました。

この検証回は東京MXは放送せずにお蔵入りになっていますが、YouTubeの公式チャンネル「DHCテレビ」で視聴することができます。(リンク先は検証番組の動画で下は番組動画のキャプチャ)

 

Newsjyoshi01

 

下は、動画に添えられている説明です。

 

 

2017/03/28 に公開 ※CMを差し替えて再UPしました

「沖縄問題検証スペシャル」

3月13日月曜23時よりニュース女子沖縄取材第2弾をYouTubeライブ・ニコ生・Fresh!にて生配信いたしました。

今回は1月2日に放送した当番組がBPO審議入りしたことを受け、地上波では放送致しません。

 

今回の意見書で指摘されている項目について検証番組でも検証しているので、予め批判された箇所はテレビ局と製作会社に伝えられていた、ということになります。

放送されなかったのは、BPO審議中だからとありますが、真摯に検証しているので、東京MXがこの番組をきちんと考査の上放送すればよかったと思います。

 

【追記】

BPOの対象となった動画はこちら

 

 

BPOの「ニュース女子」に対する意見書

下記のサイトでPDFにて公開されています。

 

https://www.bpo.gr.jp/?p=9335&meta_key=2017

放送倫理検証委員会 委員会決定  第27号

東京メトロポリタンテレビジョン
『ニュース女子』沖縄基地問題の特集に関する意見


2017年12月14日 放送局:東京メトロポリタンテレビジョン

放送倫理検証委員会は、「東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)『ニュース女子』が2017年1月2日に放送した沖縄基地問題の特集を審議してきたが、このたび委員会決定第27号として意見書をまとめ公表した。当該番組はTOKYO MXが制作に関与していない“持ち込み番組”のため、放送責任のあるTOKYO MXが番組を適正に考査したかどうかを中心に審議した。
委員会は、(1)抗議活動を行う側に対する取材の欠如を問題としなかった、(2)「救急車を止めた」との放送内容の裏付けを制作会社に確認しなかった、(3)「日当」という表現の裏付けの確認をしなかった、(4)「基地の外の」とのスーパーを放置した、(5)侮蔑的表現のチェックを怠った、(6)完パケでの考査を行わなかった、の6点を挙げ、TOKYO MXの考査が適正に行われたとは言えないと指摘した。そして、複数の放送倫理上の問題が含まれた番組を、適正な考査を行うことなく放送した点において、TOKYO MXには重大な放送倫理違反があったと判断した。

 

 

公平性に欠くBPOの委員会メンバー

まず、意見書に書かれているBPOメンバーは下記の通りです。

 

   委 員 長 川端 和治
   委員長代行 是枝 裕和
   委員長代行 升味佐江子
   委 員 神田 安積
   委 員 岸本 葉子
   委 員 斎藤 貴男
   委 員 渋谷 秀樹
   委 員 鈴木 嘉一
   委 員 中野 剛
   委 員 藤田 真文

 

ここに名を連ねている升味佐江子(ますみさえこ)氏は弁護士だそうですが、左翼系ネット番組の『デモクラシータイムス』のレギュラー出演者のようで、『第37回 新沖縄通信 1月号 MXテレビ「ニュース女子」の沖縄ヘイト』と題した番組を2017/02/11に公開しています。

 

Newsjyoshi02

 

動画の内容説明は、下記の通りです。

 

今回はMXテレビ「ニュース女子」の沖縄ヘイト、山城さん長期拘束に批判続々、辺野古工事再開、安慶田副知事疑惑など。出演:  鈴木耕 升味佐江子 宮城栄作(沖縄タイムス東京支社編集部長)

 

この動画を観れば分かりますが、升味弁護士は既にニュース女子に対してバイアスがかかった見方をしています。

なお、上野説明文の中にある「山城“さん”」とは、沖縄の反基地活動家、山城博治被告のことで、この表現からも升味氏やこの番組がどちら側の立ち位置かは想像がつくつと思います。山城被告については、「山城 暴力」で検索したら面白い動画がたくさん見つかるはずです。

 

ここでは、升味氏だけ取り上げましたが、その他の委員も名前で検索すれば色々と分かります。朝日新聞社コンプライアンス委員会委員、マスコミ9条の会、といった素性も分かるし、ツィッターではその思想を隠していないので、思想的にかなり偏りがある委員会であるのは明白です。

 

放送法遵守を求める視聴者の会の「ニュース女子『沖縄特集』」に関する意見

『放送法遵守を求める視聴者の会』の「放送法」とは、『放送法第4条』 を意味し、文字通り、この放送法第4条が守られていない現状を是正しようという会です。

この、放送法遵守を求める視聴者の会が、独自にこの番組に対する見解を公表しています。

 

我那覇真子氏等による辛淑玉氏への反論会見動画

BPOにニュース女子が訴えられたことから、沖縄の実態を知らしめようと沖縄内外に対して啓蒙活動を行っている我那覇氏等が記者会見を行いました。

ここでは2本の動画(同じ会見)を提示します。1の桜H(チャンネル桜)のものは、会見中に流した動画は省略されていますが、2の動画には含まれています。

 

  1. 【沖縄の真実】のりこえねっと辛淑玉氏等による東京MXテレビ『ニュース女子』報道弾圧に抗議する沖縄県民東京記者会見[桜H29/2/25]
     
  2. 沖縄国士 vs 辛淑玉(逃亡中),野間易通,安田浩一(反日極左テロリスト)「東京MXテレビ言論弾圧を 許さない沖縄県民記者会見」日本記者クラブ【4KウルトラHD】平成29年2月24日

 

この会見で我那覇真子氏と共に会見をされているカナンファーム代表の依田啓示氏は沖縄県国頭郡東村で農場とレストランを経営されている方ですが、たまたまニュージーランドからのお客さん一家を車で観光案内していたところ、活動家から米軍関係者と間違われて検問(勝手にやっている)を受けたことで事件に巻き込まれ、その後数々の嫌がらせを受けている方です。(依田氏のTwitter

 

ニュース女子ではその件で出演していました。

なお、上の動画で公安調査庁のパンフレット『内外情勢の回顧と展望(平成29年1月)』を示しているのは現在自民党衆議院議員の杉田水脈氏(杉田さん、この時はケバいですね。coldsweats01 )ですが、このパンフレットは公安のHPでPDFで公開されています。なかなか興味深い内容なので、是非ご一読下さい。

 

公安調査庁HP: http://www.moj.go.jp/psia/index.html

   内外情勢の回顧と展望(平成29年1月)の公表について

   『内外情勢の回顧と展望(平成29年1月)』(PDF)

 

該当のページはP.23(ファイル上は25ページ目)で、ここに沖縄の反基地活動への中国の関わりを述べているコラムがあります。

見やすいようにこのページだけ画像にして添付します。

 

Koan_p23

 

このコラムの内容は以前のエントリーでご紹介した「自己決定権回復運動」に繋がる者だと思います。

 

なお、このパンフレットのP.70(P.72)~は共産党についての報告がなされています。

ご存知でしたか? 共産党は破防法に基づく調査対象団体に指定されている(リンク先に公安の見解)のです。

監視団体でありながら、国会に議員を送り出すことが許されているのですから驚きます。

 

【参考】沖縄周辺の地図

参考までに沖縄周辺の地図を掲示します。

情けないのですが、ブログ主は沖縄の島の位置関係がよく分かっておらず、今回、高校の地図帳(と言っても高校時代ではなく、大人になって買ったもの。とは言え、昭和63年度版ですが。)で、あらためて確認しました。

少し言い訳をすると、テレビの天気予報などで日本全土の地図が表示されますが、沖縄の島々は切り貼りされて画面に収まるようにレイアウトされていて、各島の正確な位置関係が分かりづらく、そして、沖縄関連のニュースでとなると、例えば沖縄本島とかをクローズアップした地図しか目にしないのです。

 

Okinawa_map01

 

これを見ると、宮古島や石垣島は九州より中国(China)の方がずっと近く、今回の衆議院選挙でオール沖縄の一角を崩したのも分かります。(沖縄4区開票結果/画面下方の「開票所別を表示」をクリックすると開票所別の得票数が見られます。)

 

下は沖縄本島の辺野古などを示した地図です。

 

Okinawa_map02

 

公開時の記事を加筆しました。(2017/12/16 8:24) 

次回に続きます。(記事を公開したらリンクを貼ります。)

 

 

 


 

2017/12/14

『教育勅語』(教育ニ関スル勅語)を読んでみよう!【現代語訳】

前回のエントリーを書いて、ブログ主は教育勅語をまともに読んだことがないことに気づきました。

正確には、以前、ざっと読んだことはあるのですが、分からない言葉は適当に読んでいたのです。

「教えるな!」と言われるとへそ曲がりのブログ主はちゃんと読んでみたくなったのですが、もう一つ、先日、ぎっくり腰になってしまってろくに動けず暇なので、精読してみました。

 

 

 

 

まずは、漢文調のリズムを崩さない程度にルビを振り、新漢字と新仮名づかいにしたので、全体を読んでみて下さい。

 

朕󠄁(ちん)惟(おも)うに、我(わ)が皇祖皇宗(こうそこうそう)国(くに)を肇󠄁(はじ)むること宏遠󠄁(こうえん)に、徳を樹(た)つること深厚(しんこう)なり。

我が臣民(しんみん)、克(よ)く忠に、克(よ)く孝に、億兆(おくちょう)心(こころ)を一(いつ)にして世世(よよ)厥(そ)の美を済(な)せるは、此(こ)れ我が国体(こくたい)の精華(せいか)にして、教育(きょういく)の淵源(えんげん)亦(また)実に此(ここ)に存(そん)す。

爾臣民(なんじ、しんみん)、父母(ふぼ)に孝(こう)に、兄弟(けいてい)に友(ゆう)に、夫婦󠄁(ふうふ)相和(あいわ)し、朋友(ほうゆう)相信(あいしん)じ、恭倹(きょうけん)己(おの)れを持し、博愛(はくあい)衆(しゅう)に及󠄁ぼし、学(がく)を修(おさ)め、業(ぎょう)を習󠄁(なら)い、以(もっ)て智能(ちのう)を啓発(けいはつ)し、徳器󠄁(とくき)を成就(じょうじゅ)し、進󠄁(すすん)で公󠄁益󠄁(こうえき)を広(ひろ)め、世務(せいむ)を開(ひら)き、常に国憲(こっけん)を重じ、国法(こくほう)に遵󠄁(したが)い、一旦(いったん)緩󠄁急󠄁(かんきゅう)あれば義勇󠄁(ぎゆう)公󠄁(こう)に奉(ほう)じ、以て天壌無窮(てんじょうむきゅう)の皇運󠄁(こううん)を扶翼󠄂(ふよく)すべし。

是(かく)の如(ごと)きは独(ひと)り朕󠄁(ちん)が忠良(ちゅうりょう)の臣民(しんみん)たるのみならず、又以(またもっ)て爾(なんじ)祖󠄁先(そせん)の遺󠄁風(いふう)を顕彰(けんしょう)するに足(た)らん。

斯(こ)の道󠄁(みち)は実に我が皇祖皇宗(こうそこうそう)の遺󠄁訓(いくん)にして、子孫臣民(しそんしんみん)の俱(とも)に遵󠄁守(じゅんしゅ)すべき所󠄁(ところ)、之(これ)を古今(ここん)に通󠄁(つう)じて謬(あやま)らず、之(これ)を中外(ちゅうがい)に施(ほどこ)して悖(もと)らず、朕󠄁(ちん)爾臣民(なんじ、しんみん)と俱(とも)に拳󠄁々服󠄁膺(けんけんふくよう)して咸(みな)其(その)徳(とく)を一(いつ)にせんことを庶󠄂幾󠄁(こいねが)う。

明治二十三年十月三十日

御名御璽(ぎょめいぎょじ)

 

まず、教育勅語について、広辞苑を引いてみると以下のような説明があります。

 

きょういく‐ちょくご【教育勅語】 ケウ‥

明治天皇の名で国民道徳の根源、国民教育の基本理念を示した勅語。1890年(明治23)10月30日発布。御真影とともに天皇制教育推進の主柱となり、国の祝祭日に朗読が義務づけられた。1948年、国会で排除・失効確認を決議。公式呼称は「教育ニ関スル勅語」。

広辞苑 第六版 (C)2008  株式会社岩波書店

 

「勅語」とは「天皇のことば。みことのり。」なので、明治天皇の国民に対する教育に関してのお言葉、ということですね。

以下、少しずつ読んでいきます。(現代語訳はWikipediaにある、文部省図書局による昭和15年(1940年)『聖訓ノ述義ニ関スル協議会報告書』中の「教育に関する勅語の全文通釈」を参考にしましたが、独自に訳しています。)

 

朕󠄁(ちん)惟(おも)うに、我(わ)が皇祖皇宗(こうそこうそう)国(くに)を肇󠄁(はじ)むること宏遠󠄁(こうえん)に、徳を樹(た)つること深厚(しんこう)なり。

【現代語訳】

朕が思うに、我が御祖先の方々が国をお始めになったことは極めて広遠であり、徳を高めたことは極めて深く厚くあらせられ、

 

  • 朕: 天子の自称。
  • 皇祖皇宗: 天照大神に始まる天皇歴代の祖先。
  • 肇: 始める cf. 肇国(ちょうこく)・・・国をはじめる、国家をおこすこと
  • 広遠、宏遠: ひろくて遠いこと。
  • 深厚: 恩徳のふかくあついこと。

 

と、まず、ご自身の先祖に思いをはせ、次に、国民の先祖を称えて、これが日本の「くにがら」であり、教育の根源であると仰っています。

 

我が臣民(しんみん)、(よ)く忠に、克(よ)く孝に、億兆(おくちょう)心(こころ)を一(いつ)にして世世(よよ)(そ)の美を済(な)せるは、此(こ)れ我が国体(こくたい)の精華(せいか)にして、教育(きょういく)の淵源(えんげん)亦(また)実に此(ここ)に存(そん)す。

【現代語訳】又、我が臣民はよく忠にはげみよく孝をつくし、国中のすべての者が皆心を一にして代々美風をつくりあげて来た。これは我が国柄の精髄であって、教育の基づくところもまた実にここにある。

 

  • 克(よ)く: =能  耐え抜いて~できる、苦労して~し終える
  • 厥(そ)の: そ・の その、それ(指示詞)
  • 国体: くにがら。くにぶり。
  • 精華(せいか): 物事の真価とすべきすぐれたところ。
  • 淵源(えんげん): 根源。
 

次に、国民がなすべきことを仰っています。 

 

爾臣民(なんじ、しんみん)、父母(ふぼ)に孝(こう)に、兄弟(けいてい)に友(ゆう)に、夫婦󠄁(ふうふ)相和(あいわ)し、朋友(ほうゆう)相信(あいしん)じ、恭倹(きょうけん)己(おの)れを持し、博愛(はくあい)衆(しゅう)に及󠄁ぼし、学(がく)を修(おさ)め、業(ぎょう)を習󠄁(なら)い、以(もっ)て智能(ちのう)を啓発(けいはつ)し、徳器󠄁(とくき)を成就(じょうじゅ)し、進󠄁(すすん)で公󠄁益󠄁(こうえき)を広(ひろ)め、世務(せいむ)を開(ひら)き、常に国憲(こっけん)を重じ、国法(こくほう)に遵󠄁(したが)い、一旦(いったん)緩󠄁急󠄁(かんきゅう)あれば義勇󠄁(ぎゆう)公󠄁(こう)に奉(ほう)じ、以て天壌無窮(てんじょうむきゅう)の皇運󠄁(こううん)を扶翼󠄂(ふよく)すべし。

【現代語訳】 汝臣民は、

  • 親孝行し
  • 兄弟姉妹仲よくし、
  • 夫婦仲むつまじく
  • 友人をあざむかず、
  • 謙虚にしてわがままな振る舞いをせず、
  • 人々を慈しみ愛し、
  • 学問を修め、
  • 世の中の務めを果たして知識を身につけ
  • 善良で役に立つ人になり
  • 率先して公共の利益を広め
  • 世のためになる仕事をおこし、 
  • 常に憲法をはじめとする諸々の法令を守り、
  • 万一、有事の際には大義のもとに勇気をふるって、身を捧げて国家につくし、そして永遠に続く皇室の運を助けなさい。

 

  • 恭倹(きょうけん): 人に対してうやうやしく、自分の行いは慎み深いこと。「―己(おのれ)を持す」
  • 徳器(とくき): 徳行と器量、才能と徳
  • 世務(せいむ): 世の中のつとめ。当世の事務。せむ。
  • 緩急(かんきゅう): (2)(「緩」は語調を整える語)急なこと。危急の場合。まさかの場合。「一旦―あれば」
  • 天壌無窮(てんじょう‐むきゅう): 天地とともにきわまりのないこと。永遠に続くこと。(天壌: あめつち。天地。)
  • 扶翼(ふよく): 仕事・任務がうまくすすむように、たすけること。扶助。
 

最後の項目は気にくわない人がいそうですね。

そして次に、上記を実践することの目的が書かれています。

 

是(かく)の如(ごと)きは独(ひと)り朕󠄁(ちん)が忠良(ちゅうりょう)の臣民(しんみん)たるのみならず、又以(またもっ)て爾(なんじ)祖󠄁先(そせん)の遺󠄁風(いふう)を顕彰(けんしょう)するに足(た)らん。

【現代語訳】 かようにすることは、ただ単に朕に対して忠良な臣民であるばかりでなく、それがとりもなおさず、汝らの祖先ののこした美風を表現することになる。

 

  • 忠良(ちゅうりょう): 忠義の心厚く善良なこと。
  • 遺風(いふう): 昔から伝わっている風習。後世にのこっている故人の教化。
  • 顕彰(けんしょう): 明らかにあらわれること。明らかにあらわすこと。

 

そして、ここに示した道は、この国だけでなく普遍的なものであるとし、共に実践していきましょうと結んでいます。

 

斯(こ)の道󠄁(みち)は実に我が皇祖皇宗(こうそこうそう)の遺󠄁訓(いくん)にして、子孫臣民(しそんしんみん)の俱(とも)に遵󠄁守(じゅんしゅ)すべき所󠄁(ところ)、

之(これ)を古今(ここん)に通󠄁(つう)じて謬(あやま)らず、之(これ)を中外(ちゅうがい)に施(ほどこ)して(もと)らず、

朕󠄁(ちん)爾臣民(なんじ、しんみん)と俱(とも)に拳󠄁々服󠄁膺(けんけんふくよう)して(みな)其(その)徳(とく)を一(いつ)にせんことを庶󠄂幾󠄁(こいねが)う。

明治二十三年十月三十日

 

御名御璽(ぎょめいぎょじ)

【現代語訳】 ここに示した道は、実に我が御祖先のお遺(のこ)しになった御訓であって、皇祖皇宗の子孫たる者及び臣民たる者が共々にしたがい守るべきところである。

この道は古今を貫ぬいて永久に間違いがなく、又我が国はもとより外国でとり用いても正しい道である。

朕は汝臣民と一緒にこの道を大切に守って、皆この道を体得実践することを切に望む。

 

  • 遺訓(いくん): 故人ののこした教え。
  • 悖る、戻る(もと・る): そむく。理にさからう。
  • 拳拳服膺(けんけん‐ふくよう): 胸中に銘記して忘れず守ること。(『中庸』〔四書の一つ〕より)
  • 庶󠄂幾󠄁(こいねが)う: こいねがう。切望する。
  • 御名(ぎょめい): 天皇の名。おおみな。
  • 御璽(ぎょじ): 天皇の印。
    大きさは方3寸、「天皇御璽」の4字を刻す。律令制では少納言が監して内印とも称した。現行のものは1874年(明治7)改刻の金印で、もと内大臣が保管して、詔書、親任官・認証官の官記、親授・勅授の位記に用いた。今は侍従職が保管、天皇の国事行為に伴い発せられる詔書・法律・政令・条約書、内閣総理大臣等の任命書などに用いる。玉璽。おおみしるし

 

 

 

 


 

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